2022/4/6 ウクライナ キーウ近郊 ロシア軍による民間人虐殺 ロシア“戦争犯罪”制裁強化へ
2022/4/6 夜のニュース比較、文字起こし
ウクライナ情勢
日本テレビ:Newszero
【ウクライナ キーウ近郊の村で400人が行方不明】
有働アナ「ウクライナの方が非常に情報を有効に使ってるように見えますけども、辻さん。」
辻愛沙子氏(クリエイティブディレクター)「情報という意味で言うと、ゼレンスキー大統領の演説もそうですし、ブチャの映像もリアルタイムで発信出来るというのは、もちろん通信環境があるからですよね。こういう凄惨な状況も含めて、実態を残して伝えていくという意味での情報戦としても大きいなと思います。イーロンマスクさんのこういう支援の仕方、本当にすごいなと思いますし、資本や技術を持っている人が困ってる人だったり国をバックアップするというのは、今回のようにいい形で機能することもある一方で、個人とか一企業がこれだけ戦況を揺るがすほどのパワーを持っているということも少し恐ろしさも同時に感じました。」
TBS:News23
【ロシア ウクライナに軍事侵攻 ロシア撤退後の惨状 複数の都市で大量虐殺か】
小川アナ「このマリウポリではイギリス国防省によりますと、ロシア軍が降伏を迫る目的で人道支援物資の搬入を妨害、人道的な危機が増しているということです。攻撃、空爆が今も続いています。現時点での被害の全容もわかっていません。大変心配な状況が続きます。」
NHK:ニュースウオッチ9
【各国 ウクライナへの軍事支援強化へ】
山内アナ「昨夜はウクライナの高官が、被害はまだ氷山の一角に過ぎないんだ、と言ったことをお伝えしましたけれども、こう次々と明らかになる惨状、まさにその通りですよね。」
青木アナ「ロシア軍の動きについてなんですが、アメリカの国防長官、ウクライナ東部で攻撃性が増す、と指摘していましたが、この辺りどうですか?」
田中アナ「今注目したいのは、そのウクライナの東部に隣接するロシア西部の街、ベルゴロドです。」
青木アナ「ベルゴロド、ロシアなんですね?」
田中アナ「ロシアですね、はい。ウクライナの国境まで、およそ40kmで、アメリカの研究所はここに首都キーウから撤収したロシア軍部隊が集結して、東部への更なる攻撃に向けて体制の立て直しを図っている、と分析しているんですね。アメリカでは、この戦いは少なくとも数年は続くという見方も出ています。長期化も覚悟して、あらゆる対応を考えておかなければなりません。」
テレビ朝日:報道ステーション
【NATO外相会合 開催 ウクライナ外相も参加へ】
小木アナ「7日にはG7首脳会合も開催されるということで、結束した姿勢を世界に発信するという外交的に非常に重要な機会になるかなという風ですね。」
大越アナ「ウクライナに対する軍事支援、そして外交による圧力。その双方でロシアに対する圧力を強めていこうということではありますけど、一方で既に一線を越えてしまっているロシアではありますけれども、更なる一線、例えば生物化学兵器の使用ですとか、その一線を越えないと頃はどこなのか?その見極めが非常に難しくなっている局面でもあります。」
テレビ東京:WBS
【ヨーロッパ各国 ウクライナ侵攻を受け国防費を増額】
佐々木アナ「ウクライナ侵攻を受けて、国防予算を拡大する動きがヨーロッパを中心に加速していますね。」
田中アナ「今日番組でもお伝えしましたリトアニアですが、従来の2%から2.5%に増やすということです。」
佐々木アナ「そうなんですよね。ですから、各国が安全保障に意識が一気に向いた感じですね。」
原田亮介氏(解説キャスター)「そうですね。旧東、バルト3国というのは、2014年のロシアのクリミア併合以降警戒を強めて、防衛費早くから増やしているんですよね。ところが、ここにあるようにドイツはNATOが示したガイドライン、2%に全く届いてなかったんです。」
佐々木アナ「NATOがGDP比2%、国防費を持ちましょうねと言っていたんですけどもね。」
