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前方後円墳の上「和邇下神社」和邇氏の氏社はスサノオ/オオクニヌシなど出雲系【桜井・天理シリーズ】

769年創建。息長氏と和爾氏は非常に近い関係にあり、この両氏族の女系が「息長腹」と「和邇腹」として天皇家の血脈維持に重要な役割を果たしており、あまり知られていないが重要な位置の豪族かと。大和郡山市横田町にも和邇下神社があるようだ。

『東大寺要録』
 神護景雲3年(769)東大寺領の櫟庄に水を引くために、高瀬川の水路を今の参道に沿った線に移し、道も新しく、まっすぐに造られた。

変更履歴
2023/05/09 初版

▼HP なし

▼アクセス

奈良県天理市櫟本町2430
奈良県天理市櫟本町2490

▼祭神・本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

 東大寺山古墳群の1基の前方後円墳で、後円部には和爾下神社の社殿が建つ。墳丘西側に石棺材が残されている。

▽和邇下神社

 祭神はスサノオ、オオクニヌシ別名大己貴命、その妻の櫛稲田姫命(イナダヒメ)。社域は和爾氏の本拠地で本殿は桃山時代の特徴を示す。江戸期の記録では、天足彦国押人命、彦姥津命、彦国葺命、若宮難波根子武振熊命が祭神になっています。天足彦国押人命は和爾氏の祖で、父は5代孝昭天皇、母は世襲足媛(よそたらしひめ、尾張氏)、弟は6代孝安天皇です。

→本殿@重文

 本殿を囲む瑞垣内に摂社が2つあり、一つが「大年神社」。祭神はスサノオの御子・大歳神である。

 本殿左横の若宮社がある。祭神はオオクニヌシの息子・コトシロヌシである。

→稲荷社

稲荷神社は倉稲魂神を祀る。

→古代祭祀っぽいところ

→熊野神社、琴平神社

熊野神社にはイザナミ、琴平神社は大物主神を祀ります。イザナミは2社ありますね。

→厳島神社

厳島神社には、市杵嶋姫命・田心姫命・多岐津姫命とスサノオの娘が祀られる。

→十二社

 十二神社の祭神は、日本書紀で「神世七代」と称される神々に、大日霊貴命を加えた、12柱の神々。って、8柱やんと思うが、途中からイザナギとイザナミのように性別を持つので7代で11柱となり、大日霊貴命で12柱ということ?

▽柿本寺跡

 和爾下神社のすぐそばに柿本氏の氏寺・柿本寺(しほんじ)跡がある。現在、礎石の一部が残り、奈良時代の古瓦も出土されている。
 参道脇に柿本人麻呂の遺骨を葬ったとされる歌塚がある。1732年に建てられ、後西天皇の皇女・宝鏡尼の筆によるもののよう。

 和爾氏は2~3世紀ごろからこの地を本拠地に栄えたそうな。神社の麓に同族の柿本人麻呂の墓といわれる小古墳がある。息長氏と和爾氏は非常に近い関係で、この両氏族の女系が「息長腹」と「和邇腹」として天皇家の血脈維持に重要な役割を果たした。有名なのが「神功皇后」ですね。

▽摂社・末社

天照皇太神社・・・天照大御神
住吉神社・・・底筒男命・中筒男命・上筒男命
天満神社・・・菅原道真公

▼旅行記▼セットで行くところ

▼仏像展


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