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『ウアモウとふしぎのわくせい』ブックデザインのひみつ
作家・高木綾子さんが描いたUAMOU(ウアモウ)絵本のデザインの楽しみ方を装丁を担当されたブックデザイナー佐藤亜沙美(サトウサンカイ)さんにプチインタビューしました!
はじめに
初めてこのお話を読んだとき、UAMOUは誰のなかにもいる存在のように思ったので、大人も子どももできるだけ多くの方に読んでほしいと、造本にもこだわりました。
本文の用紙のひみつ
まず、本文用紙はお話の中にそっと入っていけるようにインクがツヤツヤ光る主張の強い用紙よりも、しっとりと染み込む風合いのある用紙を選びました。
見返しのひみつ
宇宙という暗闇の中にUAMOUが存在していることを表現するために、表紙と本体をつなぐ見返しは、黒の用紙に白のインクで刷っていて、宇宙にUAMOUが浮かんでいるように見えます。
表紙のひみつ
表紙はCMYKを掛け合わせた深い黒の上にUAMOUとおばけのBOO(ブー)を刷り、背景とのコントラストを高めています。
表1(表表紙)のタイトルとUAMOUにはUVシルク厚盛りという特殊加工が施させていて、UAMOUがポコっと少し立体的にふくらみ、角度を替えるとツヤっと光ります。
加工はマットPPをした上に施されているので、手触りも加工の部分だけ異質になっています。今にもUAMOUが飛び出してきそうです。
帯のひみつ
帯は柔らかい色が並ぶ絵本コーナーでもシャープな印象をもってもらえるようにTOKA FLASHという特殊な蛍光インクを使っています。絵本は子供のものと思っている大人にも届くと良いなと思いセレクトしました。観て、触って、何度でも楽しんでもらいたいです。
さいごに(編集者より)
「佇まいを感じられる本」できあがりをみてそう思いました。
UAMOUの持つ作品性を佐藤亜沙美さんがステキに表現してくださいました。表紙から物語への導入がはじまってます。ぜひ手にとって感じていただければうれしいです。
おしまい