たくさん歩く(羽島・中観音堂) #98
旅のきっかけ
GW中、何をして過ごすのか特に決まっていませんでした。
ボーッと過ごすのも良いが、せっかくなら行きたかった場所を訪ねてみたい。
どうせならnoteのネタになりそうな岐阜のいろいろを巡ってみよう。
そうだ!
話題のマンガ『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』に出てくる『両面宿儺(りょうめんすくな)』のモデルとなった人物を訪ねて会いに行こう。
両面宿儺の像は、高山市丹生川町(にゅうかわちょう)の千光寺(せんこうじ)にあります。
両面宿儺は日本書紀にも記される豪傑で、当時の朝廷から見ると恐ろしい敵だが、地元では郷土の豪族で英雄として伝えられている。
ZIP-FMというラジオの中で千光寺のご住職が短いインタビューの中でそのように説明していました。それを聞いていたのもあって、ぜひ千光寺を訪ねたいと強く思いました。
円空さんはこの両面宿儺の像を1体彫っている。
両面宿儺の像を彫った円空さんのことを調べてみたい。
そういう気持ちになりました。
円空さんは岐阜にゆかりのある人物で、羽島の生まれと言われている。
というわけでまずは羽島市に向かいます。下道で40分ぐらい。
◇◇◇
旅のルール
贅沢は敵だ!
という感覚の下で生きてきたので以下の自分ルールを設定します。
・なるべく高速を使わず下道で行こう
・なるべく無料で済ませる
・行き先や計画にこだわらない、寄り道歓迎!変幻自在旅!
・見れなくても、待たされても、騒がない、恨まない
の自分ルールを打ち立てます。
マイカーでの移動ですが高速料金はETC休日割引が使えないとのことなのでなおさら使わないようにします。
夜はホテルや旅館に泊まらず車の中で車中泊します。密回避!
いろんな観光地もこのご時勢でやってないとか長時間待ちとかは当たり前、気にしないw
不運との遭遇も楽しもう!
寝袋とマット、毛布、着替え等を積み込んで、行き先不明の適当旅に出発です。
◇◇◇
中観音堂
羽島に着きました。
円空誕生の地ということですが、少し分かりにくいです。
駐車場はそれなりの広さがあるので心配は不要です。
円空さんは寛永9年(1632年)生まれで松尾芭蕉より12歳先輩らしい。
蓬莱山有宝寺という名前で階段を登った先に十一面観音菩薩像があります。
円空資料館は二階に入り口があり、拝観後に移動します。
Enku Road Smile Gateってなんで英語?😁
ネットでこちらを検索すると、この像を守る屋根が年々、グレードアップしていて驚きました。これが最終形かな。
これからの旅の無事を祈ります。
ちなみにこの像の裏側の人(神?)は、この後にも出てきます。
両側にもいろいろと円空作品を真似たものが多数あります。
二階正面の建物に入ると十一面観音菩薩像とその他の作品があります。
拝観料300円を右手にいる方に渡すといろいろとたくさんの説明をしてくれました。スピーカーから説明のアナウンスも流してくれ、聞きそびれた部分があったらまた流してくれました。
まずは観音様にお参りします。
優しい微笑み。
円空さんのお母さんが羽島という常に洪水が起こる地域に住んでいて、洪水で亡くなられた時に彫られたそうです。
顔は他の作品ではあまり見ることのない優しさが溢れていますが、頭の他の面や指にはしっかりと円空さんの特徴がありますね。
背中に木で蓋をされた場所があり、開くと円空のなたで目がつぶされるとの言い伝えがあったそうだ。
しかし2019年に開いてみたところ、母親の遺品と思われる品々と圓空と書かれた2つのお寺の起請文(きしょうもん)が出てきたとのこと。
350年以上を隔てたタイムカプセルってすごいですね。
そして観音像の両側にあった作品も見ることができました。
南無太子像とも呼ばれる日本の仏さまである聖徳太子像と
人の子供をさらっていた鬼子母神像は同じ高さなので、同じ木から造ったのではないか?とのこと。なるほど。
こちらで気になるのは?・・・
不動明王像が、こんなポーズを取るのは非常に珍しいそうです。
資料館に入ると作品が多数並んでいます。
その生涯で12万体の仏像を作ったそうです。
今、把握できているのは約5200体ほど?
愛知県が一番多くて3000体ほど。次に岐阜で1000体ほど。
羽島では江戸時代の洪水でいくつも流されているそうですが、探せばもっと見つかりそうな気がしてきますね。
不動明王像はレプリカがこちらにもありました。
稲荷大明神さまが面白いお顔をされています。😁
円空仏に会えるスポット・・・当然ですが、全部は行きませんw
移動も入館料も大変ですからね。
とりあえず、関市方面に向かおうと考えます。
この時の頭の中には円空さんではなく、円空さんも使ったであろう刃物の方が気になっています。
ということで関市に向かいます!
(近くに薬師寺という円空さんの作品があるお寺があるのですが、そちらはまたの機会で!)
続く