トレーニーの日常 【プロテイン編2】
一口にプロテインといっても、そこには様々な種類がある。
プロテインのパッケージを見ると、ホエイやカゼインなどという記載が見当たるだろう。あるいはソイと書いてあるかもしれない。
種類を間違えると、想定した効果が期待できないため、手に取る時は十分に注意が必要だ。
まず、プロテインの代表格ともいえるホエイプロテイン。
ヨーグルトを放置しておくと表面に液体が染み出してくるのを見たことがあるだろうが、あの上澄み液こそホエイと呼ばれるものだ。
ホエイプロテインの長所は、なんといっても吸収の速さ。飲んでから1時間程度で吸収されるものもあり、素早くタンパク質を補給したい時にうってつけのサプリとなる。
その吸収速度の速さを存分に活かすには、やはりトレーニング直後に飲むことがおすすめされよう。筋トレ後30分以内のいわゆるゴールデンタイムと呼ばれる時間にホエイプロテインを飲むと、トレーニングで傷んだ筋肉が喜ぶので、積極的に飲みたいものだ。
続いて、カゼインプロテイン。
あまり聞き馴染みのないプロテインかもしれない。実際、そこまで多くのカゼインプロテインが市場に出回っているとは言えないだろう。だが、目的によっては取り入れることも検討したい商品だ。
カゼインプロテインの特徴は、ホエイに比べて吸収がゆっくりであること。つまり、一度飲むと、長時間に渡ってタンパク質を体に与えることができるのである。タンパク質はほとんど体内に蓄積することができない。カゼインは少量のタンパク質ををゆっくり体に供給してくれる点でホエイよりも優れているといえよう。
飲むタイミングとしては、長時間栄養が補給できないと想定される場合が最も効果的と考えられる。寝る前、仕事で忙しく昼食を抜いてしまう場合などだ。
そして、ソイプロテイン。
ホエイ、カゼインは動物性タンパク質だが、ソイは大豆、つまり植物性のタンパク質である。タンパク質の分子構造などの違いから、一般に筋肉をつけるには動物性タンパク質がよいとされているが、近年は植物性のタンパク質にも注目が集まっているようだ。
ソイプロテインは腹持ちが非常によいため、食欲の抑制など、ダイエット目的で取り入れられることが多い印象である。最近は女性に人気であり、様々なフレーバーが出ているため飲みやすく、ダイエットを考えている方にはおすすめできるプロテインだ。ただ、大豆の風味には若干クセがあるため、豆乳などが苦手な人には向かないかもしれない。
上記以外にも、ウエイトゲイナーというプロテインもある。これは糖質の含有率が比較的高くなっており、その名の通り、体重を増やす目的で利用される。ただ、糖質は米などから簡単に摂取できるため、あえて体重増加目的でこのプロテインを利用する必要はないだろう。このプロテインが活躍するとすれば、それは食の細い人が飲む場合だ。多く食べられないから、糖質の液体を流し込むわけである。
さて、今回はプロテインの種類について書いてみた。
ここで挙げたもの以外にも、ネットを探せばもっとたくさん種類は見つかるだろう。
種類がたくさんあるということは、一つ一つに違いがあるということで、それを十分に理解した上で取り入れるとよいと思う。
次回は、パンプアップについて書いていく。
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