私が休職した理由 〜自動車部品メーカーの闇〜
1.業務がサンドバック
私は大手自動車部品メーカーに勤務しており、ソフトウェア設計をする部署に配属されています。
Q.なぜ、サンドバックなのか?
A.理由は簡単です。私が任されている主な業務が機材の調整だから。
まず、自動車部品メーカーが行うソフトウェア設計についてお話しします。
業務内容は、自動車に積載される電装部品のCPUに書き込まれているプログラムの設計と実装。分かりやすく言い換えると、
“ドライバーがドライブモードへシフトを動かした時に前へ進みなさい”
という内容のプログラムを考え、コーディングする事です。
ここで、私が勤務しているのが“大手”自動車部品メーカーというのが重要になってきます。
先程ソフトウェア設計についてお話ししましたが、実際にはやっていません。
実際にやっている事は”下請けの会社にソフトウェア設計をお願いする事“です。
混乱しますよね、、、、私もです。
自動車部品メーカーに、自動車メーカーからこういう感じの仕様の車作ってよ。という依頼が来るのでその依頼内容を会社のテンプレ(仕様書と呼んでいます)に落とし込み、
”下請けの会社にソフトウェア設計をお願いする事“。
要するに、テンプレを作っているだけ。作っていると言っても自動車メーカーが仕様を考えているので、“テンプレに落とし込むだけ”です。
やっている事はこれだけなのになぜ、自動車メーカーは自動車部品メーカーに依頼するのか。
これに関しては、私もはっきり言って謎です。資本主義の闇なのでしょうか。
笑ってしまうかもしれませんが、自動車部品メーカーが下請けに依頼した後、その下請けの会社は更にその会社の下請けの会社に依頼するそうです。
本当は、誰が車を作っているのでしょうか。
話が逸れましたが、“本当に車を作ってる人”は
依頼を受け、プログラムを考えたらそのプログラムが正常に動作するのか検査をします。
検査でやっている事は、考えたプログラムを車に積載されるCPUに書き込み検査項目を満たしているか確認する事です。
検査をする時、プログラムを書き込むCPUの他に“検査項目を満たしているか確認する”ための機材、オシロスコープや発電機等が必要になってきます。
しかし、“本当に車を作ってる人”は、機材を所有しておらず、私が勤務する自動車部品メーカーに機材を借りにきます。
自動車部品メーカーは機材を有限個(機材の種類により数はバラバラですが、少ないものは1つしかなかったりします。なぜたくさん買わないのでしょうか。高額なんですかね。)所有しています。
車のプログラムは巨大で複雑なので、たくさんの“本当に車を作ってる人”がいます。
ここでやっと、私が任されている主な業務、“機材の調整”がでてきます。
“本当に車を作ってる人”は、基本的には勝手にやってきて勝手に検査をしますが、
必要な機材を別の人が使用しているときに私にその機材の調整を“自動車部品メーカーの機材を調整する人”に依頼します。
使いたい機材が使いたい時に使えないので、“本当に車を作ってる人”はイライラした状態で私に機材の調整を依頼するので、高頻度で嫌味を言われます。
私と同じ所属の先輩達も、機材の調整が発生すると私に嫌味を言います。
“本当に車を作ってる人”が嫌味を言う原因は、機材が使いたい時に使えないから。
私と同じ所属の先輩達が嫌味を言う原因は、私が1番下っ端で歯向かってこないから。
今まで書いていませんでしたが、私は入社3年目の小娘です。
その小娘の主な業務がサンドバックになる事でした。
機材がたくさんあれば私は嫌味を言われなくて済むのでしょうか。でも、機材がたくさんあったら機材の調整は不要なので、私も不要になってしまいますね。
あくまで、私が所属する会社の私が配属された部署の話なので全てがそうではありませんのでご安心ください。