南アフリカ共和国でピザを食べた話
この記事は旅野そよかぜさんのアドベントカレンダーの12月3日の記事になります。
2004年に仕事の関係で8月にフィリピン、10月にマレーシア、12月に南アフリカ共和国に行った時のお話です。
海外にそんなに数多く行ったことがあるわけでもなく、英語もほぼできないのにも関わらず運良く?行くことになりました。以後、仕事で海外に行ったことはないので運が良かったかな。
※当時で海外旅行は卒業旅行のアメリカ西海岸と社員旅行のグアムの2回のみでした。
フィリピン、マレーシアの話もずいぶんと忘れているのですが、南アフリカ共和国でのこともずいぶんと忘れているので多少、思い違いもあるかも知れませんが、南アフリカ共和国の思い出を書き残しておきたいと思います。
南アフリカ共和国への移動
まず南アフリカ共和国への行き方ですが、12月7日に1人で日本を出発し、シンガポールに着きます。
日中はホテルも押さえてもらっていて、ちょっとした観光をして夕食を済ませ、夜中の2時に出発予定でした。
ですが、ここでトラブルがあり出発が2時間ほど遅れます。
機内でずーっと待ちぼうけ。
何とか出発し、まずは南アフリカ共和国の玄関口である首都ヨハネスブルグに12月8日に着きました。10時間ぐらい乗ったのに4時間ぐらいで着いたことになる不思議。(もちろん時差です)
なお、ヨハネスブルグは治安が非常に悪いことで有名で殺人事件の発生率も高い都市です。
正直、ビビっていたのでカメラなど貴重品は持って行ってません。
今から思えば二度と行けないかも知れないのだからカメラ持って行きたかったですね。
仕事であって観光じゃないよ!なんだけど、それぐらい貴重な体験だった。
飛行機はビジネスクラスなので快適でしたね。アルコールも飲めて、シートがフラットになって、十分に休むことができた。これももう乗ることはないんじゃないかと思うけど。
目的地はダーバンだったので国内線に乗り換える必要があったのですが、遅れたせいで飛行機がもう飛んでしまったよ的なことを職員に告げられたのですが、よく分からないままに次の飛行機に乗ることができました。
国際線から国内線への移動は空港の外に出て、歩くのですが大きなスーツケースを持った1人で歩く日本人なんて格好のカモなので道すがら声をかけられます。
「ヘイ!1ドルでキミの荷物を運んでやるぜ!」
「どうだ安いだろう?」
「どうして運ばせてくれないんだい?」
「安心して俺に任せてくれよ!」
みたいな人が次から次へと現れる。とにかくしゃべってくる。
メガネを外して日本人と思われないようにしたのに効果は全くなかった。
こちらは「ノーサンキュー、ノーサンキュー」しか言えない。
身体のサイズが圧倒的に違いすぎてちょっとした恐怖でしたね。
何とか国内線の飛行機に乗り込み、ダーバンに着くと、日本で仕事で関わって友人となったリチャードさん(以後、リッチと呼びます)が迎えに来てくれてホッとしました。
「Hi,Yano san!」
「Hi,Rich!」
リッチ、日本語ほぼできないけどね。
自分は英語ほぼできないけどね。(問題ありありなペアw)
遅れた理由を事前に説明できていなくて、心配をかけさせたんだなってことはリッチが一生懸命に話してくれる姿で伝わってきた。
(そういう国だから心配されるんだけど)
ゴルフ場での忘年会
仕事の話は覚えていないのと(オイ)、話すものでもないので置いておくとして覚えていることはまず、現地駐在の方の家にお邪魔して忘年会と称して歓迎していただけたこと。
ゴルフ場に家があった記憶があります。
だから毎日、ゴルフできるとか。
家を出たら、素晴らしい景色のゴルフ場。
ゴルフ場の周りは富裕層が多いので安全だっていうこともあります。
車で入るのにも警備員がいるゲートがあるしね。
理由があってゴルフ場に住んでいるんだってことに驚きました。
あとスーパーで買い出しをしていたのですが、お肉を買って外でBBQにして焼いてそれを持ち帰ることができたことにもビックリしました。
お肉は焼いてくれるまで料金込みです。(チップは渡すと思うけど)
いや、それは間違いなく美味いと思うよ。
The Valley of a 1000 hills
最初の休日に日本語のできるインド人のラジクマールさんと奥さんのサンギータさん(美人)、4歳ぐらいのアイシューちゃん(めちゃくちゃ可愛い)の家族と、日本語が少しできるタイ人のユタチャイさん(すごく優しい男子)とThe Valley of a 1000 hillsに訪れました。
ズールー族の結婚にまつわるダンスを見て、ジャングルのような森を歩き、動物園として展示されていた猛毒ヘビや、大きなワニを見ることができました。そしてレストランでワニ肉をがっつり食べた記憶があります。香ばしく焼いたお肉は魚肉と鶏肉を混ぜたような感じで、牛肉とは違った美味しさでした。
本当に記憶が薄れているけれど、とっても可愛い娘さんがいるインド人家族とタイ人と日本人の5人でアフリカの山を歩けた記憶はとても貴重です。
また別の日には現地駐在の方と四輪駆動のジープに乗ってパークを回るゲームドライブに参加しました。
尾が長くて飛びにくそうに飛ぶ鳥やダチョウ、カバの群れ、本能で風上を見るキリン、シマウマ、本気で襲ってきたらものすごく恐怖なサイなど野生動物を間近に見ることができ、とても感動しました。
特に、ジープの道に1匹たたずんでいたイボイノシシはずっとこちらを見続けていて
「おめえらが何者かは知らないが、なぜ俺が道を譲らなけりゃいけないんだ?」
とでも言いたげな表情でずっと見合っていたのですが、例え身体は小さくても自分の意思は貫くぞとでも言うような姿勢はとても気高いものを感じました。
最終的には
「しょうがねぇな、今回だけだぞ」
という感じで道を譲ってもらえましたけどね。
カメラを持って行かなかったので、南アフリカでの写真はありません。
思い出の品はパンフレットだけ。あとは小銭ぐらい?
