三面千手観音?「正法寺-元大原寺-」の庭園でマッタリ!大原野神社とセット【京都】【大原野シリーズ】
「しょうぼうじ」は京都の隠れ名勝「枯山水借景庭園」を持つ寺であり、本尊「三面千手観世音菩薩立像@重文」は清水寺奥宮「三面千手観世音菩薩坐像@重文」と双璧の仏像である。
元々は平安京遷都を挟んだ延暦年間(782~806年)に最澄によって“大原寺”として創建された寺院。応仁の乱により焼失したが、江戸時代に再建され正法寺と改められた。
大原野神社手前にあります。こちらの駐車場は無料です。
変更履歴
2021/09/14 初版
▼HP
▼アクセス
京都市西京区大原野南春日町1102
▼本尊と脇時
本尊は珍しい「三面千手観世音菩薩(公式HP)」です。
▼見どころ
一番のお奨めは庭園ですね。市内が見え、醍醐寺などが鎮座する山々が見れます。春日大社から分霊した「大原野神社」があるので、藤原氏が関係している寺だからかよい仏像が多い。
▽本堂前庭園
▽本堂:三面千手観世音菩薩立像@重文
全国的に珍しい三面式の千手観音。普通、頭に化仏があり42臂(腕の数)だが、ここは顔が三面ある。”三面千手”を安置する寺は、福井・妙楽寺や和歌山・補陀洛山寺、京都・清水寺の奥の院ぐらいかと。
▽本堂:聖観音立像
弘法大師42歳の作と伝えられ、厄難消除の仏として信仰されている。
▽本堂:薬師如来像坐像
開山智威大徳は当地に隠棲して薬師如来を安置した。西国薬師霊場第41番札所で、本尊もよいですが、薬師如来坐像も注目です!!
▽庭園:宝生苑(鳥獣の石庭)
境内や庭園には、合計200トンを超える多数の巨石が配置されており、通称’石の寺‘とも呼ばれているようです。
ここの寺は山里にあり、ゆっくりとした時間を過ごしたい方はお奨めです。 近くの庭を眺めたり、遠目の京の街並みが見られます。縁側に座ったり、部屋の中をうろうろしたり。
また、走る大黒様もおられます。
▽明王堂
不動明王などは安置されている。