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2024/7/8 東京都知事選挙と東京都議会議員補欠選挙 小池百合子知事は圧勝 自民党には逆風

2024/7/8 夜のニュース比較

投開票前には、あまり取り上げなかった東京都知事選。
結果が出た後の、まさに「あとの祭り」に関して【コメント文字起こし】ました。

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東京都知事選&東京都議補選

東京都知事選挙 小池百合子氏が3回目の当選 各党戦略の練り直しへ

広内アナ「今回の都知事選挙の結果、国政政党で見ますと、勝者なき選挙戦だったと言ってもいいのではないでしょうか?今回、自民党は自主的に小池さんを支援しました。これまで政治とカネの問題が響き、衆議院補欠選挙や静岡知事選挙で敗北が続いていただけに、小池さんが圧勝して、安堵の声が出ています。しかし、自民党内を取材しますと、小池さんの実績が評価されたに過ぎず、党の信頼が回復したと見るのは早計だという受け止めが、ほとんどなんです。それを裏付ける結果となったのが都知事選挙と併せて行われた都議会議員の補欠選挙です。」

広内アナ「自民党は補欠選挙が2勝6敗となったことを深刻に受け止めていまして、幹部の1人は政治とカネの問題による逆風は依然として厳しいと話しています。9月までに行われる総裁選挙に向けて、衆議院選挙に勝てる総裁を選ぶべきだという声が強まる可能性もあります。」
星アナ「一方で、知事選挙に話を戻しますと、立憲民主党が支援した蓮舫が2位に及ばず3位に甘んじる結果になりましたね。」
広内アナ「これ立憲民主党内に衝撃が広がっています。NHKの出口調査では、いわゆる無党派層からの支持がおそよ20%に留まり、小池氏、石丸氏を下回るなど、幅広い層に浸透しなかったことが敗因の一つと見られます。立憲民主党の幹部は、党の勢いは間違いなく止まるとまで話しています。立憲民主党は政権交代に向けて、弾みをつけたいという思惑が外れた格好なんです。共産党との連携を含め、野党共闘のあり方が、こちらも秋に予定される立憲民主党の代表選挙で議論になりそうです。
星アナ「そして、蓮舫さんを抑えて2位になった石丸さんについてです。こちらはNHKの出口調査です。支持政党が特になしと答えている、いわゆる無党派層の投票先を見てみますと、30%余から支持を得ています。更に年代別で見ますと、10代と20代の40%余が石丸さんに投票しています。」
広内アナ「与野党双方から既存の政党への批判票が集まったのではないか?という見方が出ているんです。」
星アナ「今回の選挙戦で石丸さんはSNSを駆使しています。YouTubeのチャンネル登録者は昨日正午の時点で、およそ29万人と小池さんや蓮舫さんを圧倒しました。SNSの公式アカウントのフォロワー数の増加を見てみましても、告示日以降、石丸さんが大きく上回っています。」
広内アナ「石丸さんは、今後の国政選挙への対応について聞かれ、岸田総理の選挙区、衆議院広島1区を選択肢として挙げました。今回の現象が都知事選挙に限ったものなのか?それとも、全国に波及するのか?が注目されます。

広内アナ「今年4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙では、選挙運動の妨害事件もありました。そして、今回の選挙ポスターの問題など、これまで想定していなかったような選挙運動をめぐる問題が相次いでいます。選挙が候補者同士の政策論争ではなく、形ばかりに注目が集まるようでは、有権者のためになっているのか?疑問を抱かざるを得ません。与野党双方から法改正を求める意見も上がっていますが、それも含めて有権者が判断すればいいという声も聞かれました。来年秋までには衆議院選挙や参議院選挙が行われます。同じような問題が再び起こらないよう、選挙のあり方も考えていく必要があると思います。」

