若狭の仏像・長楽寺/羽賀寺/妙楽寺/多田寺/萬徳寺は素晴らしい観音の里【福井】
42臂の本手に間に958本の小さな手を取り付けた真の「千手観音立像」やイケメン!湖北(滋賀)に繋がる観音立像が多い!
ここの次は、若狭の国宝「明通寺」へ、舞鶴方面なら中山寺・松尾寺・金剛院など馬頭・慶派・快慶作の仏像巡りですね。
ちなみに、合わせて東大寺「お水取り」の対になる「お水送り」の神社仏閣も忘れずに!
変更履歴
2023/11/07 多田寺「https://www.youtube.com/watch?v=8XuzVlzzyNI」追加
2021/09/03 初版
▼HP
※後述の「▼見どころ」で記載。
▼アクセス
※後述の「▼見どころ」で記載。
▼祭神・本尊と脇時
※後述の「▼見どころ」で記載。
▼見どころ
▽長楽寺
小浜市の飯盛寺が管理され貴重な仏像が安置されている。重文「阿弥陀如来坐像」は定朝様の平等院・阿弥陀如来坐像によく似た様相を持ち、京仏師の作と考えられている。「多聞天立像」も見逃せない。ここらあたりは奈良・大安寺の寺領であったことから、貴重な仏像が多く残されている。
▽羽賀寺
鳳凰が飛来し、この地に羽根を落としたという典雅な伝説が寺名の由来。女帝・元正天皇の勅命により行基が創建したと伝えられています。
木造十一面観音菩薩立像@重文は必見。元正天皇の御影といわれ、その尊顔は心のやすらぎを覚える柔和さで、どこか奈良・室生寺の十一面観音立像を思い出さした記憶がある。そういえば、室生寺も女人高野と女性が入るな~。女性繋がり??
さて、参拝時に購入したポストカードを見ると滋賀・湖東三山の百済寺の本尊にも似ている気がするな~と思ったり。奈良・法華寺の十一面観音立像の顔が好きな方は気に入るかも。
最後に、秘仏の期間が長いので衣文の彩色の保存状態がすこぶる良い!
↑市の教育員会関係(公認?)のとこから動画リンク↓これ
▽妙楽寺
福井県小浜市野代28-13。
本堂に安置されている木造千手観音菩薩立像@重文の表情には安らぎを覚えます。 実際に千本の手を彫り出した像で、42臂の本手に間に958本の小さな手を取り付けています。
実際に1000本ある千手観音は奈良・唐招提寺、大阪・観心寺、京都・寿宝寺だけかと思っていたのでビックリ。
そして、頭の化仏も11面ではなく、21面となにかと特異な姿である。
▽多田寺
元々60年に一度の秘仏公開だったが、廃仏毀釈で参拝者が減り、住職が薬師にお願いし、常時公開となった。重要「本尊薬師如来立像」、重要「十一面観音立像」、重要「菩薩立像」が安置される。事前拝観確認推奨。本尊薬師如来は眼病平癒の仏様されている。
▽萬徳寺
重要文化財:本尊・木造阿弥陀如来坐像(重文)あり。絹本著色弥勒菩薩図像は見応え十分です。拝観は事前に確認が必要です。
▼旅行記:セットで行くところ