土方巽 1960 しずかな家-20/27
東福寺の山門をくぐると、突き当たりに閻魔堂がある。三人のダンサーがそのお堂の前で踊った。
東福寺と言えば、朱塗りの門である。
黄金町界隈では「赤門」とよばれ、親しまれている。徳川幕府からの許しがなければ山門を赤く塗ることは許されなかった。この事実から、格式の高い寺院だということが分かる。
現在は鉄筋コンクリート製の小さな門になってしまったが、戦前は御覧の通り。
写真は関東大震災で焼失後、昭和6年に再建された当時の門。残念ながら、昭和20年 の横浜大空襲で焼失してしまった。
東福寺の山門は、鎌倉時代中期に建てられてから現在までに七度燃えているという。