なぜ隅寺心経(東京国立博物館蔵)には"心"が多いの?
なんとなく隅寺心経(東京国立博物館蔵)を見ていたら、ふと一文字多いことに気が付きました。よく見かける般若心経はこちら↓
この
の部分が隅寺心経(東京国立博物館蔵)だと
と「心」の一文字が多いんですよね。
「阿耨多羅三藐三菩提菩提心」ではなく一般的な「阿耨多羅三藐三菩提菩提」の方が文意が通るので単なる衍字なのでしょうか。詳しい事情を知る強火の弘法大師推しオタクの人がいたら是非教えてください。
ちなみにこの伝空海筆の隅寺心経。文化遺産オンラインには
とあり時代を超えた弘法大師推しの方々の目の厳しさを感じます。
隅寺(海龍王寺)からも
と『正真正銘はうちの!!』宣言が出ています(ちなみに、こちらのは「心」はなく「菩提」になってます)。空海筆と伝わっている隅寺心経は多くあるようで東京国立博物館蔵のものだけでも複数あります。性質上、複数あってもおかしくはないんですが、中には売りにだされてるものも……。
もし別の人が書いたものだとしたら、間違えてしまった写経が「有名人の書として伝わってるんだけど……」という形で博物館に収蔵されてるんですから、ご本人はさぞ恥ずかしがってることでしょうね……。
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