原田氏「ところが、今回のウクライナ危機で2月27日にショルツ首相が演説をして、1.5を2%以上にする、ということを演説したんですね。」
佐々木アナ「これ劇的な変化ですよね。」
原田氏「実現すると、アメリカ、中国、それに次ぐ3位になるんですよ、ドイツは。」
佐々木アナ「こうした動きの中で、それでは日本にこういう動きがどう影響すると見ればいいんでしょうか?」
原田氏「東シナ海の緊張ですとか、そういうことに自前の防衛力の強化は不可欠ですし、年末にかけて防衛大綱とか、中期防衛計画とか、こういうものを全部見直すんですよね。その時に、じゃあ東シナ海、北朝鮮、新たなロシアの脅威、そういうものにどういう備えをするか?増額、GDP比を引き上げるというのは不可欠ですね。ですので、いつまで?どのくらい増やすか?というのがポイントになると思います。」
佐々木アナ「一気に世界が変わった気がしますが、議論を深めないといけない時代になったんでしょうか。」
【ロシアへの経済制裁 日本の中小企業の事業継続は?】
佐々木アナ「ロシアと貿易する企業というのはあるということですけれども、やっぱり身近なものも多いですね。影響受けそうですね。」
田中アナ「そばですとか、カニですとか、本当に身近なところに影響が出てきそうになっているんですね。」
佐々木アナ「こうした企業数、1万5000に上るということなんですけれども、何か対策といったもの考えられますか?」
原田氏「先程銀行の話が出てましたけど、これかなり長期化すると思うんですよね、影響が。そうした場合にやっぱり、特に水産物とか特定のものを輸入して、日本で捌くということですから、やっぱり事業転換をしないと、なかなか会社として生き残れない。それをサポートするような方法がいるんじゃないですかね、政策的には。」
佐々木アナ「そうですね、はい。」
TBS:News23
【ウクライナ避難民 人身売買から子どもを守れ 国山ハセン現地取材】
小川アナ「ウクライナを離れる一人一人に、こうした困難な道のりがある、物語がある。一方で、交わされる温もりがあることを痛感します。ハセンさんがそちらにいらっしゃるのは、モルドバの避難所ですけれども、そちらの避難所ではどんな様子が見られますか?」
国山アナ「はい、モルドバの避難所、ここは元々展示場だったんですけども、今は避難所として使われています。入ると、すぐに受付があります。ここに滞在する人というのは、長期の人もいますし、本当に1日2日短期の人もいます。ですから、ここで鉄道やバスなどの交通情報を確認することも出来ます。受付がありまして、今人はいないんですけども、このデスク、飛行機などの手配が出来るブースになっている、UNCHRのブースです。そして、食事の面なんですけども、お昼はだいたい14時頃、夜は18時頃ということですから、もうまもなくだと思うんですが、ここで提供されます。果物やパンがあったり、温かい飲み物など、ここで皆さん自分で食べ物を取って、自分の部屋に向かって行くということなんです。映像にもあったかと思うんですけど、その部屋というのはプライバシーが保たれているんですけども、それぞれこのようにブースに区切られているということなんですね。今皆さん、ここで生活をしているということです。」
小川アナ「多くの方がホッと出来る場所になっているということが伝わってきますけれども、モルドバは一方でヨーロッパの最も貧しい国でもありますよね。資金的な難しさというのは、どうなんでしょうか?」
国山アナ「そうですね。このモルドバという国はエネルギー面でロシアに大きく頼っているんですね。実際に今回の戦争の影響でエネルギー価格、4倍値上がりしました。そうなりますと、当然国としても圧迫されますし、国民の生活にも影響が出ます。そこに加えて、難民の問題が来たということです。それに付け込むような形、まるで分断を煽るような形でロシアが情報工作を行なっている、偽情報工作を行なっているということなんですね。この辺りは詳しくは明日以降お伝え出来るかと思うんですが、この隣国のモルドバが戦争のダメージを受けているということは間違いありません。」
NHK:ニュースウオッチ9
