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秩父札所三十四観音霊場巡り 徒歩巡礼の記憶 1日目

霊場巡りや七福神巡りなんてものをやってみることにした。最も有名どころだと四国のお遍路さんや東京亀戸の七福神巡り、鎌倉の鎌倉・江ノ島七福神巡りといった辺りだろう。纏まったおやすみが取れたので、ちょうどいい距離で都心から行きやすい秩父札所巡礼を行うことにした。100kmという達成感を得られそうなちょうど良さそうな距離も決め手。
(熊野古道・中辺路徒歩制覇と悩んだがあちらは山続きで1日でも旅程が崩壊すると東京へ帰れなくなるためこちらにすることとした。)


1.東京から秩父へ

午前7時過ぎに起床。もともと起きたら出発しようと思っていたのでいい感じの時間に起きられて満足。
池袋8:30発の特急に乗車。駅のスタンドで小さいおにぎり弁当と行動食のおにぎり・梅干し・チョコレートを購入。

西武特急。窓がでかい

3連休最終日だしさらに雪の予報だったから車内はガラガラ。こっちとしてはラッキー。
西武秩父駅には10時前に到着。みぞれが降っている。10時ちょうどの皆野駅行きのバスに乗車して札所1番へと向かう。
25分ほどしたら札所1番に到着。

雪が降る秩父。夕方に撮った。

2.1日目(2/25)

札所一番
山門に入る。

札所1番に到着。事前に持っていた数珠をはめ、経本を持って読経する。
のちに売店に立ち寄って納め札と朱印帳を購入。朱印を入れている間に雑談。
珍しく雪になってしまったこと、どうやって巡るかなどを話した。僕のように市街に連泊して巡礼する人はそう多くないようだ。
周辺の案内地図をいただいて巡礼を始める。
1.四萬部寺(10:25-10:40?)

次の札所2番真福寺は山の中腹にある。納経所は山の中ではなく麓の光明寺なのだが、そうはいっても本来のお寺さんに行かないわけにもいかなく、坂を上ることとした。事前情報だとかなりきついとのことであったが、勢いで上り切り、11時過ぎには到着することができた。梅だろうか、花が咲いていたのが印象的である。
2.真福寺(11:02-11:10)

坂に入る前。
あとちょっとの地点に立つ看板
雪と花

2番納経所の光明寺へと向かう。出発してすぐに集落があり、おばあさんに遭遇。挨拶をすると「お参りにきたの」「雪なのに偉いね」などとお言葉をいただく。
山の中腹とはいえど里山だったらしく、すぐに麓に到着。ここで昼休憩に入ってしまうと思ったが、次まで行けそうだと途中で足を早める。
2-1.光明寺(11:35-11:40)

光明寺の入り口

次は3番の常泉寺だ。ここは横瀬川の左岸になるので、反対側へ向かう。ぎりぎりの時間に到着。早々に読経をすませ、朱印帳へと記入してもらう。ここからは3番峠という峠を越えて18番の神門寺へと向かうことができるようだ。といっても今回は番号順に巡る順打ちをしているのでスルー。神門寺は明日訪れることとなる。
3.常泉寺(11:55-12:05)

常泉寺の外観。

秩父は12時から30分間のお昼休憩になる。私も雪の中歩いたので身体は冷えるしお腹がすいてきた。この栃谷や山田のあたりは寺は多いものの飲食店が少なく、なかなか飲食店探しに苦労した。最初は蕎麦屋に入ろうとしたが、団体貸切のため撃沈。近くの中華料理屋に入ることにした。身体が冷えていたので麻婆麺の辛めを注文。確かに辛いが、芯から温まる味であった。
昼食:平安楼

