『シビル・ウォー』と疎遠な友人
10月5日(土)
朝、昨晩仕込もうと思って買った鶏胸肉のハムの仕込みを忘れていたので、残っていた阿波尾鶏ポンカンカレーを食べる。
オンラインレッスンを1時間。Zoomの有料会員になってないのか、前回に続き40分で一度落ちる。再度同じリンクに入る。何事もなかったようにRが続けようとするので、一旦話を遮って有料会員になってくれとお願いする。Rが言い訳をするので、「いや、月1,000円くらい(実際は1,999円)なんだから、流石にそれくらい払ってよ」と伝えた。かなり高いレッスン料を払ってるので当然のリクエストだと思う。この辺の馴れ合い的な対応が前回レッスンを辞めた理由でもあるので不安が蘇る。ただ、今日の英会話自体は楽しかったので、目を瞑りながらやるしかない。
池袋へ移動。外は雨。都電の駅にやたら人が集合しているので遅延でもしているのか、でも都電でそんなことがあるのか?と思いながら近づくと、結婚式の参加者っぽい服装をしていて、その先には新郎新婦がいた。列車が来たので乗車したが、彼らは乗らなかった。どうやら、結婚式を都電でするみたいなことかな?と思ってネットで調べたらそのようなサービスが出てきなので正解だったようだ。自分にとっては日常過ぎる乗り物なので、そこで結婚式ってどういう感覚なのだろうかなとわかるようなわからないような気分。
グランドシネマサンシャインの最上階IMAXシアターへ。前のエスカレーターに乗っていたカップルが初めて来たのか天井の映像などに興奮していた。ここも自分にとってはもはや日常の風景。
『シビル・ウォー』を観る。監督のアレックス・ガーランド監督は前作『MEN』が好きだったので期待が上がる。映画はもしアメリカを二分する内戦が起きたらという話。壮大なスケールの戦争モノを想像していたが、ジャーナリストが主人公なため、どちらかという内戦を内側から見たロードムービー的な内容。道中、終始不穏な空気が漂う中、異常な状況に遭遇するスリル。音楽使いがユニークであり、中でも緊張が高まる場面で挿入されるDe La Soul『SAY NO GO』に大興奮。IMAXの音響で聴くから尚更。途中で短い場面で登場するジェシー・プレモンス(『憐れみの3章』で観たばかり)が演じる人物の静かな狂気が凄まじく、凄い役者だと改めて再認識。後半は迫力のある戦闘シーンもあり、本当に戦場に自分もいるような臨場感があった。映画全体を通じて、この戦いやそれにまつわる死にどこか空虚さがあり、分断によりコミュニケーションができなくなっている様子はアメリカのみならず日本を含み同時多発的に起きている分断のその先を暗示しているようで恐怖を感じる。とても今の時代らしい映画だった。
自分は映画終わった後に余韻に浸りたいタイプなので情報を遮断したいのだが、グラシネの長いエスカレーターで降りる際に少し後ろの男性二人が映画内のあれはどういう意味なのかという問答を大きな声で話してるので、脳の言語理解機能をオフするようにして聞かないようする。そのままロビーに着き、パンフを買う列に並んだら自分の真後ろに二人が並んだので耐え切れずAirPodsで防御。
カフェ・ド・クリエに移動し、モンブランとコーヒーと共にさっき買ったパンフを読む。主演のキルスティン・ダンストとジェシー・プレモンスが実生活のパートナーであることを知る。キルスティン・ダンストが「夫が演技が上手いと便利」みたいなコメントをしていて笑った。
江戸川橋の台湾料理『フジ コミュニケーション』へ行き、3年ぶりくらいに会うMと合流。姉妹店の白山にある『also』は実家に近いこともあり、訪問したことはあるがこちらは初めて。台湾ビールを飲みながら、水餃子や魯肉飯を食べる。どれも美味い。
神楽坂まで歩く。Mが「もう1杯飲もう」とのことでもう一軒行くことに。たまに行くお気に入りのミュージックバーはもう今日はもう終わりと断られたので、google mapに出てきた雑居ビルにあるバーへ。ちょっとスナックみたいな雰囲気のバーだった。この前、マーケティングのトレーニングで知った海外CMで、友人や家族の二人組に対して、残りの人生で一緒に過ごす時間をシミュレーションし、日数にして伝えるという企画があった。結果としては、最近会ってない友人と残りの人生で過ごす時間は合計2、3日だったりして悲しくなるという内容。そんなこともあり、久々にMを誘ってみたことを伝えた。2杯ずつ飲んで帰宅。
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