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コマ割り、ネーム技法書成立させ方について

前稿で「コマ割りやネームの技法書は成立させにくい」と書きました。

ボクも10年間くらいウダウダ考え続けてきましたし、実際に何度も制作に取りかかってみたのですが、どうもうまくいかない。

この間に大学に勤務していて、日本漫画学会の総会に出席したり分科会に参加するようになりました。そこで、すごく多くの人が視覚芸術としての漫画を研究していると言うことを知ったのです。
漫画界は当然のようにそういうこと知らないんですよねえ。「学者に漫画がわかるか」みたいな態度とる人もいます。勿体ないなあ、と正直に思います。
研究者の方も実際に漫画家が研究の場に入っていくとビビッたりします。別に研究の答え合わせに行ってるわけでもないのに「実際の現場ではどうなんですか?」みたいに訊かれたりもしました。これもまた勿体ない。
研究は研究なんだから思ったこと言えば良いと思うんですけどね。

こういう日々を通しながら、やがてSECIモデルという概念に出会いました。野中郁次郎氏らが提案する知的なフレームモデルです
暗黙知を共有化し、表出化させる、それを形式知化させて他の形式知と組み合わせたりして発展させる。それをさらに暗黙知かさせていく。というリサイクルを作っていくことです。

「漫画の話なの、これ?」とビックリされるかもしれませんが、漫画の話なんですね。
追々、詳しく話せるかもしれませんが、この方法ならコマ割りについての技法書もできるかもしれないと思うようになったのでした。

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