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グッドバイ・マイ・・・

中学1年生のとき、文化祭で劇をやった。
どんな劇だったか全く覚えていないが、自分の役は悪い庄屋の役だった。

「そちも悪よのぅ~!」そう思わず言わせたくなるような役をやってやろうとオヤジの全く丈の合わない着物を着て、心を込めて演じた記憶がある。

中学2年生の文化祭

2年生になって、クラスには演劇部が3人いた。
しかも1人は演劇部の部長で大人びた凄腕。
反対意見も特になく、あっさりと出し物は演劇に決まった。
まぁ、誰も逆らえんのだけど。

演劇のタイトルは「グッドバイ・マイ・・・」
さすが演劇部が絡むと、昔話とかじゃなく、現代の考えさせるテーマを選ぶんだなって思った。

ストーリーとしては主役が4人いて、それぞれが生まれる前に自分の運命を知り、それでも生まれることを選ぶか?それとも生まれることを諦めるか?という話。

それぞれに生まれるべきか悩む理由があった。

青太あおた・・・ガリ勉で友達も趣味もなく、ひたすら勉強して、一位を取り続けるも、いつしか疲れてマンションの屋上に行き、そして・・・。

黄郎きいろう・・・生まれてすぐに両腕を無くし、ハンディを背負ってイジメられながら生きていく。

桃子ももこ・・・不良となって薬や暴力に明け暮れる。バイクの二人乗りをしていたら、横転し、そこにトラックが突っ込んでくる。

みどり・・・生まれて7日目にコインロッカーに捨てられる。


配役

自分の役は青太に決まった。

黄郎は演劇部の部長。(正確には3年になったら部長だが)
桃子は学年一美少女の姫。
緑は姫にお付きの下僕(癒し)。

青太以外の3人は演劇部だ。
ちょっとハーレム感がある。😍
これはやりがいがあるなと思った。

あと主要なキャラクターとして老人がいるのだが、それは柔道部のキャプテンが演じた。老人というより長老って感じだったので劇が終わったあとには彼のあだ名が長老になってた。

夏休みに練習を始め、発声練習とかセリフ合わせとか休みの日にも出て、マジメに練習した。
「アエイウエオアオ」とか意味あるの?とか思いつつ、やっぱり演劇部はそういうところからしっかりやるものなんだなぁと感心して練習した。

休みの日に出てくるのはあれだけど、演劇部はみんな可愛いからな。
文字通り、役得、役得~って思ってた。😁

ストーリー

青太は青い服を着るので、上下を青くするためGジャン、Gパンで揃えた。
そんな時代だったしね。

実のところ、青太の役どころは難しくない。
ガリ勉といいつつ、生まれる前はただのお調子者なのでワイワイ騒いでいたら良かった。セリフも覚えやすかった記憶がある。

桃子もそこまでじゃない。
生まれたら不良になるわけだけど、でも私はきっと大丈夫って言うだけ。

難しい役どころは緑と黄郎。

緑は生まれてすぐコインロッカーに捨てられる。
その不条理を言葉にして伝えるのは難しい気がする。
演じるのは普段、おとなしい下僕(癒し)なのに、演技となると声を上げて迫真に迫る演技をしていたなぁってちょっと驚いた覚えがある。
(さすがエンゲキブ!)

そして黄郎。ハンディを背負って生きること、母を気遣うこと、希望を持って生きること。最後に締めるのは黄郎なので、それを演劇部部長らしく締めたなぁーと感心した。

たくさん練習して、やり遂げた感があった。
自分の人生にとって、意味のあることができたなぁと思えた文化祭だった。

あなたは自分の運命を知っていたら、生まれることを選びますか?

戦争と平和への祈り

中学3年も劇をやりたいと主張したが、メンバーに恵まれずあえなく断念。
出し物は3組合同の合唱になった。
合唱の裏に飾るポスターを描くリーダーに立候補して「戦争と平和への祈り」というコピーを描いて、それに合う絵(祈る人と折り鶴)をみんなと協力して描いた。

「戦争と?平和に祈り?」というツッコミが自分の中にしこりとして残っているがまぁいいかな。伝わるでしょ。


振り返ると中学の文化祭はどれも充実していたなぁっていう感じでした。

気になる人は

自分がグッドバイ・マイ・・・を演じたのは1989年なのでかなり昔からある脚本です。
数々の賞を取っている有名なものなので、いろんな学校などで演じられているし知っている人もいると思う。

YouTubeに大学生が演じた動画があったのでもし気になる人がいたらつまみ見でもどうでしょうか?

終わり

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