母方祖母のホロスコープを読んでみた2
母方の祖母、しげ子のホロスコープを人生から読み解く。
第二弾になります。
こちらから来られた方は、是非とも一弾からお読みいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
今日の読み始めは、4ハウスです。
4ハウスは、一般的に家庭内の事を現すと言われています。
家族同様の親しい相手も入るとも言われているようです。
彼女の4ハウスは、山羊座です。
山羊座は、支配性が土星であることから。
ルールや枠組みを大事にする、真面目なイメージを持って戴けると分かり易いかと思います。実は、彼女の家庭は結構複雑です。
生家は、第一弾にも書きましたが。
地域の名士で、多くの人を使っている様なお宅でした。
当然、多くの資産を持っており家を護る為に。
「利口な娘には、優秀な婿を迎えて資産を分け与える」
「出来の悪い娘は、縁を作っておくと損の無い家に縁付かせる」
そんな家だったようです。
当然、ルールを大事にする家であったのでしょう。
祖母は、利口な娘であったので女子師範に進学させ。
婿でも取らせようと両親は思っていたのでしょう。
所が諸事情から、看護婦に。市立病院に勤めながら終戦。
終戦後、彼女の病棟に入院していた”チョイ悪オヤジ”が、彼女に甘い言葉をささやき始めます。彼は妻子持ちにも係わらず、彼女を口説き落とします。そして、不倫関係になります。
最終的には、夫の浮気に愛想を尽かしていた本妻に
「家財つけてくれてやるから、持っていって」
と言われて、出来ちゃった結婚をするというとんでもない状態になります。
21歳の年の差+世間から見たら略奪婚。
これを、厳格な家の両親が許す訳も無く。
一方男は、ケジメをつけるという名目で妻子に全財産を与え。
若い愛人である、彼女と駆け落ちしてイチから生活を作り上げるという状態になったのです。もう、昼ドラ顔負けのドラマになっています。
子供が生まれようと、結婚しようと。
浮気男は変わる訳もなく、彼女は夫がなぜ浮気をするのかを分析し。
結果、子供達と夫を枠外に置き。
各自、自分の立場で家庭を支えていく。という形を作り上げます。
子供も家族としての役割を自覚させる。
祖母は、そんな家庭を築いて行きます。
それが、良く分かるエピソードがあります。
とある年の大晦日。
こんな事件があったそうです。
彼女の店はとても商売繁盛していました。
当然、面白く無いのは商売敵です。
だからか、分かりませんが。
労働基準監督局に誰かが「労働基準法違反」だと店を通報したそうです。
理由は「年端もいかない子供を働かせている」という物。
働いていたのは、母を始めとする子供達で。
忙しい家業を手伝っていただけという現実だったようです。
子供が親の手伝いをするのは、当時は美徳。
今とは違い、褒められることはあっても、批判を受ける対象では無かった。
それ故、事なきを得た様です。
こういうエピソードを聞くと、確かに山羊座家庭的な出来事な気がします。
もう一つ、エピソードをご紹介します。
昭和40年代のある日。
娘である母が若い頃のお話。
母が、入浴中に覗かれたというので警察に届けたことがあったそうです。
通報を受け、現場検証ということで警官が家にやってきました。
本人はショックだろうと、母親である祖母に聞き取りをしたそうです。
「若い娘が外から影が映る状態で入っていれば、男は覗きたくなるものでしょ。取りあえず、娘が怒っているから届けただけですから」
祖母は、平然と言い放ったそうです。
「取りあえず、お嬢さんにもお話を伺いたいのですが」
そういう警官に、笑顔で頷き母を呼ぶ祖母。
「この子です」
「ああ、なるほど。綺麗なお嬢さんだ、これは覗きたくなりますな」
「そうでしょ」
まあ、大らかな時代だと思います。
「取りあえず、お母様が対策をなさってください」
そういう警官の提案に
「私は何もしませんよ。〇〇〇(娘の名前)、見られたくなければ自分で対策をしな。自分の事は、自分でやるんだよ!」
そう言い放ったという話も、彼女らしいと思ってしまうのです。
やはり、子供にも家族としての役割を割り当てるというのはザ・山羊座に思えるのです。
さて、次は5ハウスです。
5ハウスは、恋愛や人生の楽しみをあらわすハウスと言われます。
彼女の5ハウスには、水瓶座が入っています。
水瓶座は、個性を大事にすると言われる星座です。
個性を大事にするということは、相手の個性を尊重し大事にすることになるでしょう。恋愛や、趣味などの楽しみ方も個人の価値観を大事にして。
自分と全く違う物も、素直に受け入れる部分も有るのかなと思っています。
彼女は、仕事が趣味。
孫から見ても、そういうイメージしか有りません。
いつ行っても、お店の見える場所に座り店番をし。
お客様が来れば、ハリのある声で声をかけ立ち上がって接客をする。
記憶にある祖母は、そんな女性です。
高度成長期には、年に数日しか休まないという猛烈な働き方をしていたようです。そんな妻とは正反対で、夫は働かず。店のレジからお金をくすねて愛人と数ヶ月とか消えたり。本当に困った物だったとか。
時には、浮気相手が「ご主人と別れてください、私はご主人無しでは生きられません」と押しかけてきて修羅場とかあったそうです。
どんなときも、彼女は飄々とし。
「男は船で、女は港。どんと構えていれば、船は港に帰ってくるの。まあ、海には幾つか港があるから。でも母港はここだから、ほおって置けば良いのよ」と孫娘にも話してしまうほどの豪気な女性でした。
恋愛に関しても、水瓶的で浮気という個性すら尊重してしまう。
夫が働かないなら、自分が稼がなければ良いし。
女だから働くとか、男だから働かなければってのも別にどうでもイイ。
そんな感覚だったのかも知れません。
最初は、生活の為に必死に店を守っていたようですが。
店が繁盛し、お客様に喜んで貰える様になり。
お金を稼ぐ事が楽しくなり。
夫の浮気は、ある程度容認していたのかなとも思えてしまうのです。
そんな彼女の働く以外の楽しみは、買い物。
買い物に行かない変わりに、自宅にデパートの外商を呼び。
大島紬を買ったり、大粒の高級指輪を買ったり。
夫が浮気するから当てつけだと言い訳していましたが、これも5ハウス的な楽しみ方だったのかも知れません。
長くなってしまったので、次回6ハウスから読んでいきます。
我が祖母ながら、本当に波瀾万丈な人生です。
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