【ロシア プーチン大統領 高支持率の背景は】
青木アナ「怖いから尊敬される国家とありましたけど、情報や言論統制などプーチン大統領の情報機関での経験を基に、それが力での国家運営に反映されていると思うと、愕然としますよね。」
田中アナ「本当ですよね。そのロシアの国民に向けて、イギリスのジョンソン首相なんですけど、一つ手を打ったんです。何かと言いますと、自らロシア語を使ってビデオメッセージを出したんです。この中では、“あなた達の大統領は戦争犯罪を行ったとして非難されている。彼があなたたちの名前のもとに行動したとは私は信じていない“と呼びかけているんですね。ロシアのような特殊な情報環境の中で、いかに事実を伝える情報空間を確保していくのかも、この戦いでは重要になっています。」
日本テレビ:Newszero
【<#つながるニュース>人気歌手の支援 アリアナグランデの新しい支援】
辻氏「本当に当事者にとって、どれだけ心強いだろうと思いますし、知名度や資本を人のために使えるの、本当に彼女らしいなと思いました。」
国際
テレビ朝日:報道ステーション
【ペルー&スリランカ ウクライナ危機“物価高騰” 市民暴徒化】
大越アナ「コロナ禍によって既にダメージを受けている国々の財政を、今回のロシアの侵略戦争は更に痛めつけた形となっています。経済的に脆い国々では、とりわけそのダメージは深刻で、国の体制が揺らぐ事態となっています。そのことは、これが本当の戦争のもう一つの恐怖の入り口を示しているのかもしれません。」
テレビ東京:WBS
【ペルー 燃料高騰で抗議激化 一時外出禁止令】
佐々木アナ「ペルーでは燃料高で外出禁止令が出る事態となりまして、こういったデモも行われているんですけれども、急激に社会不安が高まっていますね。」
原田氏「こちらにあるようにトリプルパンチ、通貨安、資源高、食料高ですね。こういうことが同時に起きている訳です。で、背景にはこちらにあるようにアメリカの利上げが急速にするんじゃないか?ということ。それからウクライナ危機、これがあるんですね。」
佐々木アナ「アメリカの利上げに関しましては、昨日アメリカの長期金利2.6%に乗せる。そして、日米株安となりましたからね。大きいですね。」
原田氏「そしてウクライナ危機の影響も大きいんですよ。3月はウクライナの輸出が前の月の半分になった、と。特に食料品は1/4になったということなんですよね。食料と燃料というのは、これがないと生活が出来ないという、そういうもんですから、そこが日常化すると暴動に繋がって、そもそも政情が不安定な国なんですよね。」
佐々木アナ「ただ、その資源高、食料高、通貨安というのも、条件は同じような国というのは、ペルー以外にもありますよね。」
原田氏「そうですね。かなりの数の新興国が同じような状況になって、例えばスリランカ、それからエジプト、トルコ。そういった国で似たような状況になってるんですね。ただ、資源がある国、状況違うんですね。ブラジルとかメキシコ、ここら辺は通貨が高いんですよ。一方、日本はどうか?と言うと、資源がない国の方ですから、これからの円安というのは十分注意して見ていった方がいいと思いますね。」
佐々木アナ「日本の場合は資源高、通貨安、それから食料高というのは、今私達の身の周りに起き始めていることばかりですからね。そういったところでは、気をつけなければいけないということですね。」
新型コロナ
日本テレビ:Newszero
【「GoTo」改め「ワクワク割」 新たなコロナ対策を政府検討】
有働アナ「ワクワク割ということですけれども、辻さん。」
辻氏「ネーミング、正直びっくりはしたんですけれども、サイトのデザインはすごい素敵だなと思ったのと、1周まわってこのネーミング、もはやちょっとギャグっぽくてみんなに親しまれるのでは?とは思いました。」
有働アナ「あ、これワクチン用なんですか?イベントに行こうじゃなくて?」
小栗泉氏(解説委員)「ワクチンをどんどん打ってもらいたいなあ、という。」
有働アナ「ということに掛けて?」
辻氏「ことのワクワクなんですね。」
