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母方祖母のホロスコープを読んでみた3

さて、補足を中に入れて。
今回は、祖母のホロスコープを読んでみた。第三弾です。

人間の一生は、一般的な常識や善悪の判断だけでは語れない物がある。
当然ですが、そう思いながら読んでおります。

よろしければ、本日もお付き合いくださいませ。
では、しげ子のホロスコープを先ずは出していきます。

しげ子 出生図

今回は、6ハウスから。
一般的に6ハウスは、働き方を示す場所と言われます。
時には、面倒ごとの解決能力もここで見ることがあります。

彼女の6ハウスは魚座で始まっています。月がここに入っている事から、彼女の柔らかな雰囲気と懐の広さは月星座が魚座だからと言えるようです。

また、魚座といえば、色々な物を俯瞰的(高い位置から広く)見る事が出来ると言われる事があります。他にも、直感力に優れており「えいやっ!」っと直感で行動すると出来てしまうとか。

癒しのオーラが強いので、スピリチュアルな面を生かしている人が多いのも特徴だったりします。

では、彼女は仕事でスピリチュアル的な事をしていたのか。といえばNOです。ただ、彼女の洋品店は婦人服を置くだけでは無く。
地下足袋や、エプロン、下着、靴下、帽子など。
多種多様な物が置かれていました。

なぜかと言うと、このお店。立ち寄るお客様の層が多種多様であって。
「〇〇は売ってないのかい」と聞いてくるかららしいのです。

普通は婦人服を売るお店に、地下足袋を買い来る作業着姿の男性は居ません。今なら、ワークマンなどに行くでしょう。

しかし、明るく誰にでも公平に接する事の出来た彼女は、予想外の客層も獲得し続けました。それだからこその品揃えなのです。

基本、彼女の店では・・・。
購入商品は無料でズボンの裾挙げや、購入後の商品も修善もしていました。
他店で購入した商品も、有償ではあるもののお直しを受けていました。

ですから、店舗の2階には業務用ミシンが置かれ。
お直し屋も兼ねていた状態だったのです。

お直し目的のお客様もかなり多く。お直しの依頼を受ければ
「今日は混み合っていて、直ぐには出来ないねぇ。申し訳ないよぉ、明日夕方過ぎに取りに来て貰えるかしら」
とか明るい彼女の声がいつも店に響いていました。

例えば上記のお客様なら、仕事帰りのご主人が奥様の服を受け取りに寄る。
彼女は、お客様のご主人に品物を渡すだけでなく。ズボンの裾がほつれていれば「あらまあ、ズボンの裾が。ちょっとまつりましょうか」とサッと直したり。取れそうになっていた、ボタンを付け直したり。

そんなことをしている内に、いつも世話になっているから何か買ってやりたいけれど。俺が買える物はないね、なんて話になるわけです。

遠慮というものは知らない彼女ですから。
「そうですか、あらまあ!ありがとう存じます。で、どんな物が有れば買って下さるのかしら。是非知りたいですね!」とやるわけです。

そんな話しから「地下足袋」を置くようになり。
専門店に行かなくても、地下足袋が買えると話題になり。
色々な現場作業員の方が来る様になり。
彼女のお店の一角には、ビッシリ各サイズの地下足袋が積まれる状態になっていました。今思うと面白いと思わざる得ません。

そういう所が、魚座さんの高い視点から広く物を見られる点が見え隠れしている気がします。

また、お客さんの中には買い物をしに来る。というより、話相手や、相談相手を求めて来店される方も多く。
私が小学生の頃など、学校帰りに遊びに行くと良く立ち話をするご婦人がいらしたものです。
「お祖母ちゃん、お客さん?」と聞けば「いいや、お話に来てくださってるからお前は上(二階)に居なさい」と言われた物です。

お客さんが帰られてから
「お祖母ちゃん、人の話を聞くだけで、何もお洋服が売れないのに大変ね」
と言えば。
「良く聞きなさい、お客様は物を買いに来るだけじゃないの。ご縁という物があってね。ご縁を結んでくださる。
千客万来って言ってね、物を買わないお客様も大事なお客様。
必ず、あの人も近いうちに必要な物が出来たらここに買いに来るさ」
そう言って、笑うのです。

