『いくつもの週末』を読んで 現在新婚の人が読むと···
江國香織さんの『いくつもの週末』を読みました。
読むきっかけは、なたねさんのnoteでレビューを読んだのと、
オンラインサロンのお友達が読んでいたから。
↑なんともそそるレビュー。
タイトルを勝手にコラボさせてます(///∇///)
↑詩とブログを書いている素敵な友達
ぜひ詩を読んでほしい
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『いくつもの週末』は、江國さんが結婚してもうじき2年の秋から、もうじき3年の秋までの間に書いたエッセイ。
現在新婚の私が読むと、「わかるー!」という部分がたくさん!
というか、江國さんの旦那さん、私の夫と似てるところがちょくちょくあるんです。
例えば、
夫は、驚くべきことにほとんど一日じゅうテレビをつけておく。
〈中略〉最近の若者は寝そべってばかりいる、という記事がでていたけれど、うちの夫も寝そべってばかりいる。
···私の夫やん!!笑
↑これがデフォルトですね笑
私もわりと寝そべり族だからわかるけど、テレビがずーっとついているのは本当にビックリした。
私は「あのドラマがみたい」「このお笑いが見たい」って目的がないとテレビはつけないから。
見ないのにつけてるのはうるさいし、電気代がもったいないと感じる。
けど、一緒に暮らし始めて約8ヶ月経った今はだいぶテレビつけっぱなしにも慣れた。
芸能人に疎かった私も、芸能人の名前が会話に出れば「あーあの人」とピンとくるまでになった。
他人と暮らすと、必ず変化があるものなんだな。
このエッセイで、素晴らしい、と感じたのは江國さんの感受性と理屈っぽさのバランスの良さ。
結婚して思い知らされたことの一つに、私は死ぬほど理屈っぽい性質だ、というのがある。
江國さんはAmazonレビューで、「感受性が素晴らしい」とよく言われるけれど、彼女が感じたことを正確に表現できるのは、かなり理屈屋だからなんだと『いくつもの週末』を読んでわかった。
あと、江國さん、すごくかわいいんだな。
・散歩にいこうか?と夫に提案されたらいつでも「いく」と即答する。
・眠る時は夫にくっつきにいく。
・よその女にチョコレートだけはあげたらダメ、と約束させる。
・桜並木のドライブで、車の屋根をあけて、から立ち上がって顔を出す。
随分昔に刊行されたエッセイだけど、今のこの夫婦の生活はどうなっているんだろう?
続きが気になってしまうエッセイでした。