有原業平が自彫の仏像「不退寺」頭にリボンをのせた聖観音立像@重文【奈良西ノ京シリーズ】
有原業平が自彫・聖観音立像@重文が有名。在原業平が仁明天皇の勅により開山し、父阿保親王の菩提を弔ったことから業平寺とも言われている。
平安遷都後に平城京をなつかしむ平城天皇は、上皇として都を再び平城京に戻すことを画策するが成功せず、都を逃れてこの地に「萱の御所」を営む。
国道24号線近くで、少し離れの寺のため、なかなか行きにくく、参拝者も少ない。
変更履歴
2022/11/26 初版(2016、2021年)
▼HP
▼アクセス
奈良市法蓮町517
▼祭神
聖観音菩薩立像(業平観音)
▼見どころ
2021年は10年ぶりぐらいの参拝で、見仏を続け目が肥えたと自負しているが、久しぶりに見た聖観音のすばらしさを再認識!そう、滋賀・湖北にいそうな観音である。
1317年建立の「南門@重文」を入るとすぐに本堂が見れえる。
近くにあるウワナベ古墳南側の「平塚古墳」で発掘されたもの。5世紀のもので、詳細は不明・・。
本堂@重文には、業平の自作といわれる「聖観音立像@重文」と「五大明王像@重文」が安置されている。また、南門、多宝塔も重要文化財。
本尊は近世まで秘仏で、在原業平作と言われている「聖観音立像@重文」で、白い彩色と木肌が入り混じり、耳の飾りや頭のリボンや丸い光背が特徴。
本尊周りには「五大明王@重文」が並ぶ。平安時代に流行した五大明王が、奈良で全て揃って現存しているのはここだけ。京都は東寺、大覚寺などあちこちにあるんですけどね。
平安京から奈良に都を戻そうと試みたとも言われる平城天皇に所縁がある。
奈良国立博物館のぶつぞう館に不退寺本尊とは像高や材質が一致し、彫りの特徴も同様で、腰のひねりなどは逆になっている仏像があり、本来は別の中尊があり、脇侍であったという人もいるらしい。三尊形式の復帰が来るかもしれない!?
伊勢物語の歌碑
多宝塔@重文。以前は檜皮葺きの2階部分があったのだが、明治の廃仏毀釈に取り払われてしまった。って??寺を捨てて神社の時代があったということ??
▼旅行記
▼セットで行くところ
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