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いい年して基本的なビジネスマナーの失敗をしました

先日、社用メールで初歩的な失敗をしてしまいました。
同年輩の社員さんから送られてきたデータが、依頼していたものと違ったのですよ。
それに対して、「これは依頼した書類じゃなくて、別の案件だよ!」とメールしてしまったのですよ。
別に叱責とか罵倒ではなく、かしこまらない文体のつもりだったのですが、相手はそうは取らなかったのですよ。

「間違えたのは悪かったけど、乱暴なメール文で不快です」という返信がありました。
しかも複数の管理職へのカーボンコピー付きで。

本人には謝罪のメールを送ったうえで、管理職らへも口頭で報告謝罪しました。

この失敗は非常に初歩的なビジネスマナーのミスです。
たとえ親しい(と思っている)間柄であっても、ビジネスメールはビジネスメールのマナーに準じて書かねばいけません。

この失敗の背景には、自分の感覚というものが存在します。
ぼく自身についていえば、今回の社員さんとは別の方から、かなりくだけた調子のメールを受け取ることもあるのですが、別に失礼とも感じないんですよ。
それは、相手のキャラクタを理解しているからなんですね。
同時に相手との関係性というか、距離感もわかっているし、多少のことはいちいち気にしませんし。

ということは。
「乱暴なメール文で不快」問題の本質は、ビジネスマナーの問題ではないのです。
マナーはわかっているんですから。わかっていても違反するならマナーをわかっていることにはならない……という理屈もあるけど、その本質です。

問題の本質は、相手との関係性や距離感。加えて、自分で考える自身のキャラクタと、相手から見た自分のキャラクタとの相違。
これらをすべて勘違いした結果なのですよ。

例えていうなら、自分とAさんは仲がいいから時にはくだけたコミュニケーションもOKと思っていたら、相手はそうじゃなかった。
それどころか、「お前なんかに馴れ馴れしくされる覚えはない」と考えていたんですよ。

さらに、自分では自分のことを「時には軽いノリで接することもあるキャラクタ」のつもりでいても、相手にとってはそうではなかった。

いやあ、いい年して基本的な間違いをしてしまったですよ。
普段、若手社員に対しても敬語でメール書いているのに。

「まあ、あのひとは多少偏屈なところがあるからな……」なんて思ってはいませんよ(笑)。
そういうのは、周囲の人が気を使って慰めるときに使うんですからね。