
集中できない
①お悩みの内容
今は資格取得のために日々頑張っています。
資格を取っても、希望通りの職場に就職できるかわかりません。
資格取得の勉強は大変でもうやめてしまおうか、いや諦めない、などと頭の中で考えが行ったり来たりしてしまいます。時には考えすぎて、何も手につかなくなってしまいます。
不安だからこのような状態になってしまうのでしょうか。
とにかく勉強に集中しなくてはと考えるのですが、どうしても集中力が出てきません。
どうしたら目の前のやるべきことに集中することができるのでしょうか?
②ひとつの回答
まずは下の基本の考え方「人生、一体どうすれば上手く行くのか?」に目を通してください。
学生の頃、期末試験などの前になると、今まで特に興味がなかったけれど、急に本棚の中にある漫画や小説が読みたくなってしまう。という経験はありますでしょうか?
時間がない、はやく勉強しないとと焦るほどに、体が言うことをきかない、ってことはありますでしょうか?
典型的な先延ばしの癖ですね。
昔、「先延ばし」をテーマにした本を読んだことがありますが、その内容をよく思い出します。その作家の方は、目の前にいらなくなったビニール袋かなにかがあって、片付けよう、片付けようと思っているうちに、もう何年も経ってしまった、という経験を話されていました。
ようやく重い腰をあげて、そのゴミを片付けたんですが、ものの5分もかからなかったそうです。何年も放置していたのに、実際にやると5分もかからないなんて、何てことだ!とショックを受けたと話されていました。
これを読んで、自分にも「わかる、わかる」と深くうなずいてしまいます。
四の五の言わずに、すぐにやれば終わることを、言い訳で何日も、何カ月も、何年も費やしてしまう。
これほど無駄なことはないですよね。
今回のお悩みは、集中力がない、ということですが、遠からずものがあります。
その方の心の中では、どのようなことが起こっているのでしょうか。
「ひとつ」に対する「ふたつ」の面
物事には必ず二つの面があります。
表と裏。光と影。喜びと悲しみ。成功と失敗。安心と不安など。
この二つは切っても、切ることができません。
時には長い期間、辛く、苦しい思いをするからこそ、成功した時の喜びは増すものです。
もし成功の連続だったらどうでしょう。それほどの喜びは感じることができないでしょう。ましてや、失敗しない人生を続けていけば、そのうち「絶対に失敗できない」という気持ちも強くなり、喜びよりも不安が強くなるでしょう。
そのうちに、なるべく失敗しない道を選ぶようになり、リスクのない、あまり精彩のない人生となっていきます。
この方の場合、資格を取ろう!と思い立ったこと自体が、まず評価できることです。
資格によって合格率の違いこそあれ、そこには不合格というリスクがあります。そのリスクを負っても挑戦しようとしたことはとても素晴らしいことだと私は思います。
他人から見ると、試験結果しか見られないことがほとんどですが、その挑戦しようとした決意とその勉強をした過程は、本人の中ではとても評価して良いことだと思います。
今回「集中力」がテーマですが、私も同じように、勉強の大事な時に集中できなくて焦ったことは何度もあります。
自分がこの資格を取るんだと決意したにも関わらず。
集中力を上げるテクニック的なものはたくさんあります。
目標を何度も確認するとか、目に入るところに漫画など集中力を削ぐものを置かない、決まった場所で勉強するなど、たくさんあります。
ここでお話したいのは、「集中力」そのものについてです。
物事の両面を考えると、「集中している」と「集中していない」とがあります。

これがまず第一です。
バランスを取る
「集中できない」という時間はありますが、きっと「集中できている」時間もあるはずです。
この方も、きっとそうで、「集中できない」時間が多いので、いかに「集中できている」時間を増やすためには、どうしたらよいのか?という相談内容だと考えられます。
ここの、この方の盲点が、”「集中できている」時間がある”というところです。
話がピンとこないかもしれませんが、また後述します。
他人は自分を映す鏡
集中できない時には、私はよく「こんな困難を乗り越えて成功した」、「1日10時間勉強した」「食事するのも忘れて勉強した」などの話をよく読んだりしていました。
そんなときには、「よし、自分も負けずにやってやろう」と思うのですが、これは心の栄養ドリンクみたいなもので、一時的な力しか発揮できません。
結局日々の基礎体力が、特に難しい資格では必要なんですね。
時には、同級生から「全然勉強できなかった」「ついついゲームばかりしちゃった」などの話を聞かされて、安心したこともあります。
また逆に、「何時間も勉強した」などの話を聞かされて、不安になることもあります。
ここにも、「安心」と「不安」の両面があります。
どちらの声をよく聞かされたかによって、自分の内面の状態がわかります。
他人は自分を映す鏡、ですから。
「集中できる」と「集中できない」の裏には、「安心」と「不安」も見え隠れします。もちろんもっと他の感情も見え隠れします。
ただ、複雑に考えすぎると、どうすればわからなくなってしまうので、あくまでも単純化して問題を考えようとしています。
「シンプルに物事を考える」というのは、問題解決の手法としては(あるいは自分を動かす動機付けとしては)とても有効ですね。
③一体、どうすれば上手く行くのか
ここから先は
¥ 300
よろしければ応援お願いします!いただいたチップは活動の費用に使わせていただきます!