日本書紀では法興寺・元興寺「安居院(飛鳥寺)」蘇我馬子!元祖アルカイックスマイル【飛鳥シリーズ】【明日香シリーズ】
今は小さいですが、その昔は大寺で日本書紀の法興寺であり、のちの元興寺と呼ばれる最古の大寺院である。ここが廃れていったのは蘇我氏の氏寺だったからだろうか。
変更履歴
▼HP なし
▼アクセス
奈良県高市郡明日香村飛鳥682
▼本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
この寺は堂内の写真もOKです。
飛鳥寺&奈良県立万葉文化館&飛鳥坐神社はセットで徒歩圏内。飛鳥大仏は御存知のとおり年代のわかる現存の仏像では日本最古といわれている。左右から拝見するお顔も違うとのこと。あっ「新西国三十三箇所」の第9番札所でもある。
596年に仏教を保護した蘇我馬子の発願により創建。三金堂が塔を囲む大寺院で、法興寺や元興寺とも呼ばれていた。平城遷都に伴い奈良の地に元興寺が建立されて以後は、本元興寺とも呼ばれている。
▽本堂
596年、女帝・推古天皇の時代に、蘇我馬子が創建した日本で最初の本格的な仏教寺院。当時は現在の約20倍もの壮大な寺院で、塔を中心に東、西、北の3つの金堂を配し、外側には回廊があったそうだ。
創建時、金堂が建てられていた位置に現代の本堂が建ち、そのまま飛鳥大仏が安置されている。当時は極彩色の伽藍だったようだが、二度の火災で焼失。現在の建物は、江戸時代の1826年に建てられたもの。
▽本堂内
本尊右には阿弥陀如来坐像が安置されている。藤原時代作でなかなかの見応えのある仏像。本尊はアルカイックスマイルだが、こちらは定朝様式に繋がる優しい顔をしている。
左を向くと、元興寺の金堂に安置されたのが本尊・飛鳥大仏こと「銅造釈迦如来坐像@重文」。日本で最古の鋳造大仏で、飛鳥文化を偲ぶ貴重な存在となっている。現在の本堂の位置は、創建当時の中金堂のあった場所で、本尊は創建当時からずっとここに座っておられる。
写真は有名仏師・止利仏師作で、日本最古の仏像「釈迦如来坐像」である。一般的には「飛鳥大仏」で名が通っているかと。残念なことは寺の火災などでほとんどの部分を修復していることだが、アルカイックスマイルは健在!!
本尊左には16才聖徳太子立像が安置されている。父・用明天皇の病気回復を祈願されている姿になるが、とにかく衣文が素晴らしく、藤田美術館の快慶作「地蔵菩薩立像@重文」や、京都・浄瑠璃寺の「吉祥天立像@重文」クラスのよい感じ。
▽境内
思惟殿堂内には、聖観世音菩薩が安置されている。てっきり如意輪あたりかと思っていたが・・。
▽蘇我入鹿の首塚
寺の西側には蘇我入鹿の首塚と呼ばれる五輪塔が残っている。境内に山部赤人の歌碑がある。
▽境内
梵鐘は1745年に建立。太平洋戦争の際に供出されたが、1958年に新しく鋳造された。
寺の出入り口左には万葉池があり、石仏3体がいる。左から順に、大聖不動明王立像、観世音菩薩立像、弘法大師坐像で、水を掛けると喜ぶようだ。
▼旅行記
▼セットで行くところ
▽奈良
▽桜井
▽奈良⇔京都・南山城
▼仏像展
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