彼女は私に、商売は損得だけ見たらダメなんだよ。と教えてくれた人でもあります。やっぱり、人を癒す事を理想として癒やしの場所としての洋品店を提供していたのでしょう。

確実に6ハウスが魚座的に作用していたのが分かる場所です。

そして、彼女の出生図(ホロスコープ)のメインディッシュは7ハウス。
ここは、人が社会に出た時に相手に見せる顔を読んだり。
はたまた、結婚について読むこともある。かなり広い意味を持った場所です。社会に出るとは、どういうこと?と思うかも知れませんが。
家族や友達関係と違い、仕事や完全なる他人に見せる公(おおやけ)な顔と考えてください。

実は、ここに彼女の星がギュッと固まっています。
天王星、金星、水星、木星、太陽 しかも、総て牡羊座という
「行動力の塊みたいな人」
「行動すれば、何もかも広がり続ける」
「人と違う形を作り上げる天才」
正直、彼女は怖い物は何も無いのでは無いかと思えるほどの星周りです。

ちょっとだけ、ディグニティーを確認しても。
牡羊座で、太陽はエグザルテーション、トリプリシティーを獲得してますし。悪い部分といえば、金星がデトリメントに入っているくらいでしょうか。金星のデトリメントは、孫の私から言わせて貰えば納得する点が多く。

自分の五感を満足させること=着飾ることにお金を掛けすぎること。
あとは、お店の仕入れなども客のニーズではなく、自分がお店に置くと楽しめると思う物を置いてしまう所があり。

祖母が亡くなりお店の掃除をしていた時。
40年近く前のキャラクターの付いた子供服なども沢山発掘されまして。
家族で大爆笑したくらいです。
「これね、お母さんが置いておくとお客さんの子供達が喜ぶから」って仕入れたんだったっけ?売れないのにね。とか思い出話に花が咲いたとか。

他にも笑えるのが、作りもしない反物(着物)を買って満足して放ってあったり。洋品店なのに、自分は着物を着て客対応したりと。
(祖父母は、着物が普段着だった時もありました。サザエさんをイメージしてくださいね)
結構、自分の五感を満足させる部分は悪目立ちする所があったようです。

また、結婚に対する部分を見て見れば。
DCにかなりタイトに天王星が乗っています。
ここに天王星があると「風変わりな人に縁が有る」と言われるようです。
言うまでもなく、風変わりな20歳以上年上の夫を獲得した彼女。
セオリー通りだな・・・と苦笑いです。

風変わりな夫が天王星とすると、それとオーブ3度で寄り添う金星。
これって、夫も趣味で羽目外すレベルな可能性もありそうだと思いませんか。ここは後付けになるのですが。

彼女の夫であり、私の祖父である人は実は・・・妻の店が軌道に乗るとなぜか「古美術商」を始めました。ほぼ、道楽です。

その後も、なにやら趣味の世界を突き進み。
宗教に嵌まって、トラブルを起こしたり。

私が生まれる少し前からは「将棋クラブ」を開いていました。
ほぼ、採算度外視で大好きな将棋を、お客さんと日柄のんびり差し続ける。

将棋クラブに泊まると言いつつ、女のところに行ってしまったり。
遊ぶお金が無いと、手持ちの物を質入れしたり。
お店の名前で借金をしたり。祖父は自由自在に遊び回っていたようです。

しかし、将棋クラブは家から離れた場所にあるので、監視の目が届かない。

ここで、問題解決能力が魚座的な上に、行動力を火星で補った6ハウスを持つ祖母がやったことと言えば・・・。
古くなった店舗兼自宅を建て替える事にしたのです。
将棋クラブのある借家も契約を切り。

なんと、店舗兼自宅兼将棋クラブを建築。
当時としては、斬新な鉄筋三階建てを作り上げてしまいます。
祖母の強さと行動力を知るに付け、ただただ脱帽しかありません。

次は、8ハウスから読んでいきたいと思います。
本日も、お付き合い戴きましてありがとうございました。

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