2022/3/1 ウクライナ ロシアと“停戦協議継続”も戦闘激化
2022/3/1 夜のニュース比較、文字起こし
ウクライナ情勢
NHK:ニュースウオッチ9
【ウクライナ危機 最新情報】
田中アナ「プーチン大統領の出方、そして考え方が全くわからない。戦闘が始まってから、こうした声をよく耳にするようになりました。大統領が決めた時代錯誤な侵略は今、良識あるロシア人の心を苦しめています。ロシアという国がこれまで積み上げてきた名声は一気に地に落ちてしまいました。その責任はひとえにプーチン大統領とその指導部にあります。市井の普通のロシア人に罪はありません。戦闘が激しさを増す中、私達は改めてこのことを確認しておく必要があるのではないでしょうか。」
日本テレビ:Newszero
【ロシア ウクライナに軍事侵攻】
有働アナ「1週間前に武力衝突になるんじゃないか?とおっしゃってましたが、現実になりました。今回どんなことを考えてらっしゃいますか?」
落合陽一氏(筑波大学 准教授)「ここ数日、プーチン大統領について過去の発言だったりとか、過去に書かれた論文だったりというのを読み込んでたんですけど、随分前からこういうことになるっていうのに対して、考えて準備してきたんだなあと思いました。それは外貨準備高を整えたりとか。おそらくソビエト崩壊から彼の中に溜まっている何かが、30年もかけて作ってきた政治人生の塊なんだろうなと思うんです。それというのは、プーチン大統領個人というよりは、彼の中にある、それがソビエトの亡霊なのか?もしくはロシアのイデオロギーなのか?色々な思いが非常に強固なものとしてあるんだなというのが実感としてあって、それは個人の感情という訳ではないだろう、と。しかしながら、それは経済制裁も西側の反発も織り込み済みで対応されてるし、そもそも長く考えていたことだから、今起きていることをもとに我々が交渉しようとか、対策しようと思っても、多分聞かないですね。で、結論としては非常に厄介だし、これは短期に終わることだとは思わない方がいいな、と自分の中では思っています。」
テレビ朝日:報道ステーション
【ロシア国防省 ウクライナ キエフ 治安当局攻撃警告】
小木アナ「周辺住民に避難を呼び掛けた。国際社会からの視線でも気にしてるんですかね?」
大越アナ「民間人を狙ってる訳じゃないよ、というアピールかもしれないですね。明日2日、停戦協議の再交渉が行われるということです。緊張感を持って見守りたいと思います。」
テレビ東京:WBS
【経済制裁でロシアマネーどこへ 向かう先は日本⁉︎】
大江アナ「こうして侵攻を続けるロシアに対しては、かなり厳しい経済制裁が今課されてる訳ですが、その経済制裁によってロシア経済にどのくらいのダメージが出るか?その分析がもうされているということなんですね。」
滝田洋一氏(解説キャスター)「そうですね。国際金融協会という経営機関の集まりなんですけど、そこが分析してるんです。相当な影響が出てくる、ダメージが出てくるという分析です。」
大江アナ「まずロシアの債務不履行リスクは極めて高いだろう、と。更に2022年、つまり今年のロシア経済は2桁のマイナス成長、そして2桁のインフレになる。こういう見通しですね。」
滝田氏「そうですね。ロシアの行動を制約するためには、こうした制裁が効果をあげなきゃいけないんですけれども、抜け道があってはいけない訳で、それを封じなきゃいけない訳ですよね。ただし、ロシア中銀も海外に持っている資産を分散させるなどの抜け穴探しを、もう早い時期からやっていたということなんですね。」
大江アナ「2014年は欧米に圧倒的にロシアの中央銀行の資産あったんですけれども、去年の6月時点ですね、中国、日本、そして金、こういうところに資金が移っていた、ということですか。」
滝田氏「はい。それだからこそ、アメリカやヨーロッパが日本に制裁に協力するように求めていた訳なんですよね。日本の制裁の強化というのは、1日くらい遅れてしまったんですけれども、それでも実施出来て良かったという風に思います。いずれにしても、今回のウクライナで起こっている事態というのは、要するにコウモリのようにどっちつかずでいるということを許さないような局面になっていると私は思います。」
大江アナ「そうですね。ただこれ見てみますと、去年の6月までに、もうこれだけ資金が移っていた。こういう状況を、もうその時には見越していたということなのかもしれませんね。」
