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エッセイ「あなたに会えるのがとっても楽しみ」

こんにちは。なるみです。

今日で妊娠37週を迎えました。
もういつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない時期です。

本当にあっという間だったな〜と思う。そして本当に楽しかった!!とにかく楽しかった!!
あと数週間で妊婦生活も終わると思うと、ちょっと寂しいような気もする。けれど、率直に赤ちゃんに会えることがとっても楽しみ。

妊婦生活は「楽しもう!」と意識していた。
人生初のつわりも、寝苦しい夜も、目が離せないダイナミックな胎動も、身体の大変化も、「よっこいしょ」と言いながら、日々を味わいながら大切に過ごしてきた。

パートナーはもちろんのこと、両親や友人、いろんな方々の優しさを感じた妊婦生活でもあった。今までの人生の中で、これほど感謝の気持ちがあふれることはなかったなぁ。ありがとう。

妊娠中に風邪をひいて、咳が止まらなかった時は「赤ちゃん、ごめん!!」という気持ちで、気が気じゃなかったな。
通勤中はいつも椎名林檎さんの「ありあまる富」を熱唱してて、生まれたらメロディとか覚えてたりするのかな?とか思ったり。
彼の呼びかけに反応する赤ちゃんが可愛くて仕方なかった。

妊婦生活中につくづく思ったのは、「完璧な親なんて、最初からどこにもいなかったんだなぁ」ということだった。自分も含め、完璧な人間なんていないからこそ、みんなの個性がそれぞれに輝いているのだと実感するようになった。

私が摂食障害や境界性パーソナリティ障害の真っ只中だったときは、全部「親のせい」「環境のせい」「相手のせい」だった。
周りのせいにするのが良いとか悪いとかの話ではなくて、こうやって自分自身を守っていたことだって、私が私になるための大切なプロセスだった。

これからはもう人のせいにしないだろうな〜と思う。うまくいかない理由も、過去に身につけた癖も、不機嫌の理由も。
それは無理やり自分に課したミッションじゃなくて、偽善でもなくて、冷静な気持ちで、そうなるだろうなと思う。

もちろん、これからも健全な怒りはあるし、悲しみもあるだろうけど、「自分の人生に起こったこと」の責任として受け止めるだろうなと思う。そして、何が起きても、どんな自分も、信じている。

先日、パートナーに「なっちゃんのおかげで、自己表現の大切さに気付いた」と言われて、とても嬉しかった。私もまったく同じ気持ち。

私はパートナーと出逢って、初めて自分の人生を直視することができた。
それはつまり、これまで誤魔化してきた自分、正当化していた被害者意識を持った自分を認めること、そしてずっと根底にあった苦しさ、痛み、恐怖、弱さ、それらを癒して、手放す勇気と覚悟をくれた。

今では、過去の自分も健気に思えたりして、愛おしい。

赤ちゃんを迎えたら、全力で祝福したい!!
赤ちゃん、待っているよ!
この世界を好きになってくれたらいいな。私は飽きもせず、祝福を絶やさず、喜びを伝えていくからね。

赤ちゃん、あなたに会えるのをとっても楽しみにしています。

読んでくださり、ありがとうございました。

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