このパンフレットが自分が間違いなくアフリカに行ったことがあるという証ですね。もうちょっといろいろ持ち帰りたかったなぁ。
カジノの思い出
日本では体験できないカジノにも行きました。
ブラックジャックをカウンターに座ってプレイしていたのですが、最初は黒人の男性ディーラーで調子よく勝っていたのに途中で凄腕そうな女性ディーラーに変わりました。
カウンターに座った人が次のカードを引くかどうか決定するのですが、後ろからチップだけ置く大柄な黒人がいて、なぜか自分のカードにチップを乗せてくるのですが、プレッシャーを感じてしまい冷静さを欠いて女性ディーラーにしっかりと持っていかれてしまい、大損した記憶があります。
ギャンブルは引き際を見極めることが肝心ですね。
ディーラーチェンジと後ろの黒人の参加は怪しいサインだった。
英語できないのによく参加したなぁって思います。若さですね!
牡蠣とタイ料理を食べた話
またある日のことですが、リッチとユタチャイさんとでオイスターバーに行きました。
南アフリカは生牡蠣も美味しく食べられるんです。信じられないかも知れないですが、ワインも美味しいしね。
そして、タイ料理も食べられるお店だったので3人だけで生牡蠣を食べ、ビールを飲み、トムヤムクンスープを飲みました。
会話は簡単な日本語を自分が発し、ユタチャイさんが英語に訳し、リッチが英語で喋ったのを何とか聞き取って、また変換してもらうの繰り返し。
正直、ちゃんとコミュニケーション取れてたとは言い難いけど、終始笑顔で会話してた記憶があるので身振り手振りでも何とかなるもんだなぁって思いました。
リッチが
「ビジネスクラスで来たんでしょ?」
「僕はエコノミーなんだけど」
「この前もアメリカに往復してきたけどエコノミーだったよ」
「会社が違うから扱いが違うんだろうけど、それはヒドイね(T_T)」
なんて会話をしていました。
それぞれ英語とタイ語と日本語が得意な3人が南アフリカ共和国で片言なやり取りで、その場を楽しんでいるっていう空気がとても心地よかった。
ピザを食べた話
ここまで引っ張っておいてすごい話なのか?というと全然、そうじゃなくて単に12月21日にピザを会社で食べたというお話。
南アフリカでもクリスマスは祝うんですけど、かなり前から休みが始まり新年まで休む感じ。
なのでもうみんなはお休み気分。
仕事を朝の11時ぐらいに終えて、お昼は宅配ピザを頼んで、多国籍なメンバーみんなで「メリークリスマス!」とか言いながらピザを美味しくいただきました。雰囲気的には日本で言う仕事納めの納会。
外は真夏(南半球)で高層ビルの29Fからの眺めはオーシャンビュー
眼前にはインド洋、交通の要所を越えて、ひっきりなしに行き交うタンカー
白い雲、青い空、青い海、白くて大きな波がザッパーン
どこにもクリスマス要素がない!
でもおそらく二度とないクリスマスの過ごし方だなぁって思いました。
日本へ帰国する
南アフリカを出発したのは12月22日。
シンガポールのチャンギ国際空港に到着したのは翌日の12月23日早朝のこと。
で、ここであることに気づきます。
スーツケースが来ないw
拙い英語でスーツケースが到着していないことを説明します。
どうやら間違えてどこかに積まれたようです(^o^)
ないものは仕方がないので諦めて、日本への出発が深夜なのでシンガポールの観光をしました。まだ開発が行き届いていなかったセントーサ島に1人で行き、ロープウェーに乗って、蝶の博物館を見て、噴水を音楽と光で楽しむミュージカルファウンテンを楽しみました。
英語ができなくても観光はなんとかできるもんだなぁと思いました。
そんな感じで日本に帰ってきたのは12月24日のクリスマスイブ。
スーツケースは1週間後ぐらいに自宅に届きました。
全く、どこの空港に行ってたのやら、お前の旅も見てみたかったよ。
またいつか、海外でいろんな国の人と一緒にご飯を食べる機会に恵まれるといいなと思います。
終わり
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