「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展 ここ好きまとめ
2022年12月公開の映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」は、私の人生で5本の指に入るほど好きな映画。60歳の掃除婦であるロンドン在住のミセス・ハリスが、ディオールのドレスに一目ぼれしてパリへ飛ぶ……という大人の冒険譚です。(感想は下の記事「2022年映画ベスト10」に綴っています。)
その映画に触発された私は、2022年12月21日~2023年5月28日に東京都現代美術館で開催される「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展に足を運びました。
膨大なアーカイブを目の当たりにして、心躍った時間を過ごした展示でしたので、その中でも特に好きだと思ったポイントを写真と共にご紹介したいと思います。
1.「ミセス・ハリス、パリへ行く」で見た(ものに似ている)!
やはり映画を観た後なので、自分もミセス・ハリスの気分で展示に足を運びました。映画の中で見たものや、映画を思い出すものを見つけると嬉しくなりました。
2.香水関連の展示(が少しだけ)!
私は香水が好きで、香水メゾンとしてのメゾン クリスチャン ディオールには親しみを覚えています(当日はジャドールのトゥッシュをつけていきました)。なので、やはり香水の名前を見つけると「お!」と思います。
また、映画スターにも愛されるディオールは、名香ジャドールのミューズであるシャリーズ・セロンのためのドレスも手掛けています。スターたちが纏ったドレスと共に、ジャドールの展示もありました。
3.ディオールを用いたアートが美しい
ドレス自体が作品であると同時に、他のアーティストの創作意欲に火をつける……。そんなエネルギーを感じたのも、この展示の特徴でした。
【おわりに】ライト層もガチ勢も楽しめる、圧倒されつつも穏やかさを覚える展示
私は平日に足を運びましたが、事前の日時指定チケットを用いても入場まで10分ほど待ちました。その日の当日券は14:30に売り切れていて、それだけでも、この展示への期待の高さがよくわかるなあと思った次第です。
いざ会場に足を運んでみると、本当に色んな客層の姿が見られました。
私のような「見てみたかったので来ました」といったライト層(風な人)
ファッション系の学校に通っていそうな人
とにかく映える自撮りがしたい勢、バズーカみたいなカメラを持ち込む本気勢
「ちょっとディオールにお買い物」みたいな雰囲気でドレスを見ているご婦人がた
アーカイブは、ディオールと日本、ディオールと様々な場所の文化との繋がりという切り口でもあったので、「こういう題材も扱うのね」といった驚きも感じました。
こういう、ファッションメゾンのアーカイブ展って「圧 倒 的 美!」という感じで打ちのめされた気分になるものも多いと思います。
しかし、今回の「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展は、ディオールと様々な文化の繋がりというコンセプトのおかげなのか、人を寄せ付けない孤高の美というよりも、どこか穏やかで人間らしさのある美だなあと感じました。
まあ、私はファッションについては特に見識があるわけではないので、その道の方がご覧になれば全然違う感想になるとは思いますが……。
でも、だからこそまっさらな気持ちでディオールと向き合い、楽しく展示を見られました。映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」でディオールのことがだいぶ好きになったので、本展示でもさらにディオールいいな!という明るい気持ちになれてよかったです。
「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展は東京都現代美術館にて2022年12月21日~2023年5月28日の会期で開催中。最新情報は公式ホームページをご確認の上、ぜひご興味あれば足を運んでみて、ディオールの世界観に浸ってみて下さいね。
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© 2022 Aki Yamukai
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