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障がい者が離職する3つの理由

ご覧いただきありがとうございます。私のnoteでは主に障がい者雇用に関する話を書いています。よかったら、スキ、フォローしてくださると励みなります。よろしくお願いいたします。今回は離職率について書いていきたいと思います。

1.障がい者雇用は辞めやすい?

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が出しているグラフが以下になります。このグラフからは知的障害の場合1年後定着しているのは71.5%、発達障害68%、身体障害が60.8%、精神障害が49.3%です。精神障害の方が1年後その会社で働いているのは5割切っているということが分かります。

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一般企業に就職した障害者における障害別の職場定着率の推移と構成割合(定着期間不明を除く)(元情報リンク)

2.精神障害は辞めやすい?

次のグラフからどういう求人で職場定着率が低いのかがわかります。1番定着率が高いのがA型作業所の70.4%。次に障がい者雇用が67.2%。一般求人に障害を開示して就労した場合が49.9%。一般求人に情報非開示、いわゆるクローズで就労した場合が30.8%です。

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以上のデータから、働きやすいかは、企業が障害についてしっているかどうかが大きいということが分かります。精神障害の分野でクローズで就職する方が多いので、全体統計としても、定着率に影響していると考えられます。精神障害が辞めやすいわけではないのがお分かりいただけると思います。

3.やめていく人とは

基本的には辞めていく人はどれだけ企業がよくても一定数います。転職市場が常に開いていて常に求人があふれています。特に身体障害の方は引く手あまたです。重度障害かつ通勤電車に乗れる方だと、転職エージェントを使えば、すぐに見つかるというより選り好みできます。仕事ができる方はどんどん辞めていき、より自分にとって良い条件の会社に向かいます。

4.3つの辞める理由

基本的には「職場の雰囲気・人間関係」、「賃金・労働条件が合わない」、「仕事内容が合わない」の3つです。これは通常の会社の離職理由と大差がないと思います。ですが現場の担当者はどんどん辞めると嘆くこともあります。まあそういう会社は辞めてく人数を上回るペースで雇うので結果として増えていくことが多いです。

結論

障がい者雇用でやめていく人は特別な理由をもっていることは少ない。また、障害を開示しないで仕事をすると辞めていく人が多いです。重度身体障害を受け入れたい企業は多いので、特定の障害だけよく辞めていくわけではないです。

補足

雇用契約の上限を3年から5年で社内の内部で切っていて、雇い止めする会社は結構あります。最初に雇用年数の上限を定めず、契約を更新していくと3年を超えたら、基本的に永続して雇う慣例になるという判例があるからだと思います。最近はそういう会社は表に情報を書いていて、無期転換ありや正社員雇用ありとしていることが多いです。


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