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麻婆豆腐について語らせてください。

私の Twitter アカウントをフォローしている人は「またこいつ麻婆豆腐食べてるよ」と、呆れ気味でしょうが、今もしかしたら野球を見るよりも好きかもしれないくらい麻婆豆腐を愛し、麻婆豆腐を作り続けています。


今回は2017年から始まった麻婆豆腐研究の成果、麻婆豆腐を作れるようになってから変わったことをまとめたいと思います。


まず最初に私は3年前まで麻婆豆腐があまり好きではありませんでした。母が作る麻婆豆腐が正直あまり美味しくないからです。丸美屋の麻婆豆腐の素であったりクックパッドであったり母はそういうものを使ってこれまで麻婆豆腐を作ってきましたが、「今日のご飯麻婆豆腐だよ」って、言われてがっかりする料理でありました。甜麺醤と豆板醤を買って調理するようになってからも変わらず、ただなんか水っぽくって味が薄くて、豆腐も臭くてどうしてもあまり好きになれるようではありませんでした。


しかしそんな私でしたが、3年前に本当に美味しい麻婆豆腐を食べてから麻婆豆腐ってこんなに美味しい料理なんだと考えが180度変わり、私もこんな美味しい麻婆豆腐が作れるようになりたいと、日夜研究を重ねるようになりました。


それまでの私の料理スキルは本当に低く、学校の家庭科の調理実習の時にあまりにも不器用すぎて何もできないため、皿洗いしててと言われるぐらい野菜を切るのも炒めるの苦手でした。せいぜい味噌汁とカレーライスを作るのか精一杯というぐらいのレベルのものでした。ですが、そんなスキルとかどうでもいいぐらいに私は美味しい麻婆豆腐を作りたいと純粋に思ったのです。


最初はネギをみじん切りにすることができず、スーパーで売っているも輪切りにされているネギを刻み、豆腐も綺麗に四角くカットすることができなかったので、とりあえず丸々一丁、フライパンに入れて木べらで崩すという方法で麻婆豆腐を作っていました。初期に作っていた麻婆豆腐は肉の量が多く、そこまで辛くありませんでしたがそれまで食べてきた麻婆豆腐よりは美味しいなと感じました。

2017年の麻婆豆腐

それから陳建一さんのレシピを参考に、あんなに苦手だった豆腐を近くカットするという作業も 、横に横半分に切り込みを入れてから縦にカット入れ、後は目分量で切っていくという方法を知ってからはちゃんと塩ゆでするようになり、ひき肉を炒める際にも最初に油で炒めると段々、白っぽくなってくるのですが、その白っぽさがなくなるまで炒め、肉の臭みを取ったところに甜麺醤・豆板醤を炒め、中華スープを入れて煮込むという麻婆豆腐を作る上で重要な作業もこなせるようになってきました。

陳建一のレシピ通りに作って食べてみて気づいたのは私たちの周りにある麻婆豆腐と呼ばれているものは甜麺醤の量が多いということです。甜麺醤の量が豆板醤よりも多いと色味が茶色っぽくなります。私があんまり好きじゃない麻婆豆腐もそんな色をしていました。逆に豆板醤やラー油のほうが多いと麻婆豆腐の色は赤くなるのです。この赤さを出すことが麻婆豆腐を美味しくするためには大きなポイントになります。

そしてもうひとつ。麻婆豆腐は豆腐がメインの料理であるということです。ひき肉は4人分でも100g弱しか使いません。量が多いと肉の甘さが出てしまい、あまり辛くならないからです。ひき肉は脇役で辛さと豆腐の味わいを楽しむ料理なのです。

2018年の麻婆豆腐

最初のうちは陳建一さんのレシピどおりに作っていたのですが慣れてくると、他のレシピの人の方法を真似したり、こうした方がいいんじゃないかなというのが分かるようになってきて、今では先にひき肉と甜麺醤を炒め肉味噌を作り、一旦ボウルに上げ、再度フライパンに油をひき、豆板醤、トウチ、ラー油、一味唐辛子、ニンニクを刻んだものとにらやにんにくの芽を入れて、炒め香りが立ったところに肉味噌を加え十分に馴染んだところに中華スープを加えて煮込むという独自のレシピを確立しつつあります。

2019年の麻婆豆腐

麻婆豆腐を作る回数が増える分だけ、麻婆豆腐の味のクオリティも上がり、本当に申し訳ないのですが、変な中華料理屋さんで麻婆豆腐を食べるよりも美味しい麻婆豆腐が自宅でできるようになっています。そして麻婆豆腐だけでなく私の料理スキルも向上されてきています。切り方とか雑だし 、相変わらず段取りが悪くそそっかしいのは変わりませんが、これだけ美味しい麻婆豆腐が家で作れるんだったら他の料理だって家で作った方がうまいんじゃね?という思考が働き、 和洋中問わず色んな料理を作ることにチャレンジしています。麻婆豆腐という料理に出会わなければごまで料理をすることもなかったでしょう。

確かに普通に美味しい麻婆豆腐は素を買えば簡単に出来ますが、麻婆豆腐という料理がどんなものなのか本質を理解してから調理をするのが楽しくて仕方ありません。これは麻婆豆腐以外の料理にも言えることだと思います。皿洗いしかさせてもらえなかった私でも出来るのですから、料理が苦手な人は料理をすることを諦めないで欲しいです。本質を理解するまでに時間や労力はかかりますが、自分のものにしてしまえば料理するのが楽しくなるはずです。

2020年の麻婆豆腐

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