映画まるに夢中になる
【映画まる】
10月18日(金)から公開が始まった映画です。
そしてこの記事のタイトルは、現在SNSで募集している『感想投稿キャンペーン』のタグを引用しております。
だったらSNSでタグつけて感想投稿しろよ。
っていう話なんですが、私はSNSで超絶ひっそりと過ごしているので、キャンペーンに参加して不特定多数の人に見られたくありません。いわゆる見る専アカウントなので。
映画まる公式様、協力できずにごめんなさい。
でもとーっても良い映画だったので、この僻地noteに想いを綴っておきます。
ここは私の独り言長文を綴る場所。
興味のある方のみお付き合いくださいませ。
当たり前とされるレールを歩けなかった人間には刺さりまくる映画だった
私はアラサーからアラフォーに突入した独身女。パートナーも長い間居ません。
「ほどほどの年齢になったら結婚して出産する」という、昭和生まれの女性にとって当たり前とされてきた、世の中が求めているであろうレールを歩くことができませんでした。
まぁ結婚はいくつになってもできるし、まだ完全に「1人で生きるぜ!」って決めたわけじゃないです。
でも残念なことに“出産“にはタイムリミットがある。そこは女性に生まれた運命を受け入れなければならないのです。
いくつになっても自分の子どもに出会えるチャンスがある男性はうらやましいよね。。
おっと、この話を続けると気持ちが暗くなりそうなのでここまでにします。
ちなみに仕事が好き!仕事に全力注ぎたい!っていうわけでもないから困ったもんだ。。笑
でももうこの“おひとり様マイペースライフ“に慣れきってしまい、楽しいわけではないが、とても気楽な毎日です。
良く言えば平和、悪く言えば変わり映えのしない、水面に波風が立たない日々。
もちろん私だってちょっと前までは「みんな普通に結婚出産して家庭を築いているのに、何で自分はその普通、当たり前ができないんだろう」とずっと悩んで焦っていました。
「自分のことを必要だと言ってくれる人は居るのかな。“大切な存在だよ“って誰かに言ってもらえる日は来ないのかな」って悲しくて、どうしようもなく寂しく虚しくなる日もたくさんあった。
ただ、最近は少しずつ「こんな自分でいいじゃないか。ゆっくり生きよう。当たり前は他人の当たり前であって、自分の当たり前ではない」って思えるようになってきて、気持ちが軽くなり始めていたところでした。
そんなときに観た【映画まる】。
本当に良いタイミングに観たなあ。
まさしく今の自分にぴったり!
まぁ〜〜刺さるセリフ、シーンが盛りだくさんでしたこと!!
様々なセリフ、シーンがじわじわと私の心に沁み込み、問いかけてくる。
「本当にこのままで良いの?」って。
特に沢田(堂本剛※敬称略)、横山(綾野剛)の居酒屋ワンカット長回しシーンは心に刺さりまくった。
「必要とされたい」
「必要とされなくても良い」
を悩みまくった(いや、、実際はまだ悩んでる)私のような人間には、全部のセリフがまぁ〜〜〜刺さる刺さる。
人間だもん「誰かの役に立ちたい」っていう気持ちは少なからずある。誰の役にも立たない自分は不安だ。
「子育てしていない自分はいったい何の役に立っているんだろう?」と悩んだ私は、とにかく横山のセリフに共感しまくっていた。
が、沢田のとある言葉で心がふっとゆるんだ。
(もしかしたらあのとき顔もゆるんでたかもしれん。あの間はずるかったな〜。笑)
『自分』を問い、悩み、迷い、探す映画。
いい感じに世の中を渡っていければこんな感情を持たないで済むのに、うまくそれができないから苦しい。
わかる。わかる。めちゃくちゃわかる。
やりたいことに、自分の心が求めることに正直に生きたい。
だから「本当にこのままで良いの?」と、映画まるに聞かれた気がするんだと思う。
私もやりたいことがあるからだ。
私がアラフォーになっても結婚出産ができなかった、しなかった理由に、『1人で過ごす静かで自由な時間を減らしたくない』という気持ちがあった。
結婚出産してもうまく自分時間を作っている女性たちはたくさん居ると思う。でも私は時間に追われていっぱいいっぱいになって、パンクしそうな自分の姿が簡単に想像できる。
では、『自由な時間』で何がしたいのか。
私は“自分が好きだと思えるもの“が作りたい。
ずいぶん前からこの気持ちに気づいていた。作りたいもののカタチも薄ぼんやり見えている。
お金がない。時間がない。
仕事で疲れた。
いろいろな言い訳で自分の気持ちに蓋をしてきた。婚活に本腰を入れる覚悟も勇気もなかったくせに、結婚や出産も自分にとっての逃げ道、やりたいことを諦める道として残していたんだと思う。
でももう年齢的に出産は難しいし、そろそろ覚悟を決めよう!
あー、なんで『ものづくりがしたい』なんて思っちゃったかなぁー。(映画のあのセリフのように読んでくださいませ)
堂本剛さんがどこかのインタビューで
『自分の命から逃げないで欲しい』
的なことを言っていたと思うけど(ニュアンスでごめんなさい)本当にそうだな、と。
自分としっかり向き合える映画でした。
好き!
やってみたい!
何かを始めるにはそれでいいよね。
評価されるためじゃない。自分のためにやりたいことをやろう。
荻上監督、迷いまくって逃げ道作って、覚悟が決められず、日々を惰性で生きてた自分の背中を叩いてくれてありがとうございました。
ここから一歩、歩き出してみます。
いや、転がり出してみます。
映画まる。
まるといってもゴルフボールのような硬いまるで(それはもはや球体)凝り固まった私の心をゴリゴリぐりぐりマッサージしてきた映画でした。
ちょっとだけ痛かったです。笑
最後のモーの言葉、本当に大好きです。
映画がすっと腑に落ちる。そうだよねって。
これから先、壁にぶつかったりコロコロ転がって悩んだら定期的に観る映画になりそうです。
ま、なんとかなる●