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90歳が5階⇔1階。年齢で決めつけない。

90歳でそれは無理だろうなどと年齢で決めつけることなかれ、と実感したエピソードを書きます。

社会福祉士の可能性を探求し、社会福祉士自身が元気であることを望み、世の人々の心が軽くなり、そして私の収入もアップすることを考え続けて23年、フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。

独立に関心のある、社会福祉士として後悔しない選択をしたいあなたに向けて発信しています。

さて。

90歳の人が階段で5階⇔1階を上り下りする様子、想像できますか?

特段の筋トレをしている人とかではなく、ごくごく普通に暮らしている90歳。

私、見ました。

90歳の人が、
団地の5階から1階を、
階段で、
自分の足でスタスタと上り下りするさまを。

説明します。

その人はニュータウンの団地の5階に50年近く住んでいます。

前の大阪万博の時に建設された団地群です。

当時はバリアフリーの発想もなく、
まさか100歳まで生きる時代がくるとも予想していなかったのでしょう
(1955年の平均寿命は男性63歳・女性67歳でしたから)。

5階建てまでの団地はエレベーターもエスカレーターもないんです。

階段のみ

私も団地の5階に住んでいたことがありますが、
忘れ物などしようものなら
また5階まで階段で戻らねばなりません。

(ちなみに。
5階以上の団地にはエレベーターは設置されているのですが、
なぜか隔階だったりします。
エレベーターが停まる階かどうかで必要な介護サービスも変わります。)

そんなニュータウンの団地群は建て替えが進んでいますけれど、
その90歳の人が住む団地はまだ着手されていません。古いままです。
(ちなみに。
建て替えが決まったら、借り住まい先に引っ越して、完成したらまだ戻ってくるというニュータウンならではの高齢者問題があります。)

その90歳の人、ニュータウンの街びらきの時から、ずーっとその団地の5階のお部屋(今も黒電話で昭和の生活そのまま)にお住まいなんです。

なので、つまり、50年前からずーっと5階から1階まで階段で下りて上がって…の生活だったわけですね。

そして、今も。

もうそれが当たり前。

だから5階⇔1階の階段の上り下りなんて、身体がそれに順応しちゃっているし、図らずも筋トレになってるしで、何の苦でもない。

デイサービスに通う時なんて、若いデイスタッフのほうが息切れする始末。

下りるのが早すぎて心配になるくらい。

90歳、おそるべし。

そういえば別の90歳の方の話ですけれど、転倒して、大腿部骨折で入院して、退院時は車いすか寝たきりか…なんて勝手に予想していたら、見事に復活して入院前と同じように歩いて戻ってこられた方もいましたね。

私、何が言いたいかといいますと…

年齢で「さすがに○○は無理だろう」と決めつけないことが大事

…ってこと。

私も、自分の目で90歳の方が階段を平気で上り下りしている様子を見ていなければ「90歳が5階まで階段?あり得ない」と思ったことでしょう。

90歳で骨折から復活された方との出会いがなければ、もしも自分や親が骨折した時に、年齢で「もう歩くのは無理かも」と思い込んで可能性をシャットアウトしてしまったことでしょう。リハビリの成果にも影響しますよね。

もったいない。

社会福祉士としてもそうです。相手の方の可能性を、勝手な年齢像で狭めてしまうわけにはいきません。

私たちは今、人生100年時代を初めて経験しています。

これまでのイメージはいったん捨てたほうが、人生の階段も軽やかに上れそうです。


本日は以上です。

今日も気持ちの良い一日を!

柳田明子社会福祉士事務所
〜聴く・伝える・ともに考える〜
(2001年開業)

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