読んだ本(1)
最近読んだ本で好きだなって思った本を紹介したいです。
本のタイトルは「教室が、ひとりになるまで」。
作者様は朝倉秋成さん。
僕自身、読書が好きです。でも、読む時間がなかなかとれない。そんな中、少しずつ読んだ本です。
〈ネタバレ含む〉
僕は学校を好きだと感じたことはないし、クラスが最高だと感じたことがない。思い返すと、楽なクラス、面倒なクラスという考えはあっても、一生このクラスがいい、最高だな、なんて事を考えたことはないです。どうしてもヒエラルキーを感じてしまう場所で、顔、性格、学力、人間関係など色々なことをいろいろな人から評価される。そう感じていた僕にとってこの本の結末は共感する部分があった。
ヘラヘラ笑う他人たち、ヒヨコのように『友達』の後ろを歩く他人、上辺を取り繕って作られた人間関係、僕には嫌悪の対象でしかなかった。この本はそんな僕を否定しなかったように思った。この本を読んで少しだけ、楽になれた気がする。こんな考えが僕だけじゃないこと。
僕は伏線とか分からないまま読むことが多い。もちろんこの本も例外じゃなく、最後まで展開が分からないまま読んだ。だから本当の主人公の気持ちにも全然気づかなかったんだけど、最後に主人公が僕と“同じ”であることに気づいて、綺麗事じゃないって思った。
ただの犯人探しじゃなくて、すごく興味深い本だった。(面白かったという感想は違う気がした)
この本を分かってない、とかいう言葉は要らない。僕が思ったことを書いただけ。また2週目読みたい。
瀬梛 翔