【ウクライナ ゼレンスキー大統領 切実な訴え EUの支援どこまで広がるか】
大江アナ「ウクライナについてですが、ゼレンスキー大統領はEUへの加盟を正式に申請しました。まさにEUに駆け込むようなイメージですね。」
滝田氏「はい。これはまさにヨーロッパの連帯が試されてる話なんですけれども、実は加盟申請の前日2/27にEUの行政機関のトップ、フォンデアライエンさんがウクライナについて、私たちの仲間だ、と。ぜひ加盟してほしい、という風に言っている訳です。」
大江アナ「EUも危機感を共有している、ということの表れでもありますね。」
滝田氏「はい。きっかけになったのは、2/24のEUの首脳会議なんですよね。そこにゼレンスキーさん、ビデオ出演しまして、要するにヨーロッパの理念のために殉ずるんだ、と言っている訳ですよね。そして、生きてる内に会えるのはこれが最後かもしれない、と言って、その発言がEUの首脳の心を揺さぶって、ウクライナ支援の流れを作ったんです。」
大江アナ「そうしますと、EUにはすんなり加盟出来そうですか?」
滝田氏「ところが、残念ながらEUの中の本音では、戦争してる国が入ってくると、要するに火種が出来るって言うんで、警戒するような声もあるのも事実なんですよね。そういう意味でフォンデアライエンさんの発言はリップサービスなのかもしれないという、ちょっと残念な気も持ちますね。」
大江アナ「ただ、手続きに入る、これが重要かもしれませんね。」
滝田氏「その通りです。」
日本テレビ:Newszero
【ロシア ウクライナに軍事侵攻 スポーツ界でロシアの「追放」相次ぐ】
落合氏「戦争はいつだって老人が始め、若者が犠牲になる、と。80年代に書かれた僕の父の本に出てくる言葉なんですけど、ここまで大きな戦争のリスクというのは約75年ぶりで、長く降り積もったイデオロギーの問題で老人が戦争を起こすから、若い人は理由を知らないで命を落とす、という。これは全く理不尽なことだと僕は思います。これで片方を徹底的に叩くということではなくて、両方を理解した上で自分達の意思決定をすべきというのが、こういう時のタイミングで思っていて、何故ならば若者もやがて老人になるし、対話の可能性を常に探り続けることというのが大切だと思っているので、傍観してるっていうのがその中で一番ダサいので、自分が出来ることから始めるというのが大切だと思います。」
有働アナ「皆さんもお一人お一人、色んな意見や思いがあると思います。#StopWarで発信して、共有出来ればと思います。」
NHK:ニュースウオッチ9
【巨大供給網へのサイバー攻撃 難しい備え】
和久田アナ「松野官房長官は今日閣議の後の記者会見で“ウクライナ情勢を含む昨今の情勢からサイバー攻撃事案のリスクは高まっている”と述べました。今回の攻撃がどこからのものかわかってはいないんですが、心配ですよね。企業は取引先も含めてセキュリティを再点検することが求められています。」
田所アナ「そしてサイバー攻撃は企業だけでなく、例えば家庭用のルーターでも注意が必要なんです。情報セキュリティの専門家は日本人は地震や火災の対策は一般の人も意識するが、今後はサイバーについても同様の意識を持ってもらいたい、と話しています。」
新型コロナ
その他
テレビ東京:WBS
【東芝 綱川智社長が退任 後任は島田太郎氏】
大江アナ「今回の人事につきましては、政府関係者も注目していまして、非上場化のオプションで物言う株主達から会社をどう切り離せるかに注目している、ということでした。」
フジテレビ:FNN Live News α
【伊藤忠商事 VR活用の就活イベントの狙い】
石倉秀明氏(キャスター 取締役CRO)
・“オンライン活用” 就活の早期化&長期化
・求められる通年採用への移行検討
・卒業後でも不利にならない制度設計へ
内田アナ「学生の就職活動のチャンスが増えることは企業にとっても多くの人材に巡り合えるチャンスでもあると思います。お互いにとって素敵なご縁が広がればいいなと思います。」
【日本郵便&佐川急便 トラック共同運行開始】
渡辺広明氏(マーケティングアナリスト)
・宅配便年間48億個 協業で課題に挑む
・シェア2位&3位 配送インフラの相互活用
・求められる対応 運転手への時間外労働規制
内田アナ「私達が便利なサービスを受ける一方で、それが誰かの負担によって成り立っているというのなら、やはり持続可能なものに変えていく必要があると思います。」