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【遠出ミュージアム10】神長官守矢史料館と藤森照信氏の建築群(長野)

諏訪湖の周りに4つの神社が集り、7年に一度の御柱祭があったりと独自の特徴のある諏訪大社。以前から何度か神社の方には行っていて、大きいしすごいなあと思っていましたが、それ以上にこのあたりについて学習したと感じたのは神長官守矢史料館に伺ってからでした。

こちらは諏訪神社で代々神長官をされていた守矢氏について、また同地方で行われている神事についての史料館です。初めてこちらを見て少し怖いと思う人がいるというのも頷けます。ただ、確かに少々こわい部分もありますが、それ以上に貴重な史料だな、と自分などは思ってしまうのだけど。今でも残るエピソードを館長が説明してくださったりと、小さいながら開放的な施設で、インパクトがとても大きかったです。

そして、ユニークな建築をたくさん作っていることで有名な藤森照信さんがこのあたりのご出身ということで、この史料館の設計を担当されています。そしてこちらが初の建築作品だそうです。

この史料館自体は個人的にはかっこいい建物だという印象ですが、そこから見える藤森さんの建築である茶室群がとにかく個性的です。それらは3つあり、それぞれ、空飛ぶ泥舟、高過庵、低過庵という名前で、一見なんだこれは?的な建物群で、アミューズメントパークさながらです。公開される時には中にも入れ、とても人気があるそうです。泥舟に関してはワイヤーで吊るされていて、入るときは下ろすのだろうなという作り(Y字型のパチンコのような感じ?)であり、それを想像するだけでも楽しいです。縄文建築団という名前で活動されていると聞いて、妙に納得しました。確かに藤森さんの建築はどこか縄文土器のようにセオリーに則っていない勢いがあるのです。そういえば、縄文のビーナスも同市内の出身だし。自由な感じがする。

かっこいい建築が圧倒的に多い中、みると笑ってしまうようなユニークな建築は他に類がなく、おもしろいです。多くに日本独特の茶室を作品にしているところが、さらにナイスだなと思います。


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