京都・奈良に負けない仏像たち「観世音寺」馬頭観音最高!重要文化財だらけ!「戒壇院」
宝蔵には仏像16体が安置されており、全て国の重要文化財に指定!天智天皇が母斉明天皇の冥福を祈るために発願。天平の創建時には七堂伽藍を配した大寺院!現在は江戸時代初めに再建された講堂と金堂のみが残る。境内にある梵鐘は、681年に筑前国糟屋郡多々良で鋳造された日本最古の梵鐘で国宝。かつては九州随一の古刹であり、現在も数々の仏教美術を残している。以後、大宰府とともに歴史を積み重ねるが、大宰府の衰亡に寄り添うように衰退。
変更履歴
▼HP
▼アクセス
福岡県太宰府市観世音寺5丁目6-1
▼本尊
聖観音座像
▼見どころ
天平の創建時には七堂伽藍を配した大寺院!現在は江戸時代初めに再建された講堂(本堂)と金堂(阿弥陀堂)のみが残る。境内にある梵鐘は、681年に筑前国糟屋郡多々良で鋳造された日本最古の梵鐘で国宝。
▽講堂(本堂)
パッと見て奈良に来た!という感じのよい本堂である。
本尊は平安時代の「聖観音菩薩立像@重文」である。
▽梵鐘@国宝
境内には日本最古と言われる国宝の梵鐘がある。681年に鋳造された日本最古の梵鐘で国宝。
梵鐘は、奈良・当麻寺、京都・妙心寺のものとともに我が国最古の梵鐘の一つとされている。京都・妙心寺の梵鐘とは形状などが似ており、兄弟鐘といわれている。この梵鐘の音は「日本音百景」のひとつにもなっているとのこと。
▽宝蔵(収蔵庫・宝物館)仏像16体全て国の重要文化財
平安時代から鎌倉時代にかけての仏像16体が安置されており、すべて国の重要文化財に指定されている。さすが、天平の創建時には七堂伽藍を配した大寺院!
館内中央に立つ馬頭観音・不空羂索観音・十一面観音はいずれも像高5メートル前後の巨像。その大きさは収蔵庫の前に掲示されたご覧の写真からもうかがえることでしょう。
ほかにも大小さまざまな仏像、その他の寺宝が多数展示されており、九州でも有数といわれる名宝の数々。
・木造十一面観音立像:像高498cmで、胎内に1069年7月という墨書が残っている。
・木造馬頭観音立像 :像高5メートルを超える平安後期の大作。たぶん日本一の大きな馬頭観音。
・木造不空羂索観音立像:像高5.2メートル。奈良時代作
・木造十一面観音立像 :像高3メートル。仁治3年(1242年)の作
・阿弥陀如来坐像・四天王立像:阿弥陀は定朝様で、四天王は平安時代っぽい四天王。
・木造大黒天立像 :大黒天像としては日本最古に属する。
◆2020年奈良国立博物館「毘沙門天 北方守護のカミ」◆
九州を代表する仏像寺より「トバツ毘沙門天立像」が展示されていた。そうねんですよね、この仏像を見るたびに京都・浄瑠璃寺の本堂に安置させても違和感がないな~と思う、一級品の仏像!
▽戒壇院
境内の片隅には、戒壇院(かいだんいん)と呼ばれる仏堂も残されています。戒壇院とは、僧侶に戒律を授ける場所のこと。古代日本には全国三箇所にしか戒壇院がなく、ここ、観世音寺は奈良・東大寺、下野国の下野薬師寺と並んで「天下三戒壇」の一つとされていた。
▼セットで行くところ
▼旅行記
▼仏像展
▽2020年なら博「毘沙門天 北方守護のカミ」
九州を代表する仏像寺より「トバツ毘沙門天立像」が展示されていた。そうねんですよね、この仏像を見るたびに京都・浄瑠璃寺の本堂に安置させても違和感がないな~と思う、一級品の仏像!
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