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2023年7~8月に聴いたべらぼうにかっこいいアルバムをまとめるだけ

 フェス真っ盛りの2か月でしたね。この猛暑・酷暑の中で野外フェスに参加した方は、大変だった分よい思い出もたくさん出来たのではないでしょうか?
 そんな夏真っ盛りに聞いた100枚の中で、特に格好いいと思ったアルバムをまとめてみました。


Ash Walker / Astronaut

 Night Time Storiesから6/30にリリースされたアルバム。彼は『Aquamarine』で好きになったアーティストなので、4年ぶりの新譜とても嬉しいですね。ジャズ、ブルース、ソウル、ファンクなどが融合した、相変わらず心地いい音色。前作もそうだったけど、夏に効く。

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Little Dragon / Slugs of Love

 スウェーデンの四人組エレクトロ・ポップ・バンドで、ボーカルは日経スウェーデン人のユキミ・ナガノ。彼女のボーカルを主軸に据えたバンドサウンド、MoonchildやArlo Parksのネオ・ソウルっぽさが好きな人におすすめしたい。

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Abbey Blackwell / My Maze

 大人気のカナダのインディーポップ・バンド Alvvaysのベーシストによる初めてのソロ・アルバム。こちらではアコースティックギターとボーカルを担当していて、アンビエント・フォークが心地いい。

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Dominic Fike / Sunburn

 フロリダ出身、俳優やファッションモデルとしても活躍中のSSW。今時の空気をカッコよく自分のものにする人だと思ってたけど、このアルバムもその期待を裏切らない。

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Disclosure / ALCHEMY

 前々から名前は知っていたけれど、個人的にはこのアルバムが一番いいなと思った。クールなハウス・ミュージック、ジャングルの要素も強めでかっこいい。猛暑の夏を任せるにはよいのでは。

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PVRIS / Evergreen

 かなり好き。一曲目から最後までずっと聞き惚れてしまった。11曲中10曲に続き物のVisualiserがついていて(悪趣味なSFといった感じの独特の世界観だった)、そちらの物語もだいぶ気になる。全体的に音の作りやメロディはシリアスなんだけど、どこか軽やかさもあるバランスが絶妙。
 収録曲“TAKE MY NIRVANA”には、LINKIN PARKでお馴染みMike Shinodaが参加。

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Nas / Magic 2

 90年代からヒップホップ界でキャリアを重ね、映像関係でも手腕を振るっているNasの新譜。私はほとんどヒップホップを知らなくて、完全に「この音かっこいい!」という気持ちだけで聴いてるのだけど、このアルバムは本当にいいですね。ヒップホップの中には、耳が痛くなる音が多いのですがそれがない。言葉遣いなのか音作りに寄るのかわからないけど、好きです。

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Mother Tongue / Love in a Vicious Way

 トロント拠点のサイケロック・デュオ。本作がデビューアルバムとのこと、もっと聴きたい……! ローファイでちょっとレトロな90年代を思わせる曲が多く、エレクトロニカ・シューゲイザーの気配もあってめちゃめちゃ好み。淡いボーカル輪郭はっきりめな演奏陣の組み合わせが好きなので……。

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Bloc Party / The High Life

 言わずと知れたイギリスのロックバンド、4曲入りのEP。派手な曲はないけれど、しれっとかっこいい楽曲ばっかりやるのずるいなあ……! ストレスなく聴ける名曲揃い。

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Lontalius / Life On The Edge Of You

 ニュージーランド出身のEddie Johnstonによるプロジェクト。本作のプロデューサーはJeff Kleinman (Beyoncé, Frank Ocean, FKA Twigs)。ボーカルの雰囲気は内向き、ややナードな感じで淡々としていると思いきや、曲全体としてはとてもエモーショナルでいい。聴き心地がとてもよかった。かなり好きな一枚。

 こちらの記事でも取り上げたアルバムです。

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Bedroom Eyes / Turned Away

 ニューハンプシャー拠点の四人組で、ノイズロックやスロウコア、シューゲイザーだけど、音がキツすぎずめちゃめちゃ心地いい。

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George Clanton / Ooh Rap I Ya

 グランジ、アシッド・ハウス、トリップ・ホップ、シューゲイザー、ヴェイパーウェイヴの要素を使って音楽を作るエレクトロニック・アーティストの3rdアルバム。最初の数秒を聴いただけで、かっこいい! と引き込まれた。

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Terrace Martin & Curly / Curly

 サックス奏者のTerrace Martinが、3月に亡くなったジャズ・ドラマーである父・Curly Martinへの敬意を示すプロジェクト。優しく瑞々しい音色は、悲しみよりも愛情で満たされているように感じる。

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Art School Girlfriend / Soft Landing

 シューゲイザーバンド Deaf Clubの元ギタリスト・ボーカリスト、Polly Mackeyによるソロ2nd。楽器の音が尖っていて、そこに淡いボーカルが乗っかるという組み合わせが大好きなので、本作は相当好みです。

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Swiss Banks / Swiss Banks

 テキサス州出身のバンド、とにかく検索しにくい(スイス銀行が出て来る)……。しかし楽曲の良さは最高。初期Editorsを思わせるシリアスな音、こもり気味のボーカル。シューゲイザーっぽい音色も聞こえてよいですね。

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Noname / Sundial

 シカゴ出身のラッパーで、詩人や作詞家、社会問題に対する活動家でもある彼女。バチバチにかっこいいラップだけど、(多分)言葉が汚くないのか耳や頭が痛くなる音ではないのが素晴らしい。こういうラップ、好きなんですよね……。

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Supershy / Happy Music

 言わずと知れたTom Mischによる、ダンスミュージックプロジェクト。こちらではギターを弾いてないとのことですが、この天才がフレンチ・ハウスからアシッド・ハウス、シカゴ・ハウスなどに影響を受けて作ったダンスミュージックがかっこ悪いわけありません。ありがとう……。

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Becca Mancari / Left Hand

 家族の病気やアルコール依存に苦しめられた彼女が、見事に復活。Alabama ShakesのBrittany Howardや、Julien Bakerがゲスト参加しているという話題性に富むアルバムだけど、浮足立った気配はなくとにかく美しく少し切ないBecca Mancariの世界観が広がっていて最高。

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Ruth Garbus / Alive People

 心地いいアンビエント・フォーク。2曲目のタイトルには日本語の「もののあわれ」が採用されていてびっくり。彼女はそれを「瞑想・癒し・受容」であり「時が過ぎ、二度と戻らない痛ましい美しさ」と捉えているとか。この曲以外にもアルバム全体的にどこか切なさが漂うのは、この言葉にピンと来た彼女の感性が成せる業なのかもしれませんね。

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 2023年も良い音楽に出合える夏でしたね。残り4か月も油断せず、自分が好きだと思える音楽を各々で見つけられますように。



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2023年5~6月に聴いたべらぼうにかっこいいアルバムはこちら

矢向の2023年上半期ベストアルバム10選+αはこちら

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© 2023 Aki Yamukai

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矢向 亜紀 / やむかい あき
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