2021/11/16 米中首脳初の対面会談 融和ムードも“深い溝“あらわに
2021/11/16 夜のニュース比較、文字起こし
国際
NHK:ニュースウオッチ9
【米国&中国 初の“対面“首脳会談で…】
和久田アナ「今回の会談、衝突を避けるために対話の雰囲気を演出するという狙いは示すことが出来た、と。ただ、中身を見ると、お互いの価値観を主張することに留まったということなんですね。」
田中アナ「そうですね。特に中国は習近平主席が今、権力基盤を着々と強化する過程で、強硬姿勢を緩めること、これはないんじゃないかという見方があるんですよね。厳しい米中対立のトーン、日本の安全保障、そして経済にも深く関わるだけに、その動向を注視する必要があります。」
日本テレビ:Newszero
【米中首脳会談 オンライン形式で開催】
有働アナ「今回の米中首脳会談、どうご覧なったんですか?」
落合陽一氏(筑波大学 准教授)「これ見る限りだと、お互いの本心が見えにくい内容だったのかな、というのはよく思いますね。でもバイデンさん、中国に対しては温厚に見えるけど、元トランプさんの対応よりは。ただ今後どう出るのかというのは、本心では覇権を譲りたくないというのがお互いの本音だと思うので、どうしようかねというところだと思いますけど。」
有働アナ「万が一ですけれども、台湾で衝突が起きたら日本にも影響は少なからずある訳で、日本はどうすべきか?」
落合氏「例えば、トランプ時代だったら、安倍首相路線だと、アメリカとどう仲良くしていくか、凄く緊密に対応してた訳ですけど、それに比べると今我々どっちつかずの対応だと、やっぱりどっちにとってもnothingな感じになってしまうので。」
有働アナ「日本の存在感自体が。」
落合氏「存在感がないと。まあでも今たぶんないでしょうね。」
有働アナ「日本の動きも含めて非常に難しい問題ではありますが。」
テレビ朝日:報道ステーション
大越アナ「リスクがかなりリアルに語られているということでしたが、冒頭両首脳の表情というのは比較的どうでした?」
渡辺アナ「柔らかく見えましたね。」
大越アナ「そうですね。友好を演出するということは、ちゃんと忘れていないと思うんですが、やはりこうして聞くと、最大の関心事は台湾ということでしたね。」
小木アナ「その台湾問題なんですけれども、やっぱりお互い譲れないというところは全く譲らずに終わりましたけれども、本音の部分ではどういう思いなんでしょうね?」
大越アナ「直ちに台湾有事ということになりますと、中国自身も国際的に大きく傷つきますので、今すぐというフェーズではないとは思いますが、しかしこれはやはりお互いに譲れない一線だと思います。今日の会談というのは、やはりお互いの立ち位置をまずは確認をしたということで、今日はきちんと対話を継続していくことで一致したということに意味がある会談だったんではないでしょうか。」
フジテレビ:FNN Live News α
【米中首脳会談 3時間半の会談で…】
三田アナ「今回は互いに成果を求めるのではなくて、意志の疎通を優先したようですね。」
風間晋氏(解説委員)「事前に合意文書なし、会見もしない、と予告されていて、期待値は低くコントロールされた会談でした。その中で注目されるのは、おそらく険悪な雰囲気になることなく、相手の言いたいことを聞く力、それを両首脳共に発揮した3時間半だったこと。忍耐力によって相手へのリスペクトを示したということですよね。そして、バイデン大統領は率直で誠実な対話を続けようと、“古い友人“の習主席に呼びかけました。詰まるところ、トップ同士のチャンネルが機能しなくなったら、米中関係は危ういという考えなのだと思います。バイデン大統領は会談で開口一番、次はバーチャルではなくて、10年前に中国を一緒に旅した時のように、対面にしようと提案し、首脳同士の関係の重視を強調しました。今後は北京オリンピックの機会を含めて、二人が会えるチャンスをいつ作れるのか、それが米中関係の焦点になりそうに思います。」
三田アナ「そうですね。人権侵害などを巡っては依然平行線を辿る中、今後の関係が注目されます。」
テレビ東京:WBS
【米中首脳会談 両者の思惑は?】
大江アナ「確かに最初はカジュアルな雰囲気だったんですが、中身は結構主張をお互いに譲らないものだったという話でした。3時間半にも渡ったという長期間だったんですが、どういう印象を今回は受けました?」
