見出し画像

トレーニーの日常 【胸編2】

胸のトレーニングについては、トレーニーの中でもタイプが2種類に分岐する。
一つは胸型で、もう一つは腕型だ。
前者はどんな胸のトレーニングをやっても胸にしっかりと刺激が乗るタイプ。胸トレにおいて理想のタイプだと言える。
一方、後者は胸に負荷が乗らず腕ばかりが鍛えられてしまうタイプ。腕がどんどん強くなるので、重量が上がれば上がるほど腕の貢献度が高くなり、胸が成長しないというジレンマを抱えているタイプだ。このタイプは胸が弱点となりやすく、相当の技術と時間を要して克服せねばならない。

上記いずれのタイプに属していようとも、トレーニングの基本は変わらない。
胸のトレーニングはプレス系とフライ系の2種類に大きく分けることができ、双方をバランス良く取り入れることが大事になる。
プレス系はベンチプレスに代表されるような、重りを体の前方に向かって押す種目だ。比較的高重量を扱うことができるため、体がリフレッシュされたトレーニング前半でやり込みたい種目と言えよう。
それに対し、フライ系はダンベルフライのように、両手を横に広げて内側に閉じ込むような動きとなり、主に肩関節の水平屈曲のみ作用する。あまり高重量を扱うことはできないが、胸にアイソレートして鍛えることが可能なため、腕の疲労が進むトレーニングの後半や最後の追い込みなどに向いていると考えられる。

胸のトレーニングにおいて重要なのは肩甲骨の寄せだと言われる。肩甲骨を寄せることで胸部が反ってアーチを作ることができ、動作中に肩が前に出なくなって胸に効きやすくなる。あまり寄せすぎると動作しにくいため、自分の可動域を理解した上で行う必要はあるが、確かに肩甲骨を寄せていない時よりも胸への刺激がよく入るのが体感できる。ベンチプレスで肩や腕に入りやすいという人は、アーチがうまくできていない可能性もあるため、今一度フォームを見直してみてはいかがだろうか。

簡単なようで難しい胸トレだが、厚みと丸みを帯びた大胸筋は上半身の迫力を増すために不可欠であるため、コツを掴んで果敢にトライしたいところだ。

次回は肩について書いていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?