辛いラーメン。

腹拵えも済ませ、4番は金昌寺だ。ここで初めて巡礼者風の人とすれ違う(彼らは車であった。ちなみに、徒歩巡礼のような人にすれ違ったのはこの旅の間で1回だけである。)。住職と檀家の雑談に混ざる。次の語歌堂までは1kmくらいだが、その次が少し長いらしい。確かに地図をみるとその通りだ。今日はどこまで行くのと尋ねられ、9番までいけるといいなと伝える。本当は11番まで行きたいのだが、もう13時であることを考えるとなかなか難しいかもしれない。
4.金昌寺(12:50-13:00)

金昌寺境内。花が綺麗。

5番の語歌堂は無人札所だ。納経所はすぐそばの長興寺のようなので、そうそうに読経を済ませて長興寺へと向かう。
田畑のなかにぽつんと立っているお堂が印象的であった。
5.語歌堂
5-1.長興寺(13:10-13:25)

無人の語歌堂

6番のト雲寺までは少し距離がある。2kmちょっとの道のりで、今日の中では最も遠い。途中の町民グラウンドのところに公衆トイレがあり、用を足す。出てくるとちょうどパトカーが通りかかった。歩き出すとさっきと同じ車がやってきた。まさか職質かと思ったが、実際には声をかけられることはなかった。もうちょっと怪しい行動をしていたら危なかったかもしれない……
さて、この道の途中には寺坂棚田という棚田がある。ついでに少し見物してみたのだが、雪が降っていたので一面真っ白だった。この記事を書いている4月末から5月ごろは新緑が美しいだろう。
あと、この途中に「焼肉デート」という焼肉屋があった。なるほど……「今度焼肉デートに行こう!」というのか。

雪の棚田

6番ト雲寺には熱心そうな巡礼者がいた。グループで朱印帳の記入に多少じかんがかかるようで、次の法長寺までの付き合いとなる。
6.ト雲寺(13:50-14:00)

ト雲寺は坂の上にある。少し下ってさっき歩いた道を引き返していくと7番の法長寺に到着する。
このあたりは河岸段丘のような地形が展開されていて、横瀬市街を一望できる。
7.ト雲寺(14:10-14:20)

次の西善寺は三十四観音の中でもっとも東に位置している。飯能方面から正丸峠を越えて巡礼に入る場合にはここから始まるようで、「飯能はじめ」などというらしい。ト雲寺を出て大きく下り横瀬川を渡り、芦ヶ久保方面へ向かう。武甲山へ入る生川入口を越え、根古屋のところで集落に入っていく。西武線の高架をくぐり到着する。
雪で地面がぬかるんでいた。
8.西善寺(14:40-14:50)

西善寺

9番の明智寺は横瀬市街にあるので戻る形になる。途中、15時のラジオ体操が流れる。通行人も誰もいなかったが、とりあえずラジオ体操をやってみる。
西善寺から明智寺までの間は西武秩父線と並走する区間を歩く。三菱マテリアルやUBS三菱といった工場群を横目に歩き、東横瀬貨物駅跡のあたりでふたたび西武秩父線をくぐり、線路から離れていく。じきに明智寺に到着だ。
こじんまりとしたお寺が印象的だった。
9.明智寺(15:15-15:25)

明智寺。今回の旅の中でかなり好きな部類。

この時点でだいたい15時30分。11番の常楽寺までは厳しそうだが、10番の大慈寺までは巡れそうだ。
再び299号に戻り、JAと横瀬小学校を横目に進む。小道をショートカットしながら16時少し前に10番の大慈寺に到着した。
10.大慈寺(15:50-16:00)

こういう場所にあるお寺も良い。

このあと、歩いて秩父市街まで戻るか武甲温泉に入りに行こうと思っていたが、雪で靴下がぐしょぐしょになってしまったので、バスで西武秩父まで戻ることに。コインロッカーに入れた荷物を回収し、祭の湯に入る。
夕食は珍達そばという昔から有名な中華そばを食べる。

珍達そば。うまい
飯を食ったらすっかり暗くなっていた。このあとホテルに入った。

2/25(日) 天気 雪
30,743歩
歩行距離 16km


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