有働氏「そこの掛けがわからないと、どっちなんだろう?となってしまいますよね。説明も含めて、お願いしたいと思いますが。」
テレビ東京:WBS
【中国 新型コロナ感染拡大 ロックダウンの影響広がる】
佐々木アナ「本当に厳しい状況なんですけれども、これ長引けば、それだけ経済への影響は勿論大きくなりますね。」
原田氏「大きいですね。結構深刻だと思いますよ。」
佐々木アナ「実は今日、アジア開発銀行が経済見通しを発表しました。そちらを確認しましょう。今お伝えしました注目される中国なんですけれども、22年の成長率見通しはと言いますと、5%。21年が8.1%だったので、減速はするんですけれども、この数字はどういう風に見ればいいでしょうか?」
原田氏「これ4%台に低下すると見るのが、世間の一般的な見方なんですよ。そういう意味で言うと、強気なんですよね、この見方は。コロナが年後半に影響がなくなるという見方してるんですけれど、本当にそうなのか?それから海外経済も弱いですから、輸出がやっぱり伸びないんじゃないか?そういう問題もある、と。そうすると、秋に習近平さんが総書記3期目に入る、そのためには何が何でも政策でテコ入れする、と。そういう読みでも入ってるのかなあ、と思っちゃいますね。」
佐々木アナ「そして、注目なのがインドなんです。インドは見通しとしましては、7.5%なんですね。そして、コロナで20年には−6%まで落ち込んだので、急回復するという見通しになってきていますね。」
原田氏「これから3年はインドの方に勢いがありそうに見えますよね。実は既にインドのGDPというのは3兆ドルで、世界で5番目の経済大国なんですよ。で、23年8%見込まれてますから、10年で倍になっても不思議じゃない、と。ただ課題は、原油の自給率が低いので、そのコストをどのくらい吸収出来るのか?そこが問題ですね。」
佐々木アナ「ただアジア全体という形で見ると、どう評価されますか?」
原田氏「そうですね。今世界経済に断層が走っている局面で、アジアというのは比較的影響が小さい。日本はそのアジアに少し助けられるかもしれないな、という風に思ってますね。」
佐々木アナ「そうですか、はい。」
その他
NHK:ニュースウオッチ9
【逢坂冬馬氏 書籍「同志少女よ、敵を撃て」2022年本屋大賞受賞】
青木アナ「ウクライナと主語を共にする、という言葉の使われ方。国と国だけじゃなくて、ウクライナ、そしてロシアにも個人、人が暮らしているということ、改めて考えさせられますよね。」
山内アナ「人間性であったり、人格というものを見失わせるのが戦争だということを私も感じました。逢坂さんはまた、戦争はどちらの国が勝った負けたということではなく、始まった瞬間に人間が敗北したんだ、という話もされていました。物語の中でも登場人物が様々な形で戦争に巻き込まれて、内面が変わっていく様子が描かれていて、ごく普通の人が人を殺すようになるという戦争の恐ろしさを改めて感じました。そして、今ウクライナで何が起きているのか?戦禍にいる一人一人に思いを馳せて伝えていかなければならないとも思います。」
フジテレビ:FNN Live News α
【<αism~イノベーション2.0~>やみつきになる健康食を プラントベースフード新挑戦】
崔真淑氏(エコノミスト)
・「植物性食品のみ食べる→農地1/4」試算
・食肉不足懸念でも脚光 投資マネー集まる
・競争激化・・・価格・おいしさ以外の差別化を
三田アナ「今後はアレルギーなど様々な理由で動物性のものを食べられない方に寄り添ってくれる商品がたくさん生まれたらなと思います。」
【日本生命保険 企業年金の利率引き下げへ】
崔真淑氏(エコノミスト)
・健全な金利上昇 当面は期待できず
・“運用お任せ”給付型→“自分で運用”拠出型
・世界と社会に目を向けた金融リテラシーを
三田アナ「人生100年時代とよく言われますが、自分が思い描くライフプランを実現させるためには個人レベルでの資産形成がますます重要になってきそうですし、そのためにも一人一人の金融に関する知識が問われているようです。」