三大八幡の1つ「筥崎宮」は不思議スポットが多し!筑前国一宮!!
921年に醍醐天皇が神勅によって「敵国降伏」の宸筆する。「湧出石」という地面から少し顔をのぞかせた石に注目!古くは天変地異を占ったのだとか。
変更履歴
2022/01/21 初版
▼HP
▼アクセス
福岡市東区箱崎1-22-1
▼祭神・本尊と脇時
八幡神(応神天皇、神功皇后、玉依姫命)
※宇佐神宮:八幡大神、比売大神(宗像三女神)、息長足姫命
※石清水八幡宮:誉田別命、比咩大神、息長帯姫命
▼見どころ
宇佐八幡宮と石清水八幡宮とここで日本三大八幡宮とされる。って、鶴岡八幡宮かと思っていたが違うらしい。御祭神は「応神天皇」「神功皇后」「玉依姫命」と御馴染の八幡神。921年には創建していたた古社で、一之鳥居@重文をくぐると立派な楼門@重文があり、拝殿@重文と本殿@重文と続く。
▽一の鳥居@重文
神社は本殿より遠いところ(境内の外側)から一の鳥居、二の鳥居だが、ここは逆で本殿に近い方を一の鳥居とする。1609年に藩主・黒田長政が奉納したもの。
表参道がそのまま博多湾まで続いており、祇園山笠で行われる清めの神事「お汐井取り」では箱崎浜の砂をもって、その帰り道にこの筥崎宮で行事の無事を祈るそうな。
▽大楠
一の鳥居をくぐると右手に「大楠」があり、ちょっとした庭園となっている。手水舎とは別に「銭洗御神水」があり、御金を洗うといいことがあるそうな。
▽楼門@重文
楼門の扉の太閤桐の紋様彫刻は江戸時代の名匠左甚五郎の作と伝わり、醍醐天皇から下賜された「敵国降伏」と書かれた看板がある。これは”徳を持って相手を降伏させる”という言霊で、「国」という字の囲いの中は「王」という字と「民」という字など数種類がある。新羅の海賊に対してと、元寇を追い払った神風と関係があるそうだ。この神風所縁の神社仏閣は多く、代表的なのは、奈良・龍田大社と奈良・西大寺の愛染明王@重文である。921年創建。藤原真材朝臣が神のお告げにより神殿を造営し、995年に藤原有国が回廊を造営したと伝わっている。
元寇の際に亀山上皇が「敵国降伏」を祈願し、神門に「敵国降伏」の扁額が掲げられた。以来、海上交通・海外防護の神として信仰されている。
▽筥松
楼門そばの朱の玉垣で囲まれた松は「標(しるし)の松」とも呼ばれる神木です。応神天皇の御枹衣(胎盤 ・へその緒)を筥に納めて白砂青松の清浄なる岬に埋めて育ったらしい。「筥」の文字は天皇に由来するため、畏れ多いとして、人々の営みの場には「箱」の文字を用いたそうな。って、京都府京丹後市の「間人(たいざ)」も似た逸話がありますね。聖徳太子の母親の名からきており読み方を変えたんですよね。
▽お潮井
お潮井浜に鳥居があり、そこの真砂を「お潮井」という。禁足地の為、境内に置かれており、これをもって身を清める風習がある。ちなみに、この日に行った「志賀海神社」にもあった。
春秋の社日祭の「お潮井」で身を清めるそうな。
八幡宮の神の御遣いと言えば「鳩」で、鳩のエサが売られている。買った瞬間に、飛ぶことなく、歩きながら鳩が集まって来る。って、奈良の鹿かいっ!!行儀はこちらの方が良い!?
▽湧出石
「湧出石」という石に触れると運が湧き出るといわれている。この石には古くから、「国に一大事があるとき、地上に姿を現す」との言い伝えがあるそうな。
鹿島神宮と香取神宮は地震を鎮める磐座としており、地震を鎮めるという神社が多いですね。
▽拝殿@重文・本殿@重文・西末社・東末社
本殿は九間社流造、漆塗、屋根は檜皮葺で立派な社殿である。
本殿裏の西末社には「龍王社」「若宮殿」「仲哀殿」「厳島社」「民潤社」となっている。
・龍王社
海と空の守り神
・若宮殿
芸能文化の守り神
・仲哀殿
「仲哀天皇」「アマテラス」「志賀三柱大神」「底津綿津見神」
「中津綿津見神」「上津綿津見神」「アマノコヤネ」
・厳島社
「市杵島姫命」「イザナミ」「イザナギ」「警固三柱大神」
「神直日神」「大直日神」「八十禍津日神 」「愛宕大神」
「天野丹生神」
・民潤社
「埴安神」「保食神」「隼男神」「スサノオ」
と、関係性があまり見えない・・。
東末社は「池島殿」にカグツチ、宗像三女神、奥津彦命、奥津姫命、少彦名命、大山昨命、倉稲魂命を祀り、「武内社」は武内宿禰命で、「乙子宮」は子育ての神で菟道稚郎子皇子、「住吉殿」に住吉大神、「稲荷社」は倉稲魂命を祀る。
▽あじさい苑周辺
筥崎宮の境内は一年を通して四季折々の花を楽しむことができる。その中で境内西奥に神苑「あじさい苑」があり、6月になると約100品種、3500株の色とりどりのあじさいが咲き誇り、毎年多くの参拝者の目を楽しませてくれる。