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『東北地方の一番南にある町、矢祭町』この町から生まれるストーリーを綴る。

福島県にある人口5,000人の町に移住した地域おこし協力隊が、
古い駅舎を利用したコミュニティスペースの運営と、
そこで出会った町内のヒト・コトを取材し発信していきます。



わたしが移住先に決めた矢祭町の魅力

こんにちは。地域おこし協力隊のフジヤマリといいます。

皆さんは、福島県矢祭町(Yamatsuri-machi)を知っていますか?

ここは、私が地域おこし協力隊で2023年4月から移住した町です。

矢祭町は東北地方の最南端にあり、東京からは車で3時間、水戸や宇都宮など大きな街にも1時間半ほどで行くことができます。

360度が山で囲まれ、どこを見ても自然が広がるのどかな田舎町です。

▶茨城県の常陸太田市や大子町に隣接

矢祭町は、久慈川(Kuji-gawa)という鮎(Ayu)の釣り場で有名な川が流れています。鮎釣りの時期になると他県からも多くの釣り好きが訪れます。

久慈川添いには桜並木が続き、春は町内どこへ行っても桜が見られ、また秋には紅葉で山が赤や黄色に染まり、それはそれはとても美しい風景です。

▶鮎釣りで有名な久慈川と奥に見えるのがJR水郡線

久慈川添いを通る電車はJR水郡線(Suigun-sen)です。

茨城県水戸市から福島県郡山市をつなぎます。車窓からは、のどかな田舎町と季節ごとに変わる自然の表情を身近に感じることができます。

各駅には無人駅も多く、ローカルな雰囲気あふれる水郡線です。

都会の駅のように人が多く行き交う賑やかさはありませんが、ゆったりとした静かな時間を過ごせるのが水郡線の魅力です。

▶JR水郡線。右に見える瓦屋根の建物が東館駅。

歴史のあるノスタルジックな古い駅舎

矢祭町の最寄り駅はJR東館駅(Higashidate-eki)です。

瓦屋根とピンク色の壁が目印のノスタルジックな雰囲気の駅舎は、今から90年以上前の1930年に建てられました。

東館駅には常駐する駅員さんはいませんが、町から委託された町内在住のおばさまが利用者をあたたく出迎えます。

▶ピンク色の壁が目印、東館駅。

古い駅舎を利用したコミュニティ場

JR東館駅に隣接するのが私の活動拠点でもあるヒガシダテ待会室です。

ここは、"人と人を繋ぐコミュニティ場"として地域おこし協力隊が作りました。

東館駅周辺には、気軽に立ち寄れるカフェやファミレスのようなお店がありません。

「誰もが気軽に訪れ、滞在し、矢祭の人や情報とつながることができる場所をつくりたい」

この思いで2022年3月にオープンしました。

▶ヒガシダテ待会室の外観
▶ヒガシダテ待会室の内観

もう一つの"心地の良い居場所"

元々事務所のような場所を、廃校になった小学校の机を再利用したり、町内の材木屋に協力してもらったり、大人も子供も交えてみんなで壁を白く塗ったりと、矢祭町民の協力もあり完成しました。

▶リフォーム前

フリードリンクでWi-fiもあるので、大人はお茶をしながらおしゃべりをしたり、打ち合わせに使用したり、学生は宿題をしたり、動画を見たり、ボードゲームで楽しんだりと、各々の時間を過ごしています。

誰かにとって、自宅、学校、職場以外でもう一つの"心地の良い居場所"になったら嬉しいなと思っています。

▶この日は協力隊同士で井戸端会議。

待合室の活用とnoteについて

このコミュニティスペースを利用した企画は無限大です。

今年実現したいのは、マルシェ・映画観賞会・古着交換会・ビアガーデン・クリスマスパーティー!

今後のコトを考えると私自身とてもワクワクしています。

そして、ここで出会ったヒトや始まったコトを取材しnoteで発信していきます。

今後の活動を見て、矢祭町って楽しそうだなって思って貰えるのが活動目標の一つです。

今後の発信を是非ご期待ください!

▶ヒガシダテ待会室でPC作業、ここからの風景がとても好きです。