滝田洋一氏(解説キャスター)「こんな感じだと思うんですね。まずバイデン大統領なんですけども、本来対面の会談を希望していたのに、リモートになってしまったんですよね。そこで一つアメリカ側の失望点があったと思うんですよね。一方で習近平国家主席なんですけれども、今ニュースにもありましたように“古い友人“、中国語で“老朋友“と言うんですけど、親しげな表現をして、言わばこっちの方がリラックスしてるぞとアピールした訳ですよね。根っこにあるのは、やっぱりアメリカ側と中国側の国内基盤の問題だと思うんです。習近平主席、6中全会を終えて、権力基盤はひとまず固めつつある訳ですよね。一方バイデン大統領、法案の成立、今ありました通り、なかなか難航している。その違いが表れてるんじゃないでしょうか。」
大江アナ「やっぱり足元の状況が随分違った、と。そうした中で焦点になったのが、台湾の問題でしたよね。」
滝田氏「はい。ここはキーワードはこれだと思うんですよね。台湾の問題は、衝突回避のガードレールを作る、と。車の運転をしてるみたいなものなんですけど、どうもちょっと防衛に回ってるような感じがしますよね。中国側一方で、アメリカは台湾の独立というのを認めなかったというようなことまで言い出している訳ですから、ここが守勢と攻勢の違いが表れているという感じがしますね。」
大江アナ「そして、滝田さんめくったところに日本も出てきましたが、日本にとって気になる点というのが、そちらですね。」
滝田氏「はい。一つは米中が折り合えるところを目指すとすれば、地球温暖化の問題だと思うんですよね。抜け駆けの合意をされてしまうのは、ちょっと日本気になります。」
大江アナ「日本が置いてけぼりになってしまう。」
滝田氏「そのリスクですね。もう一つあるのは、来年2月冬のオリンピックですよね。今ニュースでやってませんでしたけど、やっぱり五輪の開会式にバイデン大統領を中国側が招待する可能性十分ある訳ですよね。バイデンさんがそれにホイと乗っちゃっうとすると、完全に手の上で踊らされてしまうような状況になるんじゃないか。そこがちょっと気になりますね。」
新型コロナ
NHK:ニュースウオッチ9
【政府分科会 新型コロナ対策「ワクチン・検査パッケージ」制度要綱案了承】
和久田アナ「このワクチン・検査パッケージ、今後感染が再拡大した場合に活用することを想定しているということです。ただ、海外では飲食店で接種証明の提示が義務になってる所もあるんですが、実は徹底されていないという指摘もあるんですね。」
田中アナ「事業者の負担が大きいということが背景にあるようですね。運用にあたっては実効性を確保出来るかがカギになりそうです。」
TBS:News23
【“緊急事態宣言“でも人数制限なく酒提供OK】
小川アナ「お店単体で対応するのはなかなか難しいんじゃないかという風に想像しますけど、機能させていくためには、例えば何店舗か集まって検査センターを設けたりですとか、更なる手立て考えていく必要がありそうですね。」
日本テレビ:Newszero
【平均11分「ワクチン&検査」陰性証明で】
有働アナ「今、感染落ち着いていて、普通に飲みにいってるじゃないですか。で、ワクチン・検査パッケージが導入されるとなると、それなりの負担が増えるということで、これどうやってうまく導入していけますかね?」
落合氏「そうですね。感染者が少ない内に導入した方が導入した時の混乱は少ないじゃないですか。で、拡大してもお店は営業続けられるし、今からやれば、感染者も増えなくなるだろうから、早くやればいいんだと思いますけどね。何事も早めに始めた方がいいです。地震の備えは来てからやってもしょうがないので。」
有働アナ「そう考えても、導入するんであれば、お店やユーザーがまさに入れたくなる、使いたくなる」
落合氏「どうせやることになるんだから、早くやった方がいいと思いますね。」
有働アナ「そうしてメリットやお得感明確にして、早く広げる方法、示して頂きたいと思います。」
政治
その他
NHK:ニュースウオッチ9
【軽石の影響どこまで?】
和久田アナ「今後軽石をどう回収していくかがポイントになりますが、政府はポンプなどの既存の技術を使えないか検証し、沿岸の自治体と共有することにしています。助けてほしいという漁業者の声に応える一刻も早い対策が求められます。」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?