NHK:ニュースウオッチ9

東京都知事選挙 小池百合子氏が3期目の当選

大越アナ「石丸旋風という風に言われましたけれども、一夜明けて、永田町は各党どのように受け止めていますか?」
千々岩森生氏(政治部キャップ)「今日の永田町の雰囲気ですね、一言で言うと、どんよりですね、どんよりしてました。与野党問わず、みんな浮かない顔ですね。まず、最大のダメージを受けた立憲民主党は幹部からも、2位との差も開いてショックだと。これまで追い風だったけど、今回負けてマイナスだという、こんな声も相当あがっていました。蓮舫さんが取った票を見てみると、ほぼ立憲と共産党の基礎票くらいなんですよね。石丸さんが取った浮動票とか不満票こそ取るべきなのに、それが取れなかった。全部、石丸さんに流れた。これ、立憲から見ると全てですね。一方の自民党も都議会議員の補欠選挙ありましたけども、2勝6敗と惨敗と言っていいと思います。逆風は吹き荒れたままですね。で、このままでは次の衆議院選が怖いという声も、この半年くらいずーっと聞いてきましたけども、この声、今日もよく聞こえてきました。」
大越アナ「まあ石丸さんの旋風というのが現象と言えるのかもしれませんけど、だとすれば、これからこの現象続いていくという風に見てますか?」
千々岩氏「そうですね、見方2つあって、都知事選、これ東京の浮動票多いですよね。必ずこれまで誰かが取ってきたんですね、この浮動票・不満票というもの。今回はこれが石丸さんだっただけの話ですよ。ま、これまでの延長の話ですよという見方と、いやいや、これはもう地殻変動ですよ。前者から行きますと、これまで3回小池さん選挙やってきましたけれども、常に300万前後の票を取ってきた。前回もっと多かったんですけども。で、残りの300万前後、これを他の候補者たちが分け合ってきた。こういう構図だった訳なんですけども、今回も石丸さんと蓮舫さん足せば、小池さんとほぼ同じ290万ちょっとですね。あくまで、今までの延長の話で、相手の登場人物が変わっただけ。そういう風に見ることもできる。もう1つの見方というのは、本当に地殻変動が起きたと。既成政党が否定された、これ世界的な潮流となってますけど、欧米などですね。例えば、トランプ大統領、アメリカで登場した時というのは、反ワシントン、反エスタブリッシュメントというようなこと言われましたけれども、要は既成のワシントンをぶっ壊すんだということで勝った。で、今回の石丸さんの票も、日本で言えば、反既成政党、反永田町的な色彩なのか?だとすれば、何かが瓦解していく兆候なのかどうか?ですね。これ、どちらが真実なのか?もう少し見ていく必要があるかなあと見ています。」
大越アナ「今回の選挙であまり語られていないんですけど、重要なデータがありまして、投票率が60%を超えて、前回より5ポイント以上高くなったんですよね。実際、周りを見ても、今まで関心なかったけれど、今回投票行ったよという方が実際多かったと思うんですよね。ですから、そうした動きの中心にあった石丸さん。もうちょっと政策を詳しく聞きたかったということありますけど、石丸さんが今後どういう政治活動を展開していくのか?というのは、1つ注目点だと思います。もう一方は既成政党ですよね。政治不信を招いた自民党、そして旧態依然とした与野党対決に終始した野党のチーム。両方に言えることなんですが、危機的状況にあると言っていいと思いますよね。その危機感を、どの程度共有するのか?党の再生に残された時間というのは、あまり長くないと考えた方がいいでしょう。」

テレビ朝日:報道ステーション

東京都知事選挙 小池百合子氏圧勝 石丸伸二氏2位躍進の背景

藤森アナ「まずは東京都知事選、現職の小池さんが圧勝という形になりまして、そして2位に食い込んだのが石丸さんでした。まずはこちらから。」
星浩氏「小池さんは自民党と公明党の支援を受けたんですけども、あまり表には出さずに自民党と公明党の組織をうまく取り込むという形に徹底しましたね。一方、蓮舫さんは議員時代からの攻撃力というのはあるんですけど、やはりその辺が、それから共産党が支援したということもあって、中間層がなかなか集まらなかった、無党派層をなかなか取り込めなかったという事情がありましたね。」
藤森アナ「そして、この間に入ったのは石丸さんでした。」
星氏「そうですね。石丸さんが改革志向というのを打ち出して、そしてSNS戦略で今回はSNSを駆使して、それを見た人が今まではあまり投票行かなかったんですけど、投票に行ったというのが新しい現象だと思いますね。」
藤森アナ「その今お話に出たSNSで広がった支持、こちらご覧頂きますと、JNNの出口調査による年代別の投票先です。10代20代30代、ここが石丸さんの支持が多かったところなんですね。」
星氏「そうですね、1番になってますね。東京は全国的にも無党派層が多いところなんですね。金融系、IT系、外資系、この辺のビジネスパーソンの人達が無党派で、選挙の度に支持政党を変えるということなんですけど、そこを取り込んだということがありますね。ただ、石丸さん、改革を打ち出したんですけど、中身は総論が多くて、どこを、どういう風に変えるか?ということは明確ではなかった訳ですね。それから、昔の維新と比べると、維新の場合は橋下徹さんを含めてチームでやっていた。それから、拠点が大阪というのがあった。組織力で比べると、石丸さんの旋風はあったんですけど、これが全国的に広がるという勢いでは、まだないと思いますね。」

藤森アナ「東京都議会の補欠選挙について、これ同時に行われましたが、自民党8つの選挙区で、なんと2勝6敗、大きく負けました。」
星氏「都議補選は各党が公認候補で争ってますので、実力が出る訳ですね。例えば、八王子というところは、萩生田さんの地元なんですけども、自民党候補が敗れるということになりました。それから、足立区ですね。足立区というのは元々公明党とか自民党が強いところなんですけども、ここは自民党と立憲の候補が一騎打ちで、最終的には立憲の候補が競り勝ったということですので、この前の補欠選挙の島根のような現象が再現されたと言ってもいいと思いますね。この数字を見ると、自民党の国会議員の多くは、これは今の岸田さんの下での解散総選挙は、とても戦えないと思いますので、これが9月の総裁選挙にじわっと効いてくると、今回の補欠選挙の結果だと思いますね。」
藤森アナ「党内の動きも、ますます活発になりそうですね。」

東京都知事選挙に見る新たな動き 選挙はどう変わる?

相内アナ「東京都知事選挙ではSNSを使って支持を広げた石丸伸二氏の躍進が目立ちましたけれども、今後、国政選挙でも変わっていくでしょうか?」
原田亮介氏(解説キャスター)「やっぱり、そうですよね。石丸さんというのは、既成政党への不信感というものを前面に打ち出して、これまであまり関心がなかった無党派層、これをSNSでバズらせることで投票に行かせた。で、60%に投票率上がった訳ですよね。反面、過激な発言、例えば政治屋の一掃とかという言葉で、あれでは政策論議は深まらない。そういう問題あるんですけれども、とりあえず誰がわかりやすい言葉で政治不信を払拭するか?ということが、これからの選挙、絶対問われる訳ですよね。」
豊島アナ「そういう意味ですと、自民党の幹部にしても、立憲民主党の幹部にしても、ああいったわかりやすくシュパッと発信する石丸さんの力には全然勝ててないと。」
原田氏「全然勝ててない。」
豊島アナ「ある意味、最低限そういうコミュニケーションのトレーニングからしてください、ということになるのかもしれないですね、もしかしたら。」
原田氏「で、とにかく今までの選挙というのは、自民党にしても立憲民主にしても、組織選挙というものが代表的な選挙のやり方で、今回のやり方っていうのは全く対極的な訳ですよ。だから、自民党総裁選で誰が出てくるのか?ここも誰を出すのか?というところにも、そういう発信力がある人を、どうやって探すのか?そういうことが、かかってくると思いますね。」
相内アナ「どうメッセージを発信していくのか?注目していきたいと思います。」

テレビ東京:WBS

政治

熊本県水俣市 水俣病マイクオフ問題 再懇談

小川アナ「再懇談がありました。」
星氏「懇談が始まったのは良かったんですけど、健康調査というのは2年以内と、いかにも遅いですよね。それから、1番大事な認定の拡大なんですけど、それは全然ゼロ回答なんですね。実は、これは環境省だけで決められる話ではなくて、お金を握ってる財務省とか、裁判抱えてる法務省とか、この辺が抵抗してるんですね。そこは最終的には岸田総理が政治決断をして、認定の拡大に踏み出すということが必要になってくる局面なんですね。」

TBS:news23

国際

気象

その他

日経平均株価 一次最高値更新

崔真淑氏(エコノミスト)
・半導体関連株の好調などで押し上げ
・PERは10年ほぼ変わらずバブルではない
・円安&海外経済の安定の間は伸びるか

堤アナ「株価は上がっても、暮らしへの影響はまだ感じられません。これから景気の回復をどう図っていくのか?これが今、問われているように思います。」

フジテレビ:Live News α

各局別

NHK:ニュースウオッチ9

テレビ朝日:報道ステーション

テレビ東京:WBS

日本テレビ:NewsZERO

TBS:news23

フジテレビ:Live News α

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