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1万人の第九ーその喜びと悲しみをー


関西の風物詩、サントリーの1万人の第九です。

たまたまテレビを付けたら、番組をしていました。

布袋寅泰とオーケストラのコラボ…あの世でベートーヴェンの感想を聞いてみたいわ。

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私も高校生の時に参加しました。アルトのレッスンテープを購入して、楽譜のドイツ語にひらがなのルビ振って暗譜しました。

聖歌隊に在籍していたけど、ピアノも弾けないし、楽譜も読めないし、しかもオンチだしね。繰り返し聞いて、一緒に歌って覚えるしかないから、人の何倍も練習しました。

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前日のリハーサルに風邪ひいて声が出なくなったの。朝起きたら、まったく声が出なくて・・・それでもと当日に会場の大阪城ホールに行きました。

でも声は出ない。ダメだった。歌えなかった。

あの日のこと、それだけしか覚えていません。

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それから数回、参加しました。

でも会場にいると同じパートでも、3つぐらいに割れて聞こえたから、残念だったこと、あとは参加出来なくて、会場でボタボタ泣いたことしか思い出せません。何度出場しても、それしか思い出は残っていません。

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娘が高校生になって地域の第九を歌う会に参加しました。送迎したり、練習を見ていました。娘はピアノもギターも弾けるし、楽譜も読めるから、全然違いました。

本番を観客席で聞いたけど、悔しさもなくなっていました。

喘息の治療薬の副作用で、声が出なくなっていたから。

ただひたすら音楽の素晴らしさだけを堪能しました。

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でも時々、車の中で、歌っています。高音はもう出せないけど、いまでもこの曲は好きだもん。音楽の素晴らしさは、まったく変わることはありません。

ベートーヴェンありがとう。

難聴や病の苦悩の中で、こんな喜びに満ちた曲を作曲したのですね。

あなたは天才だよ。

上から目線だけど感謝しています。

せっかくなのでカラヤンで。


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