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#このデザインが好き なアルバム7選&旅先で見つけた洒落たアルバムジャケット

  #このデザインが好き
 このタグを見て思い出したのは音楽のことでした。自分は2022年に600枚くらいのアルバムを聴いていて、音楽が好きな方です。そして、人生を通して考えてみると、確かに脳裏をよぎる好きなアルバムジャケットが数枚思い浮かびます。

 そこで今回は、デザインが好きなジャケットを並べていきます。この記事をきっかけに、あなたのプレイリストが見た目も中身もかっこいいアルバムジャケットで潤えば嬉しいです。
 そしてわーわー言っておりますが、私は音楽・デザインについての知識はなく専門家でもないので、その点はお許しくださいね。



1.FRANZ FERDINAND『Franz Ferdinand』(2004)

2.FRANZ FERDINAND『You Could Have It So Much Better』(2005)

 いわゆるバウハウス系のデザイン。この、Franz Ferdinand初期のアルバムは私の中でFranz Ferdinandの絶好調時代だと思っています。これ以降のアルバムジャケットはしばらく雰囲気が統一されず、曲調も暗めになったりして私はFranz Ferdinandから離れてしまいました。
 アルバムジャケットってその時のバンドのセンスや雰囲気を表現していると思うので、デザインの方向性が変わればバンドの音楽の方向性も変わったということなんだろうと、Franz Ferdinandで学びました。
 実際、最近はまたこの当時のデザインに近いジャケットになり、久々に聴いたらそこまで悪くないな……と感じた次第です。


3.Kasabian 『Kasabian』(2004)

 先述のFranz Ferdinandと同時期のバンド。低音重ためのザラザラしたロックで、捨て曲がないデビューアルバム。こういうシンプルなイラストとフォントがどどん!な組み合わせが好きです。このデザインは当時結構色んなパターンがあって、黒地に赤のバージョンもありましたし、バンドTシャツでは迷彩柄になっていたこともありました。
 KasabianもFranz Ferdinandと同じく、以降のジャケットデザインはどんどん変わっていき、音楽もちょっとずつ変わって行きました。こちらもやっぱり、見た目も中身もこのアルバムが私にとってはKasabianの最高峰です。


4.Little Barrie 『We Are Little Barrie』(2005)

 はちゃめちゃに格好いい、捨て曲なしのアルバム。最終的には、フロントマンのBarrie Cadogan(Primal Screamのサポートギターとしても知られます)以外のメンバーが変わってしまったけれど……。そういう事情も相まって、このアルバムの印象がより強く残っています。
 数年後、なぜか日本のバンド・チャットモンチーがこのデザインによく似たアルバムをリリースしました。元ネタが『We Are Little Barrie』なのか、それ以前にあるデザインなのかはわかりません。デザイン有識者の方に教えて欲しいところです。


5.Aspidistrafly 『A Little Fable』(2011)

 シンガポールのデュオによる美しい2ndアルバム。こうやって画面で見るよりも、2014年にリリースされたヴァイナルの手触りと共に楽しみたい一枚です。
 彼らが立ち上げたレーベルKitchen Labelは、アルバムのプロダクトデザインにもこだわりがあることでお馴染み。いかに素敵な仕上がりかは、公式ページにてご確認ください👇


6.Black Country, New Road 『For The First Time』(2021)

 圧倒的存在感がありつつも寡黙な印象があったリードシンガーでボーカルのIsaac Woodが、メンタルヘルスを理由に2022年に脱退したBC,NR。彼が居た時代の本アルバムは、たった6曲しか入っていないのに衝撃的でした。
 さて、ここでジャケットの話に戻しましょう。私はこういう、小ざっぱりしたフォントが目立つ&写真との組み合わせが大好きなので、このジャケットはかなりお気に入りです。この時期にシングルで公開されていた楽曲も、このフォーマットに沿ったビジュアル展開をしていました。
 そして、Isaacが去った後にリリースされたアルバムは、やっぱりデザインの方向性が変わり、中身も個人的には「なんか違うな」感がありました(世間的には大絶賛なので、単に私の好みに合わなかっただけ)。
 まあ、そりゃ最初に聴いたアルバムの雰囲気が好きで2枚目を聴くので、「なんか違うな」という気持ちになるのは仕方ないのかもしれません。


7.Taylor Swift 『Midnights』(2022)

 もちろん彼女の名前は知っていて、有名な曲も聴いたことがありますが、アルバムごと大好きになったのは本作が初めて。ポップなイメージとは一転、全体的にメロウな曲調。だけど一度聴いたら覚えられるキャッチ―なフレーズは健在という絶妙なバランス感覚。流石、悩めるポップスター。
 既出のBlack Country, New Road 『For The First Time』と同じように、こちらのデザインもフォントと写真の組み合わせがシンプルかつちょうどいい。「眠れない夜のための13曲」というアルバムのコンセプトにも合っていてとても好きです。
 なお、このアルバムの国内盤ジャケットは4パターンあります。裏ジャケを合わせると時計の柄になるとか。こういう展開は、規模が大きいアーティストって感じがしますね。


 こうして見ていくと、段々と「アルバムジャケットの変わり目は音楽性の変わり目」「ジャケットが好きだと思ったアルバムは中身も気に入ることが多い」と、自分なりのジャケットデザインとの向き合い方が見えてきました。きっとあなたも好みのジャケットを集めれば、あなたにぴったりの気付きがあると思います。

 実際、ジャケ買い(ジャケットの見た目だけで試聴せずにアルバムを買う行為)はなかなか馬鹿にならないものです。実店舗でも動画サイトでも、音楽と目が合う瞬間というのはジャケットがきっかけになるものですから。


旅先で見つけた洒落たアルバムジャケット

 以前、ポルトガルを旅した際に立ち寄ったCD屋さん(レコードショップではなくFNAC内の店舗)で、店員さんから音楽を数枚おすすめしてもらいました。もちろん試聴して買いましたが、その中に見た目だけで既に気に入っていたものがあります。

なんとびっくり、ジャケットがパズル!
絵柄はバラバラな状態で売られています。
ちゃんとパズルを完成させると、正しい(?)アルバムジャケットが見られます。

 このアルバムは、ポルトガルのアーティストnoiservによる『Almost Visible Orchestra [A​.​V​.​O​.​] - CD | 2013』。ポルトガルらしい柔らかなインディーフォーク/フォークポップです。Bandcampでも聴けるのでご興味あればぜひ。

 このアルバムを買うにあたっての思い出話は、以下の記事にてどうぞ。


 これからも、アーティスト名を辿って音楽を探すだけでなく、「何となくこのジャケットのデザインにピンと来たから聴いてみよう」という直観に頼りつつ、好きな音楽を探していきたいと思います。



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本でもジャケ買いってあるよね、という記事もあります。

矢向のテーマ別音楽おすすめ記事まとめはこちら。

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© 2022 Aki Yamukai

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