傾聴技法の「オウム返し」と「言い換え」。カウンセリングを受けていた社会福祉士の立場から。
私自身がカウンセリングを受けていた経験から書きます。「オウム返し」って簡単そうですけど、時に逆効果になることもあります。
社会福祉士の可能性を探求し、社会福祉士自身が元気であることを望み、世の人々の心が軽くなり、そして私の収入もアップすることを考え続けて２３年、フリーの社会福祉士(2001年開業）柳田明子です。
独立に関心のある、社会福祉士として後悔しない選択をしたいあなたに向けて発信しています。
前記事で・・・
・・・ことばを日本語として知っていても、
相手のお話に合わせて
「それは○○（という気持ち）だったんですね」
と取り出せるかどうかは別問題。
すぐに取り出せるためには
日頃から
自分の言葉の引き出しを
整理整頓しておく必要があります。
と書きました。
すなわち、それは
傾聴技法でいうところの
「言い換え」
ですね。
相手の言ったことを
別のことばで言い換えるためには
ことばの引き出しを
整理整頓しておく必要が
あります。
いっぽうで、
相手の言ったことを
同じことばで繰り返す技法も
あります。
「オウム返し」
です。
言い換えよりオウム返しのほうが
簡単そうですね。
だって
同じことばを繰り返すだけ
なのですから。
・・・繰り返すだけ。
この「だけ」がくせものです。
私、何年か、複数の場面で
（つまり複数の専門職に）
カウンセリングを受けていたことが
あるんですけど、
このオウム返し、
技法として使われる側（相談する側）になると、
非常に小手先チックに
感じられることがあるんですよ。
あざといというか、
セオリーどおりというか、
頭の中に
【柳田を理解したい】ではなく、
教科書があると感じるというか、
「今、オウム返し技法を使ってるワタシ」
が透けてみえるというか、
技法を使ったなと急に冷めるというか、
まぁそれは私が社会福祉士で
それが技法だと
知っているからかもしれないけど、
そうじゃなくても、
そもそも、
「しんどいです」
「しんどいんですね」
「かなしいです」
「かなしいんですね」
とただ繰り返されるのって、
話、聴いてます？
バカにしてます？
私の気持ち、伝わってます？
って思いますよね。
受容も共感もされていないと
感じてしまう逆効果。
不思議なもので、
オウム返しされて
必ず毎回そう感じるわけじゃないんです。
だからオウム返しを使うことが
いけないわけじゃないんです。
私の体験からいうと
３パターンあって、
①オウム返しが気にならない
②オウム返しを使ったなと思うけど不快じゃない
③オウム返しにイラッとする
今、問題にしてるのは③ですね。
①は
オウム返しをしてるけど、
それを技法とは感じさせない
プロの技法
だなと思います。
②は中級かな。
オウム返しの手強さを
知らない人ほど
「繰り返せばいいんだよ」
なんて言ってる気がします。
そんな経験もあってか、
私が社会福祉士として
相談をお受けしてる時、
オウム返しをしている自分を
もう一人の私がそれを見ているような
感覚があります。
前記事では「言い換え」
今日は「オウム返し」について
書きました。
社会福祉士にとって
ことばって
本当に大事なツールですね。
本日は以上です。
★2024年12月１日に
『ただなぞるだけの本。』（文芸社）
を出版しました。
ぜひ手にとっていただけると嬉しいです。
ことばを選ぶのはとっても楽しかったです♪
イラストも私が描きました(*^^*)
今日も気持ちの良い一日を！
柳田明子社会福祉士事務所
〜聴く・伝える・ともに考える〜
（2001年開業）
今日の記事に共感してくださった方や社会福祉士の独立に関心のある方はぜひ下記からご感想やご質問をお寄せください。お待ちしています。
①note「クリエイターへのお問い合わせ」フォームから
→ お問い合わせ | note（ノート）
②公式LINEから→
★独立型社会福祉士を考察した記事を集めたマガジンです。無料です。
★社会福祉士が独立を考える時のワンポイント５選をマガジンにしています。有料です。
１本１００円です。４本以上読まれるならマガジンのほうがお得です。
★福祉教育者テリーさんの共同運営マガジンに参加しています。