#テレビドラマ感想文「silent」Tver全エピソード視聴完了
月・水・金曜日に1話ずつ配信で、週1回3話一気見する予定だったが、間を開けると前回を忘れてしまうので、途中から1話ずつに変更し視聴した。
このドラマがなぜ多くの人に支持されたのか、いろんな人が分析している。それらをチラチラと読んだが、どれもそうなんじゃないの、という気もするし、どれも無理くり理由を考えてるみたいな気もする。
前半は、恋愛ドラマの王道のストーリーだった。
「切ない系」恋の話という印象だった。少しテンポが遅い気がしたけれど。
印象的だった台詞は、奈々(夏帆)が言った台詞。
「プレゼントを使いまわされた感じ」
「好きな人にあげたプレゼント、包み直して他人に渡された感じ」
この台詞からの涙はぐっとくる。
この脚本家さんは、詩的な台詞が好きな人なのかなぁと思った。
ところが次の回であっさりとこの切ないはおわった。湊士(鈴鹿央士)の時もそうだったように。
後半の展開は‘’恋‘’から“ヒューマンドラマ”へ…。
奈々さんと手話講師のエピソードがあって、想と家族のエピソードがあって、恋愛とか、友情とか、そういう区分じゃないような話になっていった。
ふんわりと、雰囲気で、かいつまんで、という感は否めないけれど、ドラマ全体がそういうテイストなので統一感があった。
***
全体の印象は、プロットに音楽とイメージ映像をあわせたような、じんわりと印象に残るイメージビデオのような作品だった。
歪んだり、もがいたり、ぶつかりあう激しさがあまりなかったので、あっさりしてる気もしたが、結果、タイトルのように静かで、優しい恋愛ドラマだった。
最後にもうひとつ、どうしても気になったことがある。
篠原涼子はどうしても前髪をちょろりと垂らしたいんか~い!
<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
***
<© 2023 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>