夜月

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    連続投稿少しお休みします。。。

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    異空間とひとりと一匹

    引力に引き離された 君と私 まるで太陽と月みたいに 笑顔の君と暗い私 磁石でもなくなれば手が届きそうなのに どうしてこんなに惹かれあってるのに 光が君の周りにも私の周りにも いつも巡り続け 君も私も涙を零す その雫に波紋が生まれ 花開くようにどこまでもどこまでも 呼吸もなにもない世界 君と私二人きり 静寂が保たれ 瞬きでもすれば 瞬く間に反響する 目に見えるものは引力の中心 歪な鍵だけ その鍵めがけて 矢のように鋭い閃光が貫く 君も驚き目を瞑る 次に目にしたものは紛れもなく

    異空間とひとりと一匹

    世界に裏切られた日

    言じてた あの星空が こんなに蒼いから こんなに煌めいて見えるからこの地球-星-は永遠に守られると終わりなんて遙か夢の幻に過ぎないとなのにどうして 神様は残酷な贈り物をした まるで僕らに必要とでも言いたかったように その日は訪れた いつものように君を起こせば 冷たい手 星屑のように雫が流れた 周りを見渡せば 加速するように日々は流れ 僕だけ取り残されたような そんな生と死の感じない刹那 君は死への境界線を難なく超えてしまった 僕は立ち尽くしたまま まだ終わりきれない世界に留ま

    世界に裏切られた日

    帰り道

    夜風に吹かれ そっと見上げてみた月は 優しい光でいっぱいで 帰ったら待つ 君を思い出しながら 空いた手のひらを 少しにぎったら 忘れない印になればいいな ふと目をやれば 輝く月のとなり 寄り添う星が 雲から顔をだす

    恋心

    この世に 最大級の片思いを 至福な日々に舞い 屈折する日々に泣き 愛に触れ悲しみに触れ 刹那 息を呑むほど美しい 風月に 振り回され 呆然とするも 記憶の限り 奔走するように あらがえない

    夢の続き

    横断歩道の手前 笑いながら心で泣く過去にとりつかれた私は 追憶に囚われ かつての自分を思い出す あの頃は世界に希望抱き 気兼ねなく好きなことが出来たのに どうしてこうなってしまったんだろう ここではない遙か未来に強く願うことも虚しく 私はまだ動き出せないまま 幾億の刻をつまらなく生きるだろう 手を伸ばす距離に救われた自分が 手を差し伸べていることにも気づかないまま 今日も何かを探しているはず あと少し 秒針が導いた

    夢の続き

    君の定義

    泡沫に浸る冷徹さよ 短くも愛おしい日々を 儚いと 一言で結ぶには惜しい この世の彩りに触れて あなたが生きた証は 誰が決めるでもなく その胸に刻んだ分だけ 優しさが滲み 刻(とき)にあどけなくものこる 届くと信じた たった一つの調べ

    芽吹

    もうすぐこの雪は解けて 春が巡る 縮こまっていた こころごと 伸びやかに 深呼吸でもしたら 冷たい視線も息づかいも もう痛くない あたたかさであの人につられて 自然と笑えるだろうか

    半分の幸せ

    もしもあの子が生きていた方が この家族にとって 幸せな未来だったんじゃないかって 何も返せていない私は思う 何にでも傷つきやすい あしでまといで我儘な どうしようもない今が 幸せなんて 心のどこかで そんなんでいいはずがないと ずっと葛藤してる 誰かの思い出に残るような 優しい人でいられたら

    半分の幸せ

    自縛

    塞ぎ込む口実に ため息をつかないと 生きられないなら こんな命 誰かにあげてしまいたい こうでないとダメ っていうくくりが どうにも私には合わなくて 動き出す引き金は とうに外れているはずなのに どうしてだろう まだ同じ記憶を辿ってる 同じ空に手を伸ばしてる

    絶対の掟

    皆死を軽々しくつぶやき 必死に抵抗した優しさに息が出来なくなる 心はとっくに息をしてなかった そんなことにも気づかないまま 僕らはまた死を願ってしまう それを止めるものはどこかで 泣いたことがある人だとは気づきもしないまま 伸ばしてくれた手を進んで振り払ってしまった僕 の腕は 粉々に砕けてついに存在理由をもなくしてしまい そうで こんな形の未来を誰も想像したくはない そこにある命という掟に従って生きることが出来ないのは まだ僕が死を受け入れられず 孤独に悲しみを抱けるから こ

    絶対の掟