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独立型社会福祉士のありようを4つに分けてみました。
【困ってなくても相談できる】フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。
5/10投稿の記事(独立型社会福祉士について。これから書きたいテーマ。|フリーの社会福祉士 柳田明子 (note.com))
で、私がこれからnoteで独立型社会福祉士について書きたいこととして①~⑥を記しました。
その中の①と②、すなわち、
①独立型社会福祉士のありかたを大きく分けると「フリー」と「起業」になる?
②独立型社会福祉士の収入源を大きく分けると「生み出す」と「既存の体制・体系を利用する」になる?
…をつらつら考えていて、これらを合体させればうまく説明ができると思い立ちました。今日はそれをまとめてみます。
(・・・まとめてみたらやたら長い記事(約2700字)になりました。複数回に分けようかとも考えましたが、一気に1回の投稿にしますね。)
記事の構成は、
前半:4つに分けてみた
中半:4つそれぞれの解説
後半:まとめ
となります。
※学術的な調査研究の結果ではなく、あくまでもざっくりした私の個人的な思索結果です。
※「独立型社会福祉士」としていますが、日本社会福祉士会の「独立型社会福祉士名簿」登録者に限定した話ではなく、広く独立スタイルで活動する社会福祉士をイメージしています。
※※独立型社会福祉士名簿についてはコチラをご参照ください※※
独立型社会福祉士名簿とは | 日本社会福祉士会 (jacsw.or.jp)
4つに分けてみた
独立型社会福祉士のありようを分類すると、
まず形態として「個人」か「法人」かの2つに分けられます。
もうひとつ別の切り口、例えば、業務内容(=収入源)で分けると、
なかったモノ(サービス)を「生み出す」ことで対価を得ているか、
あるいは「既にある」制度やしくみに基づいて報酬を得ているか、
のこれまた2つに分類できます。
それらを組み合わせると
Ⓐ【個人・生み出す】フリーランス提案型
Ⓑ【個人・既にある】フリーランス請負型
Ⓒ【法人・生み出す】法人たちあげ起業型
Ⓓ【法人・既にある】法人たちあげ開業型
(…と名付けてみました。「個人」と「フリーランス」、「起業」と「開業」の言葉の意味の違いを厳密に論じることはここではさておいて。)
の4つになります。
表にするとこんな感じ。
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4つそれぞれを解説します
Ⓐフリーランス提案型
誰からもどこからも(まだ)依頼されていないんだけど、「こんな動きができる社会福祉士がいたらいいんじゃないかな~」とか「私、こういうことがやってみたい」とか「私だからこそコレができる」「私だったらこうするけどな~」といったことを、独自の個人サービスとしてパッケージ。自分で料金を設定して、「こういうことができる社会福祉士がここにいますよ~このお値段でいかがですか~?」と提案・発信し、ご購入いただくスタイル。
私の場合でいうと、【雑談以上相談未満 困ってなくても相談できる】有料相談・日本語レクチャー・かかりつけ社会福祉士・独立型社会福祉士を目指している方のアドバイザー・講師(←Ⓑ請負型にもあり:説明後述*)などがこれにあたります。
SNSでの発信もここになるかなと思います。
Ⓑフリーランス請負型
すでにその機関・団体・法律にしくみや料金体系があって、「こんなことができる社会福祉士を探してます~。この料金でいかがですか~」と求められ、それに対して「はい!私、できます!」と名乗りをあげて(あるいはご紹介で)、その業務を個人で請け負うスタイル。
私の場合でいうと、企業でのセミナーや相談会・委託業務としての相談員(電話やメール相談も)・自治体の協議会などの委員・講師(←Ⓐ提案型にもあり:説明後述*)などがこれにあたります。
成年後見人受任もここになるかなと思います。
*講師業がⒶ提案型とⒷ請負型の両方にあるのは、
Ⓐ「私、こんな(私ならではの)研修(勉強会・セミナー)ができます」と提案してご依頼いただく講師業
もあれば、
Ⓑ学校や△△養成課程、あるいはセミナーだったり、つまり内容や料金が決まっている場合の講師業
もあるからです(もちろんⒷであっても講義に独自性は盛り込みますが)。
Ⓒ法人たちあげ起業型
自分で法人(NPO・会社・社団法人など)を立ち上げ、例えば地域にそれが必要だとか、法律のはざまの部分だとか、既存のしくみでは解決できないこととか、あるいはプラスアルファのサービスなど、新たなものを作り出して提供するスタイル。
Ⓓ法人たちあげ開業型
自分で法人(NPO・会社・社団法人など)を立ち上げ、介護保険など各種制度に基づいた事業を自分の理想や方針をベースに展開するスタイル。
以上が4つそれぞれの解説です。
まとめ
独立型社会福祉士を4つに分けてみました。
とはいえ、自分の(やろうとしている・やっている)ことがどこに当てはまるかを検討する必要もないし、そもそも、どれか1つのパターンもあれば、組み合わせもあり(Ⓓで事業を営みつつⒸ、とか)、それぞれのグラデーションがあると思います。
ⒶやⒷの集合体として(合同スタイルで)展開されている例もありますね。
つきつめれば「独立」「開業」「起業」の言葉の概念の違いも難しいです。
ちなみにですが、2001年私がフリーになった頃は「独立型社会福祉士」という名称も定まっておらず、「開業社会福祉士」という表現も検討されていました(日本社会福祉士会の、私は初期の独立型社会福祉士ネットワーク委員会(の前身)の委員でした)。
4つの分類ⒶⒷⒸⒹにはもっと適切な表現がありそうです。いい案があったら教えていただきたいです。
さて私。かつては法人+個人の2本立てでした。居宅介護支援事業所をやっておりましたので、当時はⒹ+Ⓐ+Ⓑのスタイル。
今はⒶ+Ⓑのフリーの社会福祉士ですね。
ⒸⒹは苦手です。ひとりでちょこまか動くのが性に合ってます。
今後も私の持ち味をⒶⒷに反映させていきたいです。
本日は以上です。
今日も良い一日を!
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社会福祉士が独立を考える時のワンポイント5選|フリーの社会福祉士 柳田明子|note
柳田明子社会福祉士事務所〰聴く・伝える・ともに考える〰(2001年開業)
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