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お正月の準備

数の子、かまぼこ、伊達巻、黒豆、たたき酢ごぼう、なます、くわい、栗きんとん、お餅、お雑煮、鯛ブリなどのお刺身、田作、昆布巻、酢蓮根などなど。

最近はおせちを作る文化も食べる文化も薄れてきているらしい。

先日私は屠蘇散を探し回った。

私の同世代でも知らない人も多いだろう、お正月に飲むお酒であるお屠蘇の元である。

中身が漢方の部類に入るので、薬局でのみ取扱いとなり、大手チェーン店のドラッグストアでは取扱っていない場合が多い。

九州から来たコスモスも、富山で人気のアオキもなかった。というか、名前も知らない店員さんが三分の二もいて残念だった。
『え?なんですか?そのスマホの画面をもう一度見せてもらってもいいですか?』という始末だ。

お屠蘇は、日本酒と味醂を少々混ぜて作る。どちらも美味しいものを用意すると、お屠蘇はそれだけでご馳走になる。

私は立山の純米酒(黄色いラベル)と美味しい味醂(秘密のもの)で来る年を待つ。幼い頃はなぜこんなものをと思っていたが、全然違うのだ。良いお酒とそうでもないもので作るのは。

現在の屠蘇散にはみかんの皮や山椒の実が含まれるのだが、本来はトリカブトの根や大黄などが入っていてかつてはなかなか激しい飲み物だったようだ。

何度もいうが、美味しい酒で仕込んだお屠蘇を一度は飲んでみて欲しい。みりんはありでもなしでも。私としては少し入れるのをおすすめする。

ハーブが好きな人であれば4号瓶などあっという間に空く事請け合いだ。

うちには自分だけではなくいろんな作家のお猪口があるので、お正月はお酒を楽しむことにする。

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