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【本の紹介】余寒お見舞い申し上げます。社会福祉士のたしなみと30年前の本(今も売られてる!)。


余寒お見舞い申し上げます
・・・って、私、とても好きな日本語なんですよ。「残暑」に対して「余寒」。立春を過ぎた頃から使う挨拶文。時候の挨拶は社会福祉士のたしなみとして必要な知っておくべきことかなと思います。


社会福祉士の可能性を探求し、社会福祉士自身が元気であることを望み、世の人々の心が軽くなり、そして私の収入もアップすることを考え続けて23年、フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。

独立に関心のある、社会福祉士として後悔しない選択をしたいあなたに向けて発信しています。


さて。

「余寒お見舞申し上げます」って
私、とっても
美しい日本語だと思うんです。

「残暑」に対応する言葉
なんだけど、

「残寒」
じゃなくて
余寒」。

もし
「ザンカン」だったら
ちょっと響きが勇ましすぎます。

「ヨカン」だからこそ、
春の訪れが近い
柔らかいぬくもりが
感じられます。

「予感」とも同じ音ですから
待ちわびる感じが
想起されますね。

「余」
という文字と音を
組み合わせた
先人のセンスに
うっとりします。

逆にもしも
「残暑」

「余暑」
だったら、

「ヨショ」

・・・勢いがなさ過ぎて
夏のエネルギッシュ感が
感じられませんね。

ここで本のご紹介。

余寒」について、
30年前から持っている私の愛読書から
引用してご説明します。

『空の名前』(高橋健司 光琳社出版 1992年)


『空の名前』(高橋健司 光琳社出版 1992年)表紙
『空の名前』(高橋健司 光琳社出版 1992年)裏表紙

余寒(よかん)
立春を過ぎると暦の上ではもう春です。そこで、立春以降の寒さは冬が残していったものとして、余寒といいます。
どんなに寒くとももう冬ではない、季節は春なのだと、春を待つ気持ちが感じられる言葉で、残暑の対照です。
   関守りの火鉢ちいさき余寒哉(蕪村)

『空の名前』(高橋健司 光琳社出版 1992年)154ページより引用

この本、
いろんな雲や空や
光や季節のことば
ひとつひとつ
写真とともに紹介されているんです。

例えば雲。

羽根雲(はねぐも)
泡雲(あわぐも)
朧雲(おぼろぐも)

それぞれ写真があるから、
この雲って
こんな名前だったんだ…
としみじみします。

もつれ雲
っていうのもあるんですよ。

もつれ雲って
なんとも素敵な日本語だなぁと
思います。

この本、30年以上前の本なのに、
今も売られていることが
うれしいです。


本の詳細はコチラ(出版社HP)から↓

↑オンラインショップへのリンクあり。


いろんなことばの引き出しや
時候の挨拶などのファイルを
自分の中に持っていて、

相手の方に合わせて
取り出せることは、

社会福祉士に求められる
たしなみのひとつかなと
思います。


本日は以上です。



★2024年12月1日に
『ただなぞるだけの本。』(文芸社)
を出版しました。

ぜひ手にとっていただけると嬉しいです。
ことばを選ぶのはとっても楽しかったです♪
イラストも私が描きました(*^^*)


今日も気持ちの良い一日を!

柳田明子社会福祉士事務所
〜聴く・伝える・ともに考える〜
(2001年開業)

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