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勝ち負けだけではないボクシング大会

「NPOYANAGIHARAホールディングス杯Jr.ボクシングin北九州」

青少年ボクサーが待ちに待った大会を、遂に昨日12月11日行い、何とか無事終了した。参加選手者数約100人。これに関係者、スタッフと両親2名迄が入ったので総計数百人。ちょっとしたボクシングのミニ大会会場のようだった。

もちろんみんなの目標はこれ!チャンピオンベルトならず、YHDグループ、株式会社I Qが贈呈する豪華チャンピオンベルト。

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約100人の参加者全員の、戦績年齢関係なく、公正公平にプロのジャッジが選んだ1人だけに寄与される、という一生のお宝もの。しかしそこに至るまで、辛いことがあった。

私が「イヤダイヤダ」と泣いたのに「ワガママ言わないのよ!」と同じNPO法人の人達に逮捕され、リング上に強制連行され、しかも全く心の準備もないまま主催者挨拶なるものをさせられた。

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地獄であった。元来人前に出て固い挨拶が一番苦手である。しかしここまで来るとまあこれもいい経験と開き直り、得意のギャグを思いついた。

即興で「本日・・・・。これだけ天候が良くなったのはひとえに、私の普段の行いがいいからでしょう」何故か会場は静かになった。

今後、初対面の女性に「俺の父ちゃんはイタリア人。やから足が長いやろ?ほら。」とか、スーツを着てる時、職業を聞かれた場合、今後2度と「弁護士です」と言って笑いを取るのは、やはり場所と空気を読もうと反省して、またもや2度泣いた。

さて。ここから真面目に書く。レフェリー、ジャッジにはあくまでこれは教育なので、公平に最優秀を選考して下さい、と依頼した通り、さすがプロの裁定は主催者お構いなしの選考となった。

YANAGIHARAジムは小学生が1人KO勝ちしただけで、残りの微妙な試合も含め、残り4人は全敗した。メインの大本命、当ジム日本チャンピオンも判定負け。

これぞ教育である!何やかやと言いながら、主催者に忖度する村社会の日本で、これだけ公平に優劣をつけ主催者側の選手が殆ど壊滅したのは、優劣をつけるとこうなった、という当然の結果である。

獲れなかったうちの選手の原因は、心に甘えやゆとり、会長、つまり私の力が働くのでは?という甘い思いがあったからだ。

わたしはやる!と言えばやる!「絶対に真の選手に最優秀をあげてくれ、それが教育だ」と言う私の願いは、素敵な形でジャッジに伝わり、勝ってベルトを巻いた北九州市以外の選手にも、ホームタウンのうちの選手にも、良い教育になったと思う。

YANAGIHARAジムの選手達は、私がセコンドにいないだけでここまで甘くて弛んだ試合をし、それをインターバルでひっくり返すことのできぬセコンド陣も含めて、当ジムの甘さを知る教育になったと思う。

今日ベルトを巻いて驚いた顔で帰った最優秀賞、FUKUOKAジムの中学生の選手は「無心」と「無我」であるように思いながら私は試合を見ていた。まるで目の前に与えられた仕事を、当然のようにこなすかのように、試合が美しかった。

それに比べてYANAGIHARAジムは、空回りしてるように見えた。チャンスは与えられ、それを自分が無我で取りに行き、確実に物にする事が達成への近道である。

本日、北九州市の小倉北体育館でそんな事を感じ、私自身まだまだ勉強しよう、と再認識した日であった。

本日小倉北体育館に来たすべての人が、一つでも何でもいいので、勝敗以外の何かを掴んでいただければ幸いだと思う。

人生、勝ち負けだけではない。そう言う大会を開催出来た。この大会を行なって良かったと切に思う。



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