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たくさん歩く(年縞博物館)#478

前回からの続きです。

三方駅

14時28分の電車に乗って、次の目的地がある三方駅を目指します。

先頭車両にいたら(下記の写真にはいません。イメージしてください)
突然、シカが現れました。
シカが、線路に侵入しようとしている。いや、そのタイミングで侵入したら絶対にぶつかるやん!お前は馬鹿か?!いや鹿だった。

「おぉぉ、シカ🦌!!」
自分がそう叫ぶとともに運転手さんが「プォーン」と警笛を鳴らす。

警笛にビックリしたシカは身を翻して田んぼに戻る。それで良し!

ほんとギリギリの攻防でした。風景写真撮ろうかなって思いかけてたタイミングだったので、いかに危なかったか激写したかったです。😅

たぶん運転手もビックリしただろうけど慣れていると思う

三方みかた駅に到着しました。

こちらでレンタサイクルができるのですが、受付はどこかな?と思ったらなんと駅職員が対応してました。ビックリ!

なおレンタサイクルの返却は17時まで。

もし目的地の年縞博物館で閉館の17時までいることになると絶対に返せないのでレンタサイクルはやめて駅前にいたタクシーに乗ることにしました。

年縞博物館に行くならと駅員の方が親切に割引券をくれました。
ありがとうございます!これでタクシー代もちょっと安くなったな!

そう思ったんですけど・・・。

福井県年縞博物館

タクシーに乗って5分ほど。
料金は1,120円。

あれ、割引券の存在をすっかり忘れて700円の入場券を購入してしまいました。😭

駅員さんの優しさを台無しにしたことにショックを隠せません。

それはさておき年縞博物館です。
まずは最初に年縞とは何なのか?!をシアターで説明してもらいました。

なるほどね。
谷ができて海ができて、湖となり断層で深さが増していくから云々。

割引券使ってないことに気づいたのは見学を終えて、駅に向かうときですけどねw


年縞博物館のメインの展示物はこれです!

意味が分からないですよね?

水月湖すいげつこという三方五湖の1つの湖の水底に積もり積もった堆積物。

それが7万年分、45mの長さとなって積み重なっていて、世界でもここまで長く正確な資料はないそうです。
とても貴重な博物館で世界が注目している場所なんです。

刻まれているもの

これ、おぼろ昆布?とか思った人。はーい!

敦賀市はおぼろ昆布が有名です

残念ながら、おぼろ昆布ではありません。
これが年縞です。
ここの年縞は主に花粉や落葉や砂や粘土、虫の死骸とかですかね。😅

1586年の天正地震がたったの1m前のできごと。
10cmほど地すべりか何かで何かが流れ込んできたっぽい。

6500年前の縄文海進の頃は温暖で植物の花粉も変わってるのかな?

7253年前の鬼界カルデラの火山灰がここまで飛んできていた。

火山灰は何日降ったんでしょうねぇ。

10209年前 韓国のウルルン島(鬱陵島)の噴火。

18000年前は7万年の間で一番寒い時代だったらしい。
名古屋でもスキーできるぐらいかな?

瀬戸内海は陸地化していて、今より7~8℃低かったらしいから名古屋でも冬は氷点下5~6℃ぐらいかな?それは寒いかも。

41000年前。地球の地軸が赤道付近に移動しました。
方位磁石が北を指さずに南を指す感じ?
オーロラが南の空に見えたかも知れないそうですよ。

現代でそれが起きたら大パニックでしょうね。
オーロラは見えるかも知れないけど。

木の枝の化石。まぁ、いろいろ混ざり込みそうですね。
それにしても分解されないものなんですね。酸素ないからね。

水底に酸素がないから生物がおらずゆっくり堆積できるのです


46810年前。急激な温暖化。
地球の気温も細かく変わってます。
10万年ごとに氷期になったりするだって。
地球と太陽の距離が楕円から円になると夏や冬にならないから寒くなる?
よく分からないけどいつも同じように太陽の周りを回ってるわけじゃないそうです。

45m
71231年前が最初の年縞だそうです。
7万年の記録が残っているだけでもスゴイことなんですよ!

自分はとても貴重なものを見たなぁっていう喜びの気持ちでいっぱいになりました。😁

水月湖

ちなみに年縞博物館から見える川は「はす川」と言って三方湖に流れます。
三方湖から細いところを通っていった先に水月湖があります。

年縞博物館は右下にあります。ちょっと見えない位置かな。
水月湖は流入する川がないのと水底がちょっと深いため、風などが吹いても下の方まで対流が起きないので年縞ができるのです。

あと、昔は海だったから水底に塩分の比重が高い水が入り、それが水面の水と混ざらないのも理由だそうです。

湖の右手にある山とのキワにある断層が湖の地盤を下げていくので年縞ができても、ずっと深いままで要られたことも理由の1つなんだそうです。
へぇ~、いろんな奇跡が重なったんですね。

人類と環境

7万年前には、私達の人類とは別の人類のネアンデルタール人とかもまだ生きていた時代。

鳥取県の大山は何度か爆発していて、その火山灰も何度も年縞に現れています。

人骨もずいぶんと差がありますね。

世界標準のものさし

年縞と同じようなものは他にもたくさんあります。
例えば年輪。例えば鍾乳石や氷などです。時間をかけて作られるものは、その時代のできごとを記録しているってことですね。

とはいえ年輪は長くて数千年かな。

世界にも年縞はあります。
モンゴルには湖に年縞の地層があるそうです。
1億年の時間が石になっているらしい。

7万年よりはるかに長いけど、得られる情報も限られてきそうですね。

イスラエルの死海などでも年縞はあります。
炭酸カルシウムの層でいろいろ分かるみたいです。

他にも世界のいろんな湖でも年縞が見られるところはあります。
でも7万年を正確に記録しているのはやっぱり貴重みたいですね。

それに例えばグリーンランドの氷を見て起きた地球の温暖化などの記録が水月湖の年縞とぴったり一致したりすればそれは何万年のできごとで正しかったんだ!とかの証明にもなるみたいです。

世界標準のものさしが増えるってのはそういうことみたいですね。

最初の日本人から現代へ

最初の日本人は沖縄県で発見されています。
34605年前に生きていた人かもなんだって。

姶良カルデラの噴火時期がはっきりと正確に分かったというのがすごい。

初めての福井人にちょっと吹いた。🤣

江戸と現代が同じ1枚に収まっているっていうのが、ほんとつい最近のことだったんだなって感じがします。
800歳、生きた八百比丘尼もあっという間だったなと。

そんな気持ちになれるとても良い施設・展示でした。
皆さん、ぜひ7万年の時間を体感してみてはいかがですか?😁

続く

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