妊婦さんのひとことから。10年前の妙な褒められ方&心の支えとなっている歌。
妊婦さんが「障害のない元気な子を産みたい」と言っているのを耳にしました。
その願いは、おそらくその妊婦さんだけではなく世間一般的なもので、この発言を深堀りしていくと、いろんな胸の痛む出来事の根底にあるものを、さまざまな角度から考えていくことになるのだろうと思います。
今回はこの発言から、
「母のプレッシャー」
について考えていきます。
「障害」は、たとえ元気に産まれたとしても、その後のケガや病気で負うこともあるし、成長に伴って気づくものもあるし、年齢を重ねるごとに、老いという階段を何かしらの「障害」とともに歩いていくことになるのは必然です。
それは、制度上の「障害」とはまた少し違う概念かも知れなくて、そもそも本当に100%「健常」な人っているのだろうかと思います。
この多様性の時代、どんな「障害」があろうともそれは個性。
・・・のはずですが、
冒頭の妊婦さんのように思う人がいるのも事実。
産まれた子に「障害」があったら、自分を責め、時に責められる母。
「障害」を持つ子を「産んでしまった」と思う自分をまた責める母。
産まれた子に「障害」があったことで一番つらかったのは、誰からも「おめでとう」と言ってもらえなかったことと語る母。
世間から感じられる「母」に対するプレッシャーは、時に悪気のない言葉となって容赦なくこちらの心を突いてきます。
私、10年ほど前ですが、当時の我が家の状況を知る仕事関係の人(私の親世代の男性)から、
「柳田さんは母親としては失格だけど、社会福祉士としては優秀」
と妙な褒められ方をしたことがあります。
今なら「前半、いらんやろ」と思うところですが、
当時は怒りの気持ちも、悲しい気持ちも、反論する気持ちも何もわかず、「そうか…この状況、私は母親失格なんだ。それが世間の評価なんだな」と、心は凪のままだったことを思い出します。
この話を私から聞いた友人のほうが烈火のごとくプンプン怒っていたものです。
そんな私の心の支えに(今もなお)なっているのは、
現役医師による音楽ユニットInsheart(インスハート)の
「あなたが生まれて」です。
【あなたが生まれて】「障害を持ったお子さんをお持ちのお母さんからいただいたメッセージより制作」(←トップページ|Insheart 現役医師による音楽ユニットInsheart より)
上記以外も、インスハートの楽曲は、現役医師ならではの、そしてお二人の優しいまなざしを感じるものばかり。
私はこの夏のインスハート大阪ライブの最前席で、泣いたり、笑ったりとたっぷりその世界を堪能し、エネルギーをチャージしておりました♪
どうか、すべての命が、この世に誕生したことそのものに「おめでとう」と祝福される世の中でありますように。
どうか、すべての妊婦さんが、おなかの中の命を、そこに宿っているその瞬間を慈しみながら、不安なく過ごすことができる世の中でありますように。
本日は以上です。
今日も気持ちの良い一日を!
柳田明子社会福祉士事務所
〜聴く・伝える・ともに考える〜
(2001年開業)
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