動けば見えてくる!IT講師が再発見した“動き続ける力”の価値
春先しか働かないIT講師が再発見した「動き続ける力」
IT講師としての私の仕事は、毎年春先が繁忙期です。新入社員研修や企業のITスキル向上のプログラムが集中するため、この時期だけ働き、その後は比較的自由な時間ができるというサイクルで過ごしてきました。通常であれば、その自由な期間を利用して海外で過ごすのが恒例でしたが、今年は東京にとどまって「オンラインで稼ぐ方法」を模索してみることにしました。東京にいるからこそできる新しい挑戦に向けて、もう一度自分の働き方を見直す機会にしたいと考えたのです。
IT講師×日本語教師の二足のわらじ計画
最初に考えたのは「IT講師×日本語教師」という二つの役割を掛け合わせる道です。IT講師としてのスキルを活かしつつ、日本語教師の資格も取得し、日本語を学びたい外国人向けにオンライン授業を提供できれば、さらに新しい収入源が得られるのではと考えました。しかし、このプランには想像以上の壁がありました。
日本語教師の資格を取るには約60万円もの費用がかかり、また日本語教師としての単価も低いため、収入面での期待が難しいという現実がありました。私は「仕事をしながら学ぶスタイル」が効率的で、コストも時間も抑えられると思っていますが、日本語教師の場合は多くの時間と学習期間を要し、資格取得後もすぐに収益を上げられる保証はありませんでした。結果的に、日本語教師への道は諦めざるを得なかったのです。
新しい道の模索とIT講師育成キャンプの構想
この挑戦を断念した後も、「他に稼ぐ方法がないか?」と考え続けました。そんな中でひらめいたのが、「バリに住みながらできる仕事」にすることです。生活コストの低いバリを拠点にすることで、より多くのリソースを活用でき、自由度も増すのではないかと考えました。
そこで構想したのが「IT講師育成キャンプ」という取り組みです。このキャンプは、IT講師を目指す方々を育成し、私自身のITスキルを次の世代に伝える機会でもあります。また、IT講師としての経験を持つ人と新しいコミュニティを築くことで、さらに多くの可能性が生まれるのではないかと期待しています。
さらに、この育成キャンプに参加する見込み客を集めるために、「東京かオンラインで行うIT講師が教えるプレゼンテーション講座」を企画しました。IT講師としての基礎を身につけたい方や、プレゼンテーションスキルを磨きたい方を対象にしたこの講座を通して、私の活動に関心を持ってもらえるようにしたいと考えています。
電子書籍出版のチャレンジと息の長い取り組み
こうした活動を広める手段として、私は「電子書籍の出版」にも挑戦しました。長倉さんの「電子書籍1冊を書き上げるプログラム」に参加し、書き方や構成のコツを学びながら1冊の本を書き上げました。自分のキャリアや考えを形にし、多くの人に伝えることは、私にとって新鮮な経験でした。
出版した電子書籍はすぐに売れ行きが伸びるものではありませんが、長い目で見て育てていくことで徐々に成果が出てくると感じています。この経験を通して、新しい収入源だけでなく、自分自身の成長にもつながる取り組みを発見することができました。
動き続けて得た「出会い」と「仕事の機会」
こうした準備や動きが整い始めた頃、本来は仕事が少ないはずの春先以外にも、IT講師としての仕事の機会が舞い込むようになってきました。企業や団体からの依頼が増え、結果的に東京で働き続けることで収入が安定し始めたのです。
「動くことで仕事が生まれる」というのは実感としてとても大きく、さまざまな挑戦をしていると、その動きに呼応するように仕事が舞い込んでくるのだと感じました。フリーランスとして仕事があるのを「待つ」のではなく、「自ら生み出す」ためのメンタリティを持つことの重要性を改めて実感しています。
動くことで攪拌される「運命」との出会い
さらに、私は動くことで運命のようなものが攪拌される印象を感じています。思い返せば、これまで引っ越しをするたびに自分にとって重要な方々との出会いがありました。その地での新しい人とのつながりやご縁が、後々の人生においても大きな意味を持っていることが多かったのです。
この感覚を強く持つようになったきっかけの一つに、「移動するとうまくいく」という本との出会いがあります。私の経験にも重なる部分が多くあり、少なからず影響を受けました。もしかしたら、世の中は見えない糸でつながっていて、私たちはそれに導かれていくのかもしれません。新しい場所に動き出し、新しい人と出会うたびに、そのつながりが運命を攪拌し、人生をより豊かにしてくれていると感じています。
仕事を生み出すためのメンタリティ
こうしてIT講師としてフリーランスの道を歩んでいると、毎年春先には安定した仕事があるので安心していましたが、知らず知らずのうちに「パイオニア精神」が薄れて、受け身の姿勢が増していたことに気づきました。今年は東京にとどまり、オンラインで稼ぐ方法を探す中で「自分で動くことで仕事を生み出す」という意識が強まりました。
IT講師としてのスキルに加え、新たな可能性を追求する姿勢を持ち続けること。これが、今後も続けていく上での重要な要素だと考えています。動くことで運命が攪拌され、出会いが生まれ、そこから新しい仕事が生まれる。今では、自らの手で未来を切り開く楽しさを感じるとともに、さらに多くのIT講師を育成し、コミュニティを築き上げたいと強く